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ご当地かるた『吉祥寺かるた』のつくりかた

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2019年に発売したご当地かるた『吉祥寺かるた』。その制作過程でご当地かるたの魅力の虜となり、自らご当地かるたプロデューサーとして活動を始めてしまった筆者の、備忘録であり伝道のマ…
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#ご当地かるた

『吉祥寺かるた』がグッドデザイン賞を受賞するまで

もう2021年10月のことになりますが、『吉祥寺かるた』が「グッドデザイン賞」および「グッドデザイン 私の選んだ一品」に選出されました。(受賞詳細はこちら)カテゴリは「コミュニティづくりの取り組み・活動」ジャンルです。 ご報告としては完全にタイミングを外した感がありますが、受賞に至る経緯や感じたこと、受賞のポイントなどを、とりあえず一度書いて残しておきたいと思い、遅ればせながらnoteに向かっております。 グッドデザイン賞応募のきっかけみなさん、グッドデザイン賞って、どう

コミュニティを育てる「ご当地かるた」のつくりかた〜『吉祥寺かるた 行くぜ!イースト』の場合

超ニッチな地域の「ご当地かるた」づくりのはじまり武蔵野市開発公社という団体で「まちづくり」を担当している西山さんから「吉祥寺のイーストサイドに限定したかるたを作れないだろうか?」という連絡をいただいたのは、『吉祥寺かるた』の発売から1年半が経った2021年夏のことでした。 吉祥寺の「イーストサイド」というのは、吉祥寺の駅周辺を大きく4つに分けたときの、吉祥寺駅の東側(西荻窪寄り)のエリアの名称です。他のみっつは、大きなアーケード商店街や大型商業施設の集まる「センターエリア」

『吉祥寺かるた』第2版(ver.1.1)の発売と、大事なお知らせ

『吉祥寺かるた』が完成したのは、2019年の年の瀬でした。 当初は「数年かけてじわじわ売れればいいか」と考えていたのに、ありがたいことに、皆さんにたくさん話題にしていただけたおかげで、ちょうど1年間で初版の商品がほぼ完売となりました。本当にありがとうございます。 同時に、いよいよこれから『吉祥寺かるた』は第2のステップに入っていくことになります。今回は、その第2ステップの取り組みについて(まだ未確定の部分も多いのですが)お話させてください。 『吉祥寺かるた』第2版をつく

「場の熱をあげるプラットフォーム」としての「ご当地かるた」。あるいは「かるた」が作る「愛のコミュニティ」のらせんについて。

2019年末に『吉祥寺かるた』を発売してほぼ1年になる。その間いろんな気付きや出会いがあり、「かるたの力」に魅せられて、「ご当地かるたプロデューサー」なんて肩書きを名乗るほどになってしまった僕だが、今日はその「かるたの力」について少しお話しようと思う。 ご当地かるたは【場の熱を上げる】プラットフォームになるんじゃないか、というのが僕の仮説だ。「場の熱」は、「地域活性」みたいに言い換えられるかもしれない。それに、「ご当地かるた」は効くのではないかと。 地域が活性化していくた

「吉祥寺」に宛てたラブレター 〜「吉祥寺かるた」の種

「吉祥寺かるた」誕生前の想い今では「ご当地かるたプロデューサー」を名乗り、「かるたやばい」とか「日本中の街でご当地かるた作ったほうがいい」とかすっかりかるたの魅力に魅せられてしまっている「かるたおじさん」な僕ですが、2019年の秋、『吉祥寺かるた』を作り始めるまでは、その【かるたのやばさ】に気づいていたわけではありませんでした。    ◇   ◇ 僕の会社「クラウドボックス」は、【デザイン会社】です。 基本的に僕たちの仕事は、どこかの会社から「パンフレットを作ってほしい

【ご当地かるた】のススメ 〜吉祥寺かるたの作り方〜プロローグ

こんにちは。トクナガです。 昨年12月に、『吉祥寺かるた』という【ご当地かるた】を発売しました。 これは、吉祥寺を愛するみなさんから、SNSなどを通じて寄せられた「吉祥寺の魅力」「吉祥寺の名所・名物」「吉祥寺あるある」などをもとにして作られたかるたです。 「みんなの好きな吉祥寺のかるたを、吉祥寺のみんなと作って、吉祥寺のみんなで遊びたい!」 そんな想いで作り始めた『吉祥寺かるた』でしたが、作っていくうちに、だんだん、自分でも予想していなかったくらい、ご当地かるたの魅力に