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保守派の勉強不足

共産党が暴力革命を放棄していないということは、「敵の出方論」を基本戦略として維持していることから明らかです。しかし、赤軍派や中核派のような一部のインテリ知識人や学生受けはするが、常識を大切にしワイドショーに一喜一憂しているような一般大衆から反撥を食いそうなテロリズムに基づく暴力革命に賛同するようなことは絶対しません。 

しかし、保守派の「敵」の正体に関する理解不足、情報不足には呆れます。未だに、共産党と対立する「日教組」と共産党のフロント「全教」との違いがわからない人もいるようです。このMLは、自虐史観を反映する教育の問題に対抗する目的で発足したものと理解していますが、未だに、敵の正体についての正しい理解が進まないのはどういうことなのでしょうか。

同じ左派といっても、共産党系と非共産党系とでは運動方針も、米・中・ロシア・北朝鮮・豪州などとの関係性も全くことなります。
朝日新聞が反日左派であることはともかく、共産党とどのような距離をとっているかということもきちんと押さえておくべきでしょう。少なくとも、朝日や共産党や沖縄サヨクなどと闘っているつもりなら。今、親中派は、共産党や朝日が中国と距離を置き始めたことに強い苛立ちをもっています。米国との分断をしかけることによって親中のベクトルを強化しようとあがいています。  

敵は、自民党が連携してきた公明党、統一教会、米国民主党、共和党などの保守勢力の状況と分断について計画的にことを勧めてきています。ところが、保守派は自国内の立憲民主党と共産党の違い、北朝鮮との距離、労働運動の状況(連合と総連の対峙)、共産党の中国に対する戦略方針の転換、ウクライナ情勢及び台湾情勢についての各サヨクの立ち位置など、それぞれの組織体の分析等を全く怠ったままです。

戦いに勝つには、敵を知ることが一番です。世の中を憂いているだけでは戦えません。戦う保守層が集まっているはずのこのMLでこのざまは心もとない限りです。初心者講座でも開かなければならないのでしょうか。 

とりあえず、労働者階級(プロレタリアート)の前衛であるはずの共産党が、肝心の労働運動からの孤立を深めているということは、「連合」の方針から明らかです。現在は、国民民主党と立憲民主党の両方に二股をかけている「連合」と共産党の距離について一週間前のニュースから。産経新聞10月29日朝刊に「立共「決別」の考えは不変」という見出しで5面に掲載されている記事です。

「連合の芳野友子会長が昨年10月の会長就任から1年を迎え、産経新聞のインタビューに応じた。芳野氏は引き続き立憲民主、国民民主と連携していく方針を示すとともに、立民には重ねて共産党との「決別」を求めた。また、立民と国会で共闘をはじめた日本維新の会については基本政策が異なるとして、連携の難しさをにじませた。また芳野友子会長は、安倍元首相の国葬に出席したことに関し、「連合内で反対意見が相次いだと報道されたが、明確に出席に反対したのは1組織だけ。国葬に参列し、ご遺族にお悔やみを言えたことはよかった。」

芳野会長は、維新との共闘については連合と維新とでは基本政策が異なるとし、これが一致しなければ連携は難しいといいつつ、共産党については、「目的や基本方針が大きく異なる政党と連携・協力する候補者は推薦しない。方針は方針であり、訣別はして欲しい」と答えています。 

共産党は、その高齢化から毎年、毎年、選挙の度に、支持者が激減している。党員が高齢化しているためだ。赤旗の購読数もじり貧だ。次回の選挙で党勢を回復するためには、立憲との共闘が絶対欠かせない。しかし、連合はもとより、立憲もようやく共産党と組むことの得失を知ったようだ。かつて大阪において共産党と組むという悪魔の選択をした自民党が長期低迷している理由も実はそこにある。 

まず、保守派は、日本共産党の歴史を知り、コミンテルンの支配下にあった共産党という組織がいかなる特質を有し、それを維持しているか。沢山の分派が生じ、それらが社会党に糾合し、反共産党となった経緯、共産党が北朝鮮や中国と対峙してきた歴史、その間、自民党が北朝鮮と中国とズブズブになってきた歴史、といったものをきちんと整理しないと。

統一教会という韓国問題そのものといった組織が社会の前面に立ち現れ、保守派の中枢に関わっていたことが明らかになった今、共産党を中心とする反日勢力のあり方をすみやかに整理することは、これからの10年を決定します。 
(R4/11/5  MLへの投稿から)

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