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実家の雰囲気

実家でnoteを書くのは初めてだ。
今日と明日の連休で5歳の息子を連れて帰ってきた。

庭にたくさん花が咲いている。
母が植えたのだが、もうみんな自分で生えてきたかのように自由に咲いている。

その庭の見えるダイニングに亡き父が使っていたオーディオがある。
何のCDが入ってるか母に聞くと、父が最後に聴いていたCDとのこと。
バッハのピアノの曲だった。
父はクラシックをよく聴いていた。
特にバッハが好きだった。
再生してみると実家感が増した。

そういえば、職場ではよくよく耳を澄ますとずっと音楽が流れている。
それもクラシックのピアノ曲が多い。
実家で耳にした曲も時折流れる。
入ったばかりの頃、けっこう辛かったのに辞めなかったのは実はふとしたときに聴こえる聴き慣れたバッハのおかげもあったのかも。
よそにいるのに、一瞬実家に引き戻してくれる。
安全な場所のような曲に感じていたのかもしれない。

そうなんだ、わたしにとって実家は安全な場所ってなってるのか。
住んでいた当時はいろいろあったし悩んだしそんなイメージでもなかったのだが。
外に出たから見方が変わったのかな。

わたしがリビングでうとうとしていると、母が庭の草むしりを始めていた。
息子はお手伝いになっているのかいないのか、その周りを楽しそうに走り回っている。
わたしも庭へ出ると、この花は何、あの花は何、そこの木を植えたと母は教えてくれた。

花や木を楽しんでもいいし、音楽を楽しんでもいい。
ピアノを弾いてもいいし、絵を描いてもいい。
段ボール工作をしてもいいし、物語を作ってもいい。
実家にはそんな雰囲気がある。
たぶんそれは父と母が作り出したものであり、わたしと弟がやっていたことでもある。

漂う、もっと自分を出していいんだよ感。
だから庭の花たちも自生しているかのように自由に咲いているのかもしれない。

毎日仕事をする生活からたまにここへ帰ると、やっぱりホッとする。

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