いつもの夕方の写真を
息子が保育園で紙飛行機をつくってきた。
夕方、ばぁばの家の前で紙飛行機をとばして遊んだ。
投げては拾い、投げては拾い、何度も飛ばす。
いつまでも飽きない。
「もう、帰るよ~」
「ヤダ!」
6時を過ぎても帰ろうとしない。
わたしは仕事帰りの事務服のまま、紙飛行機を飛ばす息子を見守る。
ばぁばの車の上に紙飛行機がのってしまった。
自分では届かない。
紙飛行機を救出して手渡すと、また楽しそうに投げる。
今朝は雨が降っていた。
ばぁばが息子の傘を開いて、カーポートにさかさまにひっかけて乾かしてくれていた。
今度はその傘の中をめがけて紙飛行機を投げる。
何度も何度もえいっ!とオーバーなアクションで投げていると、傘の中に入った。
イェーイ!と喜んで、紙飛行機をとるため今度は傘を落とそうとジャンプする。
ぎりぎり手があたって傘と紙飛行機が落ちてきた。
6時半をすぎても青空が見えている。
本物の飛行機が飛んでいた。
「あの飛行機までとどくかな?投げてごらん」
ばぁばが言う。
えいっ!と投げると紙飛行機はぴゅんと足元に行った。
振り向いてわたしとばぁばを見る息子。
みんなで笑った。
道の向かい側の畑のとうもろこしが大きくなってきている。
そんな季節なんだな。
ちょうどいい気温。
息子が紙飛行機を投げる後ろでばぁばが見守る写真を撮る。
まだ明るい空の写真を撮る。
こんな、いつもの風景を眺めているのがけっこう好き。
#あなたがじわーっと幸せを感じること
#書く部のお題で書いてみた
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