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【浅倉透LP感想】シャニPが頼りなく見えたからこそ凄いシナリオだと思う


久々にスゴイものを見てしまった…

先々月くらいからノクチルのLPが早く実装されないかなぁと思い待ち焦がれていたので、どんな難解シナリオでも準備万端で「さあかかってこい!」と強い気持ちでいきこんでプレイしてみたけど…

これはヤバイくらいに攻めてる…!

正直な話、透GRADが相当攻めてる感じの難解スルメシナリオだったので次は分かりやすくマイルドになるかと思っていた。

それが蓋を開けてみると…強烈な仕上がり…
さらに難解で攻めた内容になっててビビっちゃたよ…

個人的にはめっちゃ好きだし最高のコミュだった。透のライターマジで何者なんだろうか…?何食べたらこんな心にぶっ刺さる文章を書けるのか教えて欲しい…(感性が人間離れしてると思う…)

透のLPコミュはシャニマスのコミュにしては珍しく次に続く感じで終わった感がある。たいていのコミュは1つのコミュカードorイベント内で完結して終わってる感じだけど今回は透とシャニPの間にできてしまった溝みたいなものが解消されないまま終わってしまった感じもするし、なんだか不穏だ。

もちろん透の内面で心変わりのようなものができて一区切りついたというような見方もできなくはないけど、それでもシャニPと透の関係にこういう溝やすれちがいのようなものができてしまったというのはあるわけで、そういう展開には驚いた。

というのも今までの透のコミュだと基本的に透とシャニPがいちゃついてるか、透の難解な言動をシャニPが解析するという感じのコミュしかなかったからだ。

これまでは透とシャニPの関係性が深まる感じで進めてきたのにここへきて不穏な方向へ行くのはなかなか攻めたなぁと思う。

円香・雛菜・小糸に関してはLPで個々の抱えている問題や悩みが一応は大なり小なり解決した感じなので、もしかしたら次のイベントコミュあたりで透とシャニPの今後の関係、さらにはノクチルの今後について描かれる激重イベコミュが実装されるのかもしれない(来年5月頃くらいだろうか…?)。

ただこの記事を書きながら読み直してると意外とラストで奇麗に収まった話のように解釈できるような気もしてきた(やはり透シナリオは咀嚼するのが難しい…だからこそ面白いと思う…)。


透LPはシャニPが頼りなかったからこそ凄いシナリオだと思う

SNSなどの反応を見てると今回の透LPのシャニPが少し頼りないという印象を持っている人が少なからずいた。

もちろんその気持ちはわかるし、今回のシャニPは確かに透に対して完璧な道筋を提示できなかったと思う。

しかし自分はだからこそ今回の話はリアルで凄みのあるシナリオだと感じた。以下からはその理由を順序だてて説明していこうと思う。

ノクチルには『天塵』や『海へ出るつもりじゃなかったし』などで見られるようにどこか退廃的で純粋な自由さみたいなものがあって、そういったところがノクチルの良さだと思う。

今回の透のLPではそのノクチルの良さが外部の影響により失われてしまうのではないかという話だった様に感じる。

大手の建築会社の仕事を引き受けることは多くの責任を伴う。イメージを保たないといけないという責任により透は普段の自由な行動を制限される恐れがある。

大企業の仕事を請けるという選択はより多くの認知を得られるというメリットももちろんある。しかし同時に透自身の自由が損なわれてしまうという大きなデメリットもある。すなわちこの選択は透の今後を左右する非常に重要な選択だったわけである。

そしてこの2つの選択のどちらが正しいのかは決して誰にもわからない。

だからこそシャニPも頼りなくならざるを得なかったのだと思う。5番目のコミュ『キッチンできみは火薬をまぜる』においてシャニPは透に色々と言葉をかけるけど、結局はシャニPにとってもどちらが良いのかわからない選択なのでどこか頼りないものになってしまったのだろう。

というか近くにいるシャニPだからこそこの選択が非常に重いものだとわかっているのでより難しい選択に映るのだと思う。

シャニPは透が『天塵』などで見せたような夜光虫のようなぼんやりした輝きも知っているし、GRADで見せたようなカメラやステージに惹かれている捕食者としての透も知っている。だからこそシャニPもどちらがいいのか決めきれないでいたのだと思う。

この選択は誰にも正解がわからないし、さらには未来を左右する選択である。どちらへ転んでもメリットデメリットはそれぞれ存在する。

そんな難しい選択を透自身が迷いながらも決定できたからこそ透LPは凄いシナリオだったのだと個人的には思う。

リアルの人生でも分岐点に立たされた人間はわからないながらも選択しなければならない。リアルの人生においては何が正解かなんてわからないし選ばれなかった方の選択も過去に戻れないのでどうなっていたかはわからない。

そういうリアルな人生の岐路にたたされた選択を物語的にごまかさず苦しみながらも選びきったからこそ凄みのあるシナリオだと感じた。

透LPだと仕事を請けるという選択をしたけど請けないという選択をしても全然おかしくはなかったと思う。アイドルとして知名度を上げるのを目指すことだけが人生の意味というわけでもないからである。


まとめ

結構時間をかけて書いた割にあまりうまくまとめられなかった感じがする。上記で書いたこと以外にも『太陽を盗んだ男』の話とか他にももっとポップな感じのことも書きたかったけど分量が多くなりすぎるとまとまらなくなるのでやめておいた(もしかしたらまた今回書けなかったことを書くかもしれないけど)。

透のコミュは本当に味わい深いと思う。GRADとかPコミュでも凄い攻めたことやるなぁと思ったけどLPはより攻めててすごい。

上にも書いたけどライター何者なんだ…(『太陽を盗んだ男』とか引用してるし結構年配の人なんだろうか…?有名な映画だから若い人も結構見てると思うので一概には言えないけど…)

透LPは正直まだ咀嚼できてない部分も多いのでまた読み直したいと思う。ただ円香LPとピトス・エルピスも読みなおしたい気分。なんなら『海へでるつもりじゃなかったし』の元ネタのランサムサーガシリーズも読みたい。(時間が足りない…)

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