<ゲームの売れ行きアップ方法>第32回:色々な要素を盛り込む事のメリットデメリット

 インディーゲーム開発者やパブリッシャー向けに「ゲームのクオリティアップや売れ行きを増やす方法」を解説していくシリーズ。

 第32回は「色々な要素を盛り込む事のメリットデメリット」です。

 

<ゲームの売れ行きアップ方法>第32回:色々な要素を盛り込む事のメリットデメリット>


 インディーゲームを制作している人は、「色々なゲームをプレイし、面白いと思った要素は自分のゲームにも積極的に取り込んでみる」というのをやりがちです。
 しかし、色々な要素を盛り込むと、「そういう要素を追加すると当然開発期間が延びる(開発コストの上昇)」というデメリットや、「色々な要素を入れすぎると個々の要素をきちんと作りこめず面白くないゲームになってしまう場合がある」や「色々な要素を入れると面白さがぼやける」というのがあります。

 料理で「色々な食材を入れると味がぼやける」というのと同様、本来楽しんで欲しい要素とはまた別の要素を色々入れてしまうと、実際に通しでプレイするとその追加要素のプレイに余計な時間がかかったりして本来楽しんで欲しかった部分のプレイ時間が減り、面白さがぼやけた感じなってしまうのです。

 インディーゲームも今は商業化が進んだからこそ「余計な要素を入れると開発期間が延びてコストが増えてしまう」「本当にその要素は入れるべきなのか?」はしっかり考えるべきでしょう。
 追加する要素はよく吟味してあまり入れすぎないようにした方が良いです。

 人気の農作物栽培要素も、本当にそのゲームに必要かきちんと考えてみましょう。
 この手の要素はあまりにも色々なゲームに入れられすぎて、ユーザーからは「またか……」と飽きられつつあります。

  
 

このシリーズは私のnoteの「ゲームの売れ行きアップ方法」のマガジンで連載しています。
第1回から順番にお読みください。


次回は第33回「情報量が多いほど売れ行きに上限がかかってしまう」です。
売れるインディーゲームにするには、より多くの人が買いたいと思うようなゲームデザインをしないといけません。
マニア向けの情報量が多いゲームは、それを見た時点でそのジャンルを遊んだ事がない人の購買意欲を大きく落としてしまうのです。