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子どもが書いた漢字を見るだけでわかること4選|特性を生かそう

こんばんは!
夏休み真っ只中ですね。

小学生以上のお子さんがいる方は、
宿題の対応もお疲れ様です。
特に漢字はたくさんプリントが出てるんじゃないかと。

そこで普段私が子どもの書いた漢字を見て、
その子の認知特性について気づくことを3つ紹介したいと思います。

①視覚と聴覚のどちらが強いか

認知特性でよく言われるのは、
情報を処理する時に、
視覚と聴覚のどちらを得意としているか?
ということです。

例1には、左右が反対になったり、鏡文字になったりする間違い方を示しました。

この場合、視覚認知<聴覚認知 であることが多い傾向にありました。

おおまかな形までは捉えられるけど、細部を捉える力が弱いためです。

例1    左右が反対になったり、鏡文字になったりする

②どのように漢字を覚えようとしているか

例2の、イメージで浮かんだ漢字を書く間違いは、漢字の持つ意味をエピソード的に覚えようとしていることが考えられます。

また同音の別の漢字での間違いは、語彙の少なさゆえに、漢字の意味が十分にわからないままドリルなどで学習をどんどん進めていることが見て取れます。

例2   同音の別の漢字、イメージで浮んだ漢字を書く

③不注意さ加減

例3のような間違いをする場合は、不注意さが強い傾向があると考えます。

注意・集中の持続が困難で、気が散りやすいなどの特性もあるかもしれません。

また、これらはワーキングメモリ(記憶容量)にも関わってくることが多いです。

例3  線が多かったり、少なかったりする

④書くことへの不安レベル

私的に一番、より丁寧な支援が必要だと感じるのは、漢字テストをほとんど空欄で提出する子どもです。

学習につまずきのある子ども、発達障害の診断を受けている子どもは、書くことへの抵抗を示すことが非常に多いです。

それまで間違いを指摘され続けた経験や、怒られた経験、たくさんのネガティブな経験が、書くことや学習することへの不安感、抵抗感を生んでしまっている。

心のケアからはじめ、少しずつ自信を取り戻すことができるように支援を継続していく必要があります。


いかがでしたか〜。
お子さんのテストや宿題の様子を少し見てみて、このようなパターンがあれば、認知特性について分析できるかもしれません。


そして、認知特性は誰しもが持つものです。

発達検査などで詳しく調べることが一番ですが、そこまではなかなか難しいと思います。

でも、書字の癖や間違いを見るだけでいろいろわかることもあります。

それぞれの認知特性を生かして、学習をもっと楽しくできる工夫も、今後少し書いていけたらと思います!

※間違い方には今回書いた要因以外にもいろいろな要素が絡み合っていることが多いです。一つの側面から見た見解ですので、ご容赦くださいませ。

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