フリーランスエンジニアになろうと案件を探している人が知っておくべき6つの知見

ご無沙汰しています。
この度、フリーランスエンジニアになりまして、絶賛稼働中でございます。
今回フリーランスエンジニアになる上で活動していたことを踏まえて、自分がもっと早く知っておきたかったこと・やっておくべきだったことを列挙していこうと思います。

1. フリーランスエージェントは複数社(3-5社)登録する

案件はエージェントを使い代行して探してもらいました。
一応エージェントの流れを簡単に説明すると、

エージェント登録

エージェントから案件の提示

参画したい案件にエントリー(経歴書・スキルシートを企業へ送付)

企業側の経歴書・スキルシートチェック

OKであれば商談、NGであれば見送り

商談成立後に参画、NGであれば見送り

こんな感じになります。

最初は2社程度エージェントを使っていたのですが、どうも担当営業の動きが悪く、商談に行くまでに時間がかかりました。
もちろん自分のスキルが弱く、スキルシートでお祈りされたケースも多々あるのですが、別のエージェントを使ったらかなり早いスピード感で商談を組んでくれるようになりました。
僕の場合、エージェントや担当営業によっては、商談を組んでもらえる数が大きく変わりました。
エントリーした総数は30社ほどで、エントリーして商談に進んだのが、6社ほど。
そして、商談が成立したのが3件でした。

正直、最初の2社しかエージェントを登録していなければ、独立初月から案件が見つからず焦りにつながっていたと思います。
特段にスキルに自信がある方でない場合は、特に経験3年目までくらいの人は3〜5社ほどエージェントに登録して様子を見るべきでしょう。

2. 大手フリーランスエージェントを多めに登録しておく

小規模事業者も含めると、フリーランスエージェント会社はたくさんあります。
有名どころで言うと、

  • レバテックフリーランス(レバテック株式会社)

  • PE-BANKフリーランス(株式会社PE-BANK)

  • IT-プロパートナーズ(株式会社Hajimari)

  • Midworks(株式会社 Branding Engineer)

  • ギークスジョブ(geechs job)(ギークス株式会社)

というようなサービス・会社があります。

僕はこういった大手の他に、名の知られていないような小規模フリーランスエージェントにも登録していました。
いろいろ案件を紹介していただいたのですが、小規模フリーランスエージェントに紹介してもらった案件が、大手エージェントのMidworksを商流に挟む案件だった、ということがありました。
つまり、

エンドクライアント

Midworks

小規模フリーランスエージェント

エンジニア

という構造が成り立っていました。
であれば、初めから大手エージェントのMidwoksにお願いした方がいいですよね。
以上の経験から、案件をたくさん持っている有名どころのエージェントは正義だと認識しました。
やはり企業規模が大きいと、エンド案件(直案件・プライム案件)の可能性は高いという肌感です。

とはいえ、上記のエージェントは上場している会社もあったりして、小規模事業者(クライアント)まで営業に手が回らない現状もあります。
なので、より全体像が見える企業の案件につきたいと考えている場合は、小規模のフリーランスエージェントを使ってもいいのかもしれません。
単価こそ低めかもしれませんが、裁量が大きい仕事もあったりします。
うまくバランスを見て決めていきましょう。

3. 自身が参画したい案件の業種・業界を選定しておく

自分自身がどんな案件に参画したいのか明確な意思を持って案件を選んでいきましょう。
フリーランスエンジニアと一口に言っても多種多様な会社や業界で働いている人がいます。
もう少し業界に長くいると判別基準も変わってくるかもしれないのですが、以下のように大別してみました。
プログラミング言語によっても変わってくると思いますが、いったんWeb系言語(PHP, Ruby, Python)を前提として考えます。

事業会社

  1. Web系

  2. システム系

受託会社

  1. Web系

  2. システム系

  3. ゲーム系

  4. SIer系

上記は全てエンジニアと呼ばれる職種なのですが、そこで働くために必要なスキルセットや活躍できる素養というのが大きく異なるというのが僕の見解です。
全て別業界だと思ってもらってもいいかもしれません。
自分が、
・どの業界で戦っていくのか
・どの業界であれば活躍できるのか
というのは明確にしておくべきでしょう。
詳しく書くと、ものすごく長くなりそうなので別記事にします。

4. 技術力はフリーランスになってからつける

僕は、技術力に自信がなかったので、正社員で実力をつけてからフリーランスに移行しようと考えていました。
これはあまり良くなかった考え方だったと感じています。
そもそも今の働いている環境がスキルがつく環境にいる方であれば関係ありません。

僕はSESでエンジニアのキャリアを作りました。
SESあるあるかもしれませんが、選択できる案件の幅が狭い、というものがあります。
例えばGo言語をやりたい!と思っていても、自社がその案件を抱えていなければGoの案件につくことはできません。
ですが、フリーランスであれば、複数のエージェントに登録できるので、Go言語の案件にエントリーできる可能性は高くなります。
要するに、案件を自社の1社から探すか、数あるエージェントの複数社から探すかの違いになります。

全くスキルゼロでフリーランスエンジニアになることは無理ですが、ある程度の開発経験があるならば思い切って挑戦してみるのもありでしょう。
特に事業会社の案件に参画するのはほぼ不可能ですが、受託開発会社であればチャンスはあります。
また、そういった会社に入ってしまった方がスキルがつきやすい可能性もあります。
特にSIerの現場で働いており働き方が合わない人やスキルがつかなくて悩んでいる人は、早いところ環境を変えるべきでしょう。
僕もSIerにいた経験があるので分かりますが、自分にとっては地獄でした。
世間でよくいうエンジニアとして生きていきたいのであれば、SIer案件を避けてキャリアを歩むべきです。

5. スキルシートで弾かれることが多々あることを考慮しておく

上述したように僕はエンジニアとしての技術力が高いわけではありません。
ですが、最低限の実務経験はあるので、さすがに仕事には困らないだろうなと考えていました。
商談も即組まれるし、即決まると考えていました。
実際に2週間ほどで決まったので世間的には即決まった部類に入るのかもしれませんが、とはいえエントリーした案件にことごとくお見送りされたのはさすがに想定外でした。
要するに、需要過多であることをいいことに仕事探しを「舐めていた」わけですね。
もちろん、エンジニアとしての転職活動や他の職種での転職活動を考えるとものすごいスピードでは決まっていると思います。
ですが、インターネット上に上がっている情報を追いかけていると、明らかに自分より経験の薄いエンジニアが一撃で決まったり、高単価を獲得したりしているわけです。
それに近いことは成し遂げているのですが、フリーランスエンジニアの全員がとにかく美味しい思いをしているのかといえば、そういうわけでないことは頭の片隅に置いておくべきでしょう。

6. 本命の案件はなるべく1日に固めて商談を行う

商談後、OKの回答をもらった場合、参画するか否かの返答をしなければなりません。
たいていの場合、OKが出た2日以内に返す必要があります。

例えば、
月曜日に本命である案件Aを、水曜日に案件Aより優先度が低い案件Bの商談を行い全てOK(参画可能)が出たとします。
案件Aは水曜日に参画可能の回答をいただき、2日以内に参画可否の返答期限を決められました。
ところが、水曜日の案件Bの商談中に、自分のスキルセットを考慮いただき、提示されていた案件ではなく、当初とは異なる案件Cを提案いただきました。
そして、案件Cは案件Aより魅力的でした。

例えば受託開発会社であれば、案件を複数抱えているので十分あり得るケースです。
この場合、本当は案件Cに参画したいと考えるでしょう。
ですが、案件Cの参画可能かの返事を待つ前に、案件Aに参画可否の返答をしなければなりません。
あなたならどうしますか?
案件Cにお祈りされることを考えて無難に案件Aを取りますか?
案件Cに行きたいし、感触も良さそうなので案件Aを断り案件Cに賭けてみますか?
最悪なパターンは、案件Aを断り、案件Cの案件も結果的にお見送りだった場合です。

もちろん、案件Aも案件CもOKであることが一番望ましいのですが、時間が経つにつれて、他の有望な候補者が参画する可能性もあります。
むしろ、これでNGを喰らうケースが多いでしょう。
強強の案件選び放題のエンジニアでない限り、独立したてのフリーランスエンジニアのライバルは、同じくフリーランスとして己を磨き続けている成熟したエンジニアなのです。
フリーランスエンジニアのライバルに蹴落とされるのは競争原理原則のためしょうがないことですが、期限をコントロールできず、参画しても良かった案件を蹴ってしまって結局仕事がない状態が一番避けなければいけません。

これを避ける方法は一つだけ、商談日を固めることです。
月曜日に2社とも商談を行っていれば、2社とも水曜日には結論が出ているでしょう。
もちろん、多少のずれはありますが、複数商談予定であることを伝えればある程度の期限は考慮してくれます。
ですが「1週間後に1件商談が入っています。その結果を待ってもらえませんか?」は通用しません。
正社員からフリーランスに転向する時はどうしても過渡期になるので、仕事終わりに商談を組むことがほとんどで1日1件しか組めないこともあるでしょう。
またエントリーしたものの先方のレスポンスが遅く、商談日をコントロールできないこともあるでしょう。
ですが、有休をとってでも商談を詰め込むことをオススメします。

【まとめ】エンジニアのキャリアは案件で決まる

エンジニアのキャリアは案件で決まります。
モダンな案件に参画できれば、必然と力はつき、単価も上がっていきます。
一方でレガシーな案件に参画してしまえば、力もつかないし、独立しても低単価で、下手すれば買い手がない状態かもしれません。
特にSIerで大規模プロジェクトにアサインし、自分が何を開発しているかわからない状態であれば、JavaしかできずHTML, CSSも書けないようなたいして技術力のないExcelばかり触っているエンジニアの出来上がりです。

技術力をつけたいからモダンな案件に入りたいけど、技術力がないからモダンな案件に入れず、結局技術力がつかない案件しかアサインできない、みたいなことは往々にしてあると思います。
そういった負のループから抜け出す一つの方法として、案件をたくさん抱えているフリーランスエージェントを使うのはアリだと思います。
多少の実務経験があれば、仕事しながら覚えていってもらえれば、といっていただける企業様もちらほらあります。
チャンスを掴み高単価なエンジニアライフを送りましょう。

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