「ちえ」⑱「ちえ」怒る!
「ちえ」が私がバスケをしているところを見たいと言い出しました。
「ねえ、トクちゃん。私トクちゃんがバスケしてるとこ見てみたいんだげどなあ」
「良いよ。じゃあ今度の金曜日に一緒に行く?」
「うん」
「何時ころ迎えに行ったら良い?」
「う〜ん。6時半頃なら大丈夫かな」
「じゃあ金曜日の6時半に迎えに行くよ」ということで次の金曜日に迎えに行くことになりました。
仕事が定時で片付けられず、少し遅くなってしまったのでアパートに帰って着替えを持って迎えに行きました。
「あ!トクちゃん、ネクタイ締めてる!」
「うん。着替えてる時間なかったから、そのまま来たんだ」
「トクちゃんのネクタイ締めてるとこ初めて見た。カッコ良いよ」
「そうか?毎日ネクタイ締めてるからなんとも思わないんだけどな」
体育館に着いて着替えをしている間「ちえ」に待っていてもらいました。
バスケの練習前に高校の一つ先輩の女の子が話しかけてきました。
「T君の彼女?」
「うん」
「ちょっと可愛いじゃん」
「この人な高校の一つ先輩なんだ」と「ちえ」に紹介しました。
「彼女何部だったの?」
「私は吹奏楽部です」
「ふ〜ん。私はバスケ部だから接点ないね」
そのままバスケの練習が終わるまで「ちえ」には待っていてもらいました。
練習終了後。
「あれ?Tさん、今日はココスいかないんですか?」
「うん、今日は今からデートだから行かない」と言って「ちえ」を車に乗せて別のファミレスに行きました。
ファミレスで夕飯を食べてから「なあ、今日泊まっててくれないかなあ?」
「うん、お母さんに電話してくるね」
しばらく待っていると「ちえ」がニコニコ顔で戻って来ました。
「お母さんなんて言ってた?」
「良いよって言ってたよ」
「俺んちに泊まるって言った?」
「うん、だってトクちゃん迎えに来たから、お母さんもトクちゃんちに泊まるって分かってるよ」
「それでね…。エヘヘへ」
「なんだよ、そのエヘヘへって」
「あのね…。エヘヘへ」
「明日も泊まるって言っちゃったんだ」
「え、明日も泊まってくれるの?お母さん大丈夫だった?」
「うん、良いよって言ってた」
「じゃあ日曜日の夜まで一緒にいられるじゃん。やったあ!」
「よし、今から海見に行こう」と言って海に向かって車を走らせました。
浜辺に二人並んて座って、しばらくの間波の音を聞いていました。
「トクちゃん、キスして」
チュ
そのまま「ちえ」の胸に手を伸ばすと…。
「ダメだよ、こんなとこじゃ」
「「ちえ」のオッパイ見たくなっちゃったな」と言って「ちえ」服の中に手を入れて強引にブラを取ると…。
「トクちゃん、ヤダよ。こんなとこじゃ」
「ちょっとだけだから」
「もう!誰かに見られたらどうするの?」
「誰もいないじゃん」と言ってオッパイを触ると。
「もう!ヤダって言ってるでしょ!」と言って「ちえ」が立ち上がりました。
「トクちゃんは、私の裸を他の人に見られても良いわけ?」
「良いわけないじゃん」
「じゃあ、なんで、こんなとこで服脱がそうとするの」
「もう!そんな事するトクちゃんは嫌い!」
「泊まるのやめる。帰るから!」
「キスしてって言ったの「ちえ」じゃん」
「キスしてとは言ったけど胸触ってなんて言ってないよ~」
「トクちゃんのスケベ!」
「ゴメン、俺が悪かったよ。謝るから泊まってってくれよ」
つづく
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