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インサイトという曖昧なものに頼るのではなく、顧客の現場のデータをちゃんと見るべき

先日、ウーマンズインサイトアジェンダに参加させていただきましたが、キーノートの長瀬さんに講演メモの公開OKもらいましたので、こちらにもシェアしておきます。

インサイトがタイトルに入ったイベントの冒頭で、いきなりインサイト全否定という長瀬さんらしいぶっ込みでしたが。
確かに自分もインサイトという言葉を良く理解しないまま使ってしまっていたな、と反省中。

特にメーカーの方は、この長瀬さんの言う「現場のデータ」をとれる場所が少ないと思うのが悩ましいところだと思いますが。
やはり顧客の本当のインサイトを理解しようと思ったら、ECをやるなり直営店を作るなり、現場を見に行くなりと、努力を始めなければいけないタイミングなのかもしれないな、と感じる今日この頃です。

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女性にアプローチするためのデジタル戦略-Instagram、ロレアル、LDHでの経験を通して

■長瀬 次英
 株式会社 LDH JAPAN
 CDO 兼 執行役員 兼 デジタルマーケティング本部 本部長

■インサイトというものは信じていない

■重要視すべきはデータ。特に最重要視すべきなのは現場のデータ

・現場の肌感とかニュアンスとか雰囲気とかをいかにデータ化するか
・お店の空調の温度で買うお店を変えてしまったとかということが現実には起こりうる
・カンヌで顧客の顔の表情をデータ化する企業がいた
・極端な話集客の人数ではなく、笑顔の数を演者にKPIにできたらどうか
 笑顔をKPIにすれば演者も笑顔を増やそうと努力するはずだし、笑顔が増えれば顧客の満足度も高くなるはず。

■データドリブンマーケティング
・マスというと大勢に同時に空爆するようなイメージだけど、データをちゃんと使えば少人数だろうが大勢だろうが、個々にターゲティングし、1人1人に合わせたコミュニケーションができるはず。規模やカテゴリーはあまり関係ない。
・大手メーカーがマスに頼ってしまうのは、顧客の一次情報を持っていないからではないか。
・LDHのように1人1人の顧客のデータをちゃんと持つと、1人1人に何をすればよいか大体見えてくる。
・「インサイト」という曖昧なものに頼るのではなく、1人1人の顧客がどういう行動をしているかのデータをちゃんと取っていけば、もっと具体的な打ち手が見えてくるはず。

■女性を対象にしたビジネスをするのであれば、現場に女性は当然必要。
・ビジネスのスピードを考えると、上層部にも女性がいるのは必須のはず。
・上層部に男性しかおらず、女性の視点を理解できないとスピードが落ちてしまう。

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