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セルフプロデュースとSNS

セルフプロデュースとは

みなさんは「セルフプロデュース」という言葉を知っていますか?
セルフプロデュースとは、セルフブランディングとも呼ばれており、自分の個性や強みをアピールすることです。
ただ単に自分の強みをアピールするのではなく、戦略的に分析し、自分のことを人に分かってもらうようにPRすることを言います。
セルフプロデュースは最近の流行語となっており、SNSを使ってセルフプロデュースをする人が増えている傾向にあります。
このアピール方法は、芸能人やインフルエンサーなどだけが使えるのではなく、一般の人も使えるアピール方法です。
例えば趣味で写真をやっている人は、セルフプロデュースをすれば多くの人に写真を見てもらえますし、絵や詩など作品を投稿する人もどうすればもっとたくさんの人に見てもらえるかが分かる大切な方法です。
それだけでなく、ピアスや指輪といったアクセサリーを作っている人であれば作品を売り込むことができ、売り上げを伸ばすことができます。
自分自身の良さをみんなに知ってもらう、自分がなりたいイメージに自分を近づけることができるのがセルフプロデュースです。
そういった面では、例え自分は作品を作っていなくても、自分のことを周りの人によく知ってもらう機会としてセルフプロデュースを利用するのもいいでしょう。
そういったセルフプロデュースとSNSの関係について今回は書いていきます。

セルフプロデュースとSNS

SNSを利用してセルフプロデュースをする人は今、増えています。
SNSでは、どんな写真を載せるか、どんな文章を載せるかが問われ、その写真や文章から人柄が判断されます。
最近では実際に会うことはなくても、SNSだけで繋がる人も多く、そこから仕事になることも増えつつあります。
実際、フォトグラファーの人とモデルの繋がりはSNSで作られることが多く、それぞれがどんな作品を作っているかをSNSにあげることで、お互いの作風とマッチするかどうかを判断することができます。
写真や文章などを何もSNSに載せていない人と違って、自分がどんな人か事前に分かってもらえるのがセルフプロデュースの強みです。
今までは、履歴書でしか分からなかった人柄が、SNSで分かるようになり、履歴書だけでは載せきれない自分の思いや考え方、好きなものなどを知ってもらえるようになりました。


自分のなりたいイメージ

まずこういったセルフプロデュースをするために必要なのは、「自分のなりたいイメージ」です。
自分のなりたいイメージが明確であればあるほど、セルフプロデュースはしやすい向にあります。
もちろんありのままの自分を知ってもらいたい、飾らない私のことを分かってもらいたい、という人もいますが、そういった人でも自分の無理のない範囲でセルフプロデュースをしているように思います。
ここで強調したいのは、セルフプロデュースとは自分のイメージとかけ離れた豪華なイメージを作り出したり、強く大きいイメージを作り出すのではなく、等身大の自分の良さを伸ばしていく、ということです。
無理して自分を大きく見せる必要はなく、自分のなりたいイメージに自分が近づけるように、自分の良さを伸ばしてアピールしていくことなのです。
よって、自分と全く違うイメージになることはとても難しくなってきます。
例えば、セレブでない人がセレブなイメージになりたいと考えていても、セレブなイメージを作り出すにはお金がかかるため、貸衣装や貸スタジオが必要になってき、他人からその嘘を暴かれてしまう、といった事例もあります。
セルフプロデュースに成功している人々を見ると、飾りすぎず、自分の生活を上手に見せながら、自分のイメージを作り上げている印象があります。
ナチュラル系であれば、無印良品や植物のイメージを伸ばしていったり、レトロ系であればフィルムカメラ風に撮った写真だけを載せたりと、自分のなりたいイメージと自分のできること、やれることの間隔が広すぎない方がセルフプロデュースはやりやすくなります。


instagramとTwitter

では実際にinstagramや Twitterではどのようなセルフプロデュースが行われているのかについて見ていきます。
instagramでは自分の写真を載せたり、好きなもの、行った場所の写真を載せることができます。
もちろん作品も載せることができ、作品のギャラリーとしてinstagramを利用している人も多くいます。
instagramではキャプションといい文章がつけられるのですが、やはりメインは写真になっています。
写真も1枚だけではなく何枚も載せることができるため、ストーリーを作ることも可能です。
instagramでは自分が今日何をしていたかやどんな仕事をしているかを載せ、自分の交友関係や買ったものなどをアピールすることが自分を知ってもらう一つの手段となります。
ファッションやライフスタイルをアピールしたい人にとって、instagramは適した場所と言えます。
自分の毎日のコーディネートを載せたり、部屋のインテリアや料理などを載せることで、それを見た人が「この人はこんな生活をしているんだな、素敵だな」と思ってもらえるからです。
instagramとTwitterが違うのは、写真ベースか文字ベースかです。
instagramでは自分の生活をアピールして、Twitterでは自分の考え方や思いをアピールしている人が多い印象です。
Twitterでは、自分の考えを存分に発揮したり、RTやいいねで自分が支持する意見を表明することができるので、自分がどんなことを普段考えているのかが分かりやすい傾向にあります。
instagramでは写真が優先なので、作品として一つのアカウントが作られていきます。
順番や色味、季節感といったものが重視されるinstagramでは写真の選定に非常に気を使います。
自分のイメージにそぐわないものを排除し、自分がなりたいイメージの写真だけを抽出しなければなりません。
しかし、Twitterでは写真のイメージだけに捉われず、意見を発信することができるので、自分のイメージを広げることができます。
こういったことから、instagramはイメージの基礎をつくり、Twitterはそのイメージを広げるといった面が見えてきます。


これからのセルフプロデュース

セルフプロデュースは自分のなりたいイメージをアピールすることで、作品を見てもらえたり仕事につなげたりする方法です。
セルフプロデュースをすることで、実際に仕事につながることも多くあります。
Twitterやinstagramで文章を投稿したり、漫画を投稿したりすることで実際の売り上げにもつながりますし、自分がアピールしたいことを表現することで本を出すことにつながった人もいます。
セルフプロデュースは現代人にとって必須のスキルであり、セルフプロデュースができなければどんなにいい作品を作っていても、知ってもらえません。
まずは自分のアピール方法を知ること、そして自分のなりたいイメージを明確化することが必要です。
雑多なSNSよりも統一感のあるSNSが好まれるように、自分の強みを伸ばしていけると集客につながります。
SNSを利用する人々にとって、セルフプロデュースは切ってもきれない関係性です。
自分自身を周りの人によく知ってもらうためにセルフプロデュースを利用していけば、周りの人々からの理解が得られます。
履歴書よりも分かりやすく、面接よりも多くの情報が得られるような、そんなセルフプロデュースが増えることで就職のあり方も変わっていくかもしれません。
自分をアピールすることで、自分から仕事を取りに行くのではなく、向こうからスカウトしてくれる、そんな機会が現代では増えていくのではないでしょうか。

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