見出し画像

ウイルス報道が過熱する今こそ読み返したいファクトフルネスと、凄い編集者の熱意の力。

7日間ブックカバーチャレンジなる、リレー企画で江端さんから私にバトンを渡していただきました。

7日間ブックカバーチャレンジとは、読書文化の普及に貢献するためのチャレンジで、好きな本を1日1冊7日間投稿、本についての説明は必要なく、画像だけをアップ、更にその都度1人の友達を招待し、このチャレンジへの参加をお願いするというのがルールなんだそう。

個人的にはこの手のチャレンジものは苦手でして、懐かしのアイスバケツチャレンジも、話を濁して終わったことがあるスレッドクラッシャーなんですが。

せっかくご指名いただいたので、7日間ブックカバーの画像をアップする代わりに、記事を1本書くことにしました。


私が皆さんにゴールデンウィークに読み返していただきたいのは、なんといってもファクトフルネスです。
7冊買わなくて良いので、7冊分と思ってとにかくファクトフルネスを読んで下さい。

まぁ、この書籍については、ご存じでない方は少ないと思いますが。

読んだ方に是非思い出していただきたいのは、このファクトフルネスという考え方に著者のハンスロスリング氏が至ったのも、モザンビークで感染症発生の際、自らが道路封鎖を決断したことによって、結果的に死者を出してしまった辛い経験がきっかけとなっていることです。

今回も、ウイルス感染拡大が進むにつれ、ファクトフルネスで書かれている人間の本能が、様々な形で分断や争いを生んでいることが良く分かります。

画像1

間違いなく今こそ必読です。

ちなみに、この本、なんと日本だけで70万部も売れてるんだそうです。

日本で発売されたときの触れ込みが、世界で100万部でしたが。
この勢いなら日本だけで100万部いきそうなのが凄いです。

ただ、担当編集の中川さんの息子さんは、その凄さを認めてくれないんだとか。

鬼滅の刃とかと比較されたら、そりゃあね・・・

という話なんですけど、せっかくなので、中川さんの息子さんにメッセージ。


いやね、きみのお母さん、中川さん、本当に凄い人なんですよ。
もうビジネス書で70万部なんて滅多に売れない時代なんですよ。

しかも、そういうヒット本が出るために、めっちゃ地道な努力されてるんですよ。

偶然じゃないんです。
確かに本も凄いんだけど、中川さんも凄いんです。

私も、中川さんには、昔からご縁があって、いろんな本を献本いただいてるんですけど。
結構不義理して、もらいっぱなしのことも多いんですよ。

でも、丁寧に毎回送って頂くんですよ。

ファクトフルネスも、こんな感じで手書きのお手紙と一緒に送って頂いたんですよ。

画像3

私がFacebookでハンスロスリングが好きだと言ってたの覚えてて送ってくれたんだと思うんですけどね。
今時、ここまで献本先に合わせてメッセージ書き換える人いませんよ。

しかも、ここ見て下さい。

画像2

いつも献本させていただいて、ありがとうございます。」ですよ。

普通、もらった私が「いつも献本いただき、ありがとうございます。」なのに、中川さんは献本を送ること自体感謝して送ってきて頂けるんですよ。
そんな編集の人いませんよ。

そんな人に「10年に1度の本」って言われたら、そりゃ本気で読みますよ。
しかも、書店での発売より3週間近く前に送ってきてくれてるわけですよ。

私みたいな筆が遅い人間でも、書店での発売前に書評が間に合ってしまうわけですよ。

で、私が書いた書評経由でAmazonの予約がそれなりに入ったらしいんですけど、そしたらまた丁寧にFacebookにコメントくれたり、メッセンジャーで御礼の連絡くれるんですよ。

こういう細かいコミュニケーションは、中川さんは本当に数え切れないほど重ねてるんですよ。

一冊の本を出す度に、中川さんは、著者以上にその本のためにこうやって、いろんな人に丁寧に本の魅力を伝えてるんですよ。
ファクトフルネスが中川さんが担当じゃなかったら、ここまでの大ヒットじゃないことは私が保証します。

で、日本で、ファクトフルネスを読んだ人たちが、今あの本に書いてあることを参考に、冷静にウイルス感染拡大のデータと向き合ってくれてるはずなんです。

きみのお母さん、中川さんは本当に、凄い人なんです。

鬼滅の刃も凄いんだけど、中川さんも凄いんです。
是非、鬼滅の刃だけと比較せずに、一言、お母さんに「ママも凄いんだね」と伝えてあげて下さい。

そしたら、きっと、また中川さんは、日本に凄い本を持ってきてくれると思う次第です。


この記事が参加している募集

ここまで記事を読んでいただき、ありがとうございます。 このブログはブレストのための公開メモみたいなものですが、何かの参考になりましたら、是非ツイッター等でシェアしていただければ幸いです。