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「ちえ」(47)「しーちゃん」③


結局、私の車でSさんも帰ることになりました。

そして、私のアパートに。

「「ちえ」にアパートの合鍵渡してあるからさあ、2人で使っても良いよ」

「でも、土日だけは「ちえ」を返して欲しいな」

「私は、そんな、おじゃま虫なことはしないよ~」

「それでさあ、SとかMに会ってみる気ある?」

「「しーちゃん」会ってみれば?2人とも優しいよ」

「う~ん、私は優しい男の子より強い男の子の方が良いかなあ」

「ハハハ、やっぱ元剣道部だ」

「強い男の子なら目の前にいるじゃん」

「⋯。それってT君のこと?」

「そう、この写真見てよ」と言って空手の黒帯をとった記念に撮った写真を見せました。

「えー、これT君なの?凄いカッコいいじゃん、これって空手着なの?」

「そう、高校の終わりから空手始めたからね」

「「ちえ」凄いね。優しくて強い男の子が彼氏で羨ましいわ⋯」

「エヘヘ、トクちゃんって凄いんだよ、海水浴場で私が3人の男の人に絡まれてた時にね、パパパーンって3人倒しちゃったの」

「またあ、それは大袈裟だって、あれは倒したんじゃなくて目くらまししただけって言ったろ」

「俺も内心ドキドキしてたんだからな」

「ふ~ん、そんなこともあったんだ⋯」

「ホント、仲良くて羨ましいわ⋯」

「Sさんは好きな人とかいないの?」

「う~ん、今は特にいないかな⋯」

「1人でも結構楽しいんだけど、やっぱり彼氏も欲しいんだよね」

「じゃあ俺と付き合っちゃう?」

「もう!トクちゃん!」

「「しーちゃん」本気にしたら困るでしょ」

「ハハハ、大丈夫だよね?俺のことなんか興味ないよね?」

「そんなことないけどね(笑)「ちえ」の彼氏を横取りするほど飢えてないから(笑)」

「じゃあ、私は、そろそろ退散するとしますか、ゴメンね、デートの邪魔しちゃって」

「じゃあ送ってくよ。「ちえ」も一緒に来てよ」

「2人きりになると、俺、何するか分からないからな(笑)」

「トクちゃん、それって冗談になってないよ」

「T君ってホントは遊び人なんだ⋯」

「そんなことないって、俺は口だけの男だから」

3人でSさんを送って行った帰り道で、「ちえ」が突然に不機嫌になりました。

「トクちゃん、「しーちゃん」と楽しそうに喋ってたよね」

「え、ダメなの?同級生と久しぶりに会って、楽しそうにしちゃダメだって言うのか?」

「そうじゃないけど⋯」

「また、「ちえ」のヤキモチが始まったか⋯」

「だって⋯」

「ヤキモチは焼きすぎないって約束したよな」

「心配しなくても大丈夫だって」

「Sさんには悪いけど、俺、Sさんには興味ないからさ」

「ホント~?」

「ホントだよ」

「興味あったら「ちえ」の前であんなこと言うわけないじゃん」

「もっと上手くやるって(笑)」

「それより、今日も泊まってくだろ?」

「うん、そのつもりで来てるけど」

「「ちえ」が行きたいならラブホ行っても良いぞ」

「トクちゃん、ラブホでごまかそうとしてないよね?」

「ほら、そういうとこがダメなんだって、俺の言うこと信用しろよ」

「「ちえ」のことは好きだけど、信用してくれない女とは付き合えないって前も言ったろ?」

「うん、そうだね⋯」

「ラブホでス〇ラ見ながらHするか?」

「あ、ス〇ラで思い出した」

「何を?」

「ねえ、トクちゃん。トクちゃんのオ〇〇〇〇見ても良い?」

「なんだよ突然⋯」

「ス〇ラに書いてあった、男の人の気持ち良くなる場所がよく分からないんだよね」

「私、オ〇〇〇〇ってしっかり見たことないから」

「「ちえ」が股開いてアソコ見せたら見せてやるよ」

「じゃあ、や~めた」

「せっかく、トクちゃんを気持ち良くさせてあげようと思ったのになあ⋯」

「分かったよ、見ても良いよ」

「じゃあ、ラブホ行かなくても良いよ、アパートで見せてね」

「良いけど、「ちえ」も裸になれよな、俺だけ裸じゃ、さすがに恥ずかしいじゃん」

「分かった、Hする時に見せてね。

                                                                       つづく

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