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海外出張にて(episode③)

 今回は初めてドイツとオーストリアへ出張に行った時のお話。当時の出張報告を見たら2006年秋でした。

 今回のメンバーは、私、海外担当営業課長(②のときの課長は部長に昇格したので別の人;以降K氏)、商社の現地社員(ドイツ人;以降T氏)でした。当日は夜ミュンヘンの空港で待ち合わせて車で移動の予定でした。到着順は私、T氏、K氏の順。私は成田から直行便、T氏はドイツ国内線で私の1時間後、K氏はイギリスから更に1時間後に到着予定。

 私は無事到着して待ち合わせ場所である到着ロビー内の喫茶店へ。席についてメニューを見ると全部ドイツ語。空港内なのにと思いつつ、注文を取りにきたお店の人がドイツ語で話しかけてくる。英語で話しても通じない。あたふたしながらとりあえずコーヒーとサンドイッチを注文しました。空港内なのに何で英語が通じないんだと思いながら待っていました。
 
 そして予定通り1時間後にT氏到着。ドイツ人の英語はわかりやすいと聞いていた通りで助かったのですが、ややコミ症気味の私にとってはこれからの1時間どうしようと思っていたら、しばらくしてT氏に連絡が入ってK氏の到着が1時間ほど遅れるとのこと。うげぇと思いながら何とかT氏のお気遣いもあり約2時間半待ってK氏到着。レンタカー(ベンツ A class)を借りて3名で深夜のアウトバーンを移動となりました。

 驚いたのはアウトバーンに照明が全くないこと。ヘッドライトが無いと前どころか周りが全く見えません。1時間ほど暗闇の中を走ってその日の宿に到着しました。

 翌日は朝から近くのお客さんの所へ。エンジニアに我々の製品のPRをK氏が私の作った資料(英語)を元に英語でPRを一通りして、ディスカッションに。最初は全て英語でやり取りしていたのですが、技術的に突っ込んだ話になりはじめたところでお客さんの英語が変な感じに。空気を読んだT氏がドイツ語でお客さんと会話して、話した内容を英語でK氏と私に話をするという不思議なやり取りになりました。いずれにしても当初の目的は達して無事打合せは終了。

 昨日暗闇の中走った道をミュンヘンに戻っていきましたが、周囲の風景はテレビ等で見知っていたのどかなドイツの風景が広がっていて一度ゆっくり旅行したいなぁと思いながらミュンヘンの空港へ。
 道中はアウトバーンなので制限速度無しですが、道路の仕様としてはぱっと見は日本と変わらずでした。そこに極端に速い車と速くない車(トラック等)が混然一体として走っているので、空いてなかったら中々危険というか怖い道路との印象を受けました。

 ミュンヘンでの弾丸出張を終えて、オーストリアのグラーツに移動。乗ったのはATR72という当時は日本にはないプロペラ機でした。こちらでは空港そばのホテルで宿泊して翌日お客さんとの打合せに。昨日のことがあったので最初からドイツ語⇔英語⇔一部日本語という会話となりましたが、無事目的を完了。
 そのまま空港へ行って、デュッセルドルフへ移動。K氏が同じ会社の現地駐在日本人スタッフと打合せということで私だけホテルへ。夕食には私も合流して乾杯。酔っぱらったのもあってホテルに帰ってバタンキューでした。

 翌日K氏は更に別の場所に移動ということで、私一人でデュッセルドルフ空港から帰国の途に。デュッセルドルフ空港まではホテルからタクシー(ベンツCクラス)でした。運転手はたぶんトルコ人。ドイツ語も英語も通じていない感じでしたが無事空港まで運んでもらえました。料金の方はメーターが無かったので言い値でしたが、あとで調べたらぼったくられた程ではありませんがややお高めになっていました。デュッセルドルフからはフランクフルト経由で成田まで。無事に帰ってこれました。

って、書いてみたら観光全くなしの出張でありました。グラーツはもう一度行かせていただきましたが、その際は半日観光ができて古い街並みを堪能させていただきました。

 


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