第27号:農地開墾の続き、トラクターが負ける?(2022年3月18日配信)
こんにちは、トクイテンの豊吉です。
昨夜大きめの地震がありましたね。みなさま大丈夫だったでしょうか。私は名古屋在住なので揺れには気がつきませんでした。明後日ちょうど不耕起栽培に関する調査で福島県の農場や福島大学へ行く予定だったのですがキャンセルすることになりそうです。また事態が落ち着いたら検討したいと思います。
さて、今回も耕作放棄地の開墾の続きです
トラクターが負ける
3月8日にビニールハウスを建築する前に畑を耕してもらうのに業者にきてもらいました。不耕起栽培でやりたいのですがススキや木などの抜根をした関係で、一度とにかく平らにしないとハウスを建築できないというのが理由です。しかし・・・
なんということでしょう。葛(くず)の蔓(つる)が絡まってトラクターがすぐに止まってしまいました。トラクターは45馬力の大きなものです。それが植物に負けるなんて驚きました。
ちなみにトラクターの価格は大体1馬力10万円という相場があり、トラクターの型番は大体馬力が数字で書いてあります。2桁の数字が書いてあればそれが馬力ですし、3桁の数字が書いてあれば前二桁か、後ろの二桁が馬力です。ぜひ次にトラクターを見かけたら価格を推定してみてください。
とにかくこの農場はこのままではトラクターがかけれないということに・・・。しかし幸運だったのは、このツルの片付け中にトラクターの運転手の方と雑談をしたところ、運転手の方は今後独立を考えていて、偶然にも共通の知り合いがいたりと意気投合して連絡先を交換することになったことです。もしこの事故がなければ挨拶だけで終わる関係だったでしょう。
焼くしかない
その後、業者の方に相談したら「焼くしかない」「重機でひっぺがすしかない」ということになりました。根がわかるところはひっくり返してもらいます。翌日の3月9日に決行しました。
そしても燃やせるところは燃やします。
火事と間違われないように消防署に電話をして、風のない時に風下から火をつけます。周囲には水を巻いて複数名で監視しながらやるのですがかなり神経を使いました。
Before(開墾前)
After
そしてついにハウスを建てられるような土地になり、簡易ハウスの建築が始まるのでした。
最後に
今回あえて自分達の手を動かしたいということで遠回りしながら開墾をしてみました。
わかったのは時間的にも費用的にも正解は大きい重機とトラクターを1台ずつ用意して表面のものを全て燃やして一気に片付けるということです。
今ある土や微生物を生かしたいと思ったのですが、葛(くず)などがある状態では例え時間をかけてやろうとしても畑としては使いようがありません。また、畑自体もかなり傾きがあり(必ずしも悪いことではない)そこも直してもらいました。
普段何気なく見る普通の畑でも、平らでゴミや雑草がないというだけでもかなり人の手が加わって維持されてるんだと身をもって知ることができました。
今はハウスの建設が始まっています。次回はその辺りをご報告できると思います。ではまた!
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