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オンラインを生きるクリエイターたちーモノづくりとSNS

SNSの使い道


SNSを使っている人や企業が増え続ける中、その使い道もまた様々に増えています。
プライベートな範囲広告としてコミュニティの拡大……。
使い方次第で多大な可能性を広げるきっかけとなるSNS。
今回はその中でも特に「クリエイター」であるユーザーに注目して、SNSの使い方について書いていきます。

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SNSとクリエイター


クリエイターといっても色々な分野の人たちがいますよね。
音楽プロダクト空間文字など。分野だけでも数多く、更にプロからアマチュア、素人まで含めればその人口はかなりのものでしょう。
そんなクリエイターたちは、ほとんどの場合SNSを利用しています。
特にプロや、プロを目指す人がそうです。
理由といえば、作品公開の場、同時に広告としても利用できるからです。SNSの運用には費用がかからないのもメリットですしね。
個展に至らずとも、無料で、不特定多数の人間に対して自分の作品をシェアできるのは、クリエイターにとっては大きなメリットであり、良い広告になります。

また、広告的に作品を公開する他にも、クリエイターコミュニティの拡大にも役立つのがSNS。
例えば、ハッシュタグを使ったイベントや企画に参加すれば、それだけでもクリエイター同士、あるいは閲覧者=ファンの獲得に繋がります。

SNSは、クリエイターにとって「作品公開の場」「コミュニティの拡大」「広告」といった大きな役割を持っているようです。

人脈を生む


それでは、SNSによって生まれるコミュニティ、つまり人脈にはどのようなものがあるのでしょうか。
期間を限らず使われるハッシュタグと、イベント的に生まれたハッシュタグの2つにわけて、具体的に見てみましょう。

#絵描きさんと繋がりたい
こちらは期間を問わず使われているハッシュタグの1つ。
主に絵の分野のクリエイター同士が繋がりを増やすために使うものです。

①ハッシュタグを付けて投稿
②いいねやRTなどから相互フォローへ
③完了

という、いたってシンプルな使い方で、特に厳しいルールや暗黙のルールのようなこともないので、かなり自由に、誰でも使えるタグです。
このような#○○さんと繋がりたいというタグは多く存在していますが、絵描きさんボカロPさん文字書きさん、など、クリエイターだけでも重宝されていますよ。

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(画像は自作のもの)

このような、「繋がりタグ」で得られる人脈としては主に同じ分野のクリエイター同士。
絵描きさんなら絵描きさん同士、ボカロPさんならボカロPさん同士といった具合です。
少々イレギュラーなパターンとして、全く違う分野のクリエイターとの繋がりを得る場合もありますが、メジャーといえるほどではないでしょう。

#ボカデュオ
次に紹介するのは#ボカデュオというハッシュタグ。
こちらは「繋がりタグ」と違い、一つの企画・イベントとして立ち上がったハッシュタグです。
VOCALOID界隈にいる、ボカロP・歌い手・絵描き・MIX師といった様々なクリエイターがチームを組み参加するオンラインイベントのためのタグです。

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①クリエイターチームを組む
②イベントの主催へ必要情報の提出
③イベント期間内に動画サイトへ作品を投稿

というイベントです。
チームメンバーを集める際に #ボカデュオ参加 というハッシュタグを利用することでチームへの参加、あるいはチームの募集ができます。

ボカデュオは公式アカウントが3000人のフォロワーがおり、更にチーム同士の交流も見込めるため、楽曲制作・イラスト制作・動画制作・MIXなどで活動するクリエイターにとってはコミュニティ拡大・ファン獲得の良い機会であると言えます。
また、有名ボカロPである家の裏でマンボウが死んでるPなどもボカデュオについて認知しており、今後に期待できるイベントですね。

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このような期間限定やクリエイターイベントで得られる人脈は、違う分野のクリエイターですね。
分野が違うクリエイター同士は普段交流しづらいという部分もありますから、このようなチームイベントで新たな交流を持つことは、SNSでコミュニティを拡大するなかでも貴重であると言えます。

コロナ渦でオンライン化


SNSでハッシュタグを用いてクリエイター同士のコミュニティを拡大する方法があることを紹介しましたが、更にここ数年のコロナ渦でのSNS活用についても考えてみましょう。
コロナ渦以前ではリアルイベントが多く開催され、そこでコミュニティを拡大するという手がありましたが、今ではオンラインイベントが非常に増え、重宝されています。

SNSにはYouTubeなどの動画サイトも含まれますから、そう考えてみるとその需要の高さはイメージしやすいのではないでしょうか。

ボカデュオもそうですが、SNSを利用したオンラインイベントの告知・開催は以前よりも成功しやすくなったように思います。
単純な話ですが、以前まではオンラインにする必要性がなく、リアルイベントの方が収益や盛り上がりが見込めました。
しかし、コロナ渦でオンラインイベントの需要が圧倒的に高まったことに加え、人々のインターネットの閲覧時間も増えたことによって、告知は人の目に入りやすく、開催は参加者が増えていきました。
最大級イベントであるコミックマーケットなどの開催が見送られるなどもあり、イベントへの参加意欲だけを持てあましたクリエイターやファンも多かったことも要因の一つでしょうね。

Peatixの調査では2020年の3月を境に、オンラインイベントの割合はほぼ直角に右上がりというデータも出ています。(Peatixイベント調査レポートより

コロナ渦で、SNSは以前にも増して広告やコミュニティ拡大ツールとしての需要を高めているようです。

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完全オンラインでのクリエイティブ活動


そして現在、クリエイティブ活動においては完全オンラインという形が需要を高めています。
例えば、楽曲「うっせぇわ」で爆発的な知名度を得たAdoさんや、バーチャルYouTuberとして活動を拡大したP丸様。、SNSから集客や書籍販売を行っている佐伯ポインティさんなど、多くの活動がオンライン化し、成功しています。
動画サイトを含めたSNSを活用することで、クリエイターの活動は次々にオンライン化しているという、大きな時代の変化を感じるところですね。

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人脈は対面に頼らない


様々な活動のオンライン化に合わせ、人脈・コミュニティというものは今や対面に頼らず形成できるものとなっています。
もちろん、対面を好む人も多いですが、消費する時間や労力、出費などの観点から、オンラインで形成される人脈には相当な需要があります。
特にビジネスとして考えるのであれば無駄を省くことは重要。
これからの未来、人脈の形成はより対面に頼らないものになっていくのではないでしょうか。

まとめ


今回はクリエイターとSNSに注目しつつ、オンライン化するコミュニティについて考えてみましたが、いかがでしたか?
Peatixによるイベント調査のページも併せて考えると、コロナによってビジネスに限らず、娯楽もオンライン化が一気に推し進められたことが見てわかります。
モノづくりにおいて、今後さらにSNSの活用は重要視されていくのではないでしょうか。
より身近にクリエイティブ活動を感じられることは個人的には嬉しいものですが、その分作品に付随する権利問題などが心配でもありますね。
クリエイターがよりいきいきと活動できるよう見守っていきましょう。

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