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懐かし恋愛日記⑲「高校野球」
こんにちはトクです。
本日もnote訪問くださりありがとうございます(_ _)
今回は「ちえ」と一緒に母校の野球部の夏の県大会を応援しに行った時のお話しです。
私は高校1年生の時に応援団に入部届していました。
そして「ちえ」は3年間、ブラスバンド部に入部していました。
私達が在校していた3年間は、残念ながら3年連続1回戦負けだったのですが、その前年はベスト16まで進んでいました。
「ちえ」も野球のルールは良く分かってはいませんでしたが
3年間ブラスバンド部で野球部の応援をしていたので高校野球には興味を持っていました。
ブラスバンド部と応援団は切っても切れない関係なのですが、私と「ちえ」は、お互いにその存在さえ意識していませんでした。
「ちえ」と付き合い出してから、母校の野球部が強くなっていた時期がありました。
そして3回戦まで進み、地元の球場で試合を行うことに。
「「ちえ」、〇〇高が久しぶりに3回戦まで行ったから応援に行こう」
「試合会場は□□球場だからね。今年を逃したら、今度いつ3回戦まで進むか分からなから、応援するなら今年しかないかもしれないから」
「うん、私も応援しに行きたい」
ということで二人で球場に。
夏の大会だから暑いこと暑いこと。
お互いに「良くこんな暑い時に、応援団やブラスバンドできたよね」と言い合って試合観戦です。
「応援団は途中で水被ったりしてたけど、ブラスバンドはそうはいかないから、大変だっただろう?」
「ブラスバンドに水かけたら、透けて見えちゃうもんな。へ、へ、へ、へ⋯」
「△ちゃん、鼻の下が伸びて、すけべ顔になってるよ⋯。でも、ブラスバンドも結構体力使うんだよね」
「それでも勝ってくれれば良いけど、3年連続1回戦負けだったから悔しくって⋯」
「だよな⋯」
「今年は、なんとかベスト16に行って欲しいなあ」
「もし、甲子園出場となったらどうする?」
「一緒に応援に行くか?」
「うん!そうだね、私も甲子園に行きたい!」
しかし、試合は終始劣勢です。
とうとうコールド負けとなってしまいました。
「あ~。また、コールドか⋯」
「確か1年生の時もコールド負けだったな⋯」
「今年も甲子園は夢のまた夢となりましたか⋯」
「ねえ、△ちゃんって野球やってたの?」
「ううん、俺、小学校6年生の時に腎臓病になって半年間、体育活動禁止になってたから野球部には入部できなかったんだよな⋯」
「え~。それって初耳。そうだったんだね⋯」
「野球はできなかったけど、今は市役所のソフトボールチームに入れてもらってるからな」
「私、△ちゃんがソフトボールやってるとこ見てみたい」
「でもな、女の子が応援なんかに来ることないから「ちえ」が来たら、俺の彼女だってすぐにバレちゃうよ」
「△ちゃんは、私が彼女だってバレると、なにかまずいことでもあるの?正直に言いなさい」
また「ちえ」の「正直に言いなさい」が出ました。
「ちえ」の「正直に言いなさい」を聞くと、本当に嘘をついたり、ごまかしたりすることができなくなるから不思議です。
「恥ずかしだよね⋯。今まで彼女連れて行った来た人なんていないから⋯。子供を連れて来た人ならいたけどさ⋯」
「△ちゃんって、すぐに私のこと隠そうとするよね⋯。それって結構、寂しいんだけどな⋯」
「そう?べつに隠すつもりはないんだけど⋯」
「あとで冷やかされたりするのが嫌なんだよね」
「ハッキリ、今日は彼女を連れてきましたって言えれば良いだけなんだけど⋯」
「ふ~ん。じゃあそう言ってよ」
タジタジです。
「次の大会見に来る?」
「ソフトボールの試合って、朝が早いんだよね。6時半集合で7時開始とかさ」
「それじゃあ、場所だけ教えてくれれば、私はあとから行くから」
「でも「ちえ」の方向音痴じゃあたどり着けない可能性大だな」
「それは⋯。そうかもしれないけど⋯」
「分かったよ。次の大会に連れてくよ。ただし、途中で下ろすからな」
「バスケやってるとこと空手やってるとこ見せたから、あとはソフトとバドミントンだけだな」
「全部見せちゃうともったいないかな⋯」
「なにそれ?」
「私はバスケットしてる△ちゃんも空手やってる△ちゃんもカッコ良いって思ってるんだからね」
「はい、はい、分かりました。ソフトボールもカッコ良くやってるところを見てもらいましょうか」
「ってか、そんなになんでもカッコ良くできたら、俺スーパーマンになっちゃうよ。ハハハハ」
「そんなことよりさあ。暑いからかき氷食べに行こう?」
「うん、うん。そうしょう!」
「私は、かき氷っていったら断然、イチゴミルクかな。△ちゃんは?」
「俺はシンプルにイチゴかレモン」
「本当にマジで暑いから、早く車に戻ろう」
ということで、せっかく二人で応援に行った母校の野球部の試合は、コールド負けという結果になってしまいました。
それでは最後までお付き合いくださりありがとうございました。
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