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ボロボロのトミカとキレイなトミカ

5歳の息子はトミカが大好き。
先日、職場の方がうちの子は遊ばなくなったからと言ってトミカを20台ぐらい譲ってくれた。スポーツカーが中心のラインナップ。傷もあまりなく状態もいい。大事に遊んでいたんだな、という感じがした。

一方、息子のトミカはトラックなど働く車中心の品ぞろえ。傷だらけでクレヨンまでついている。一時期、クレヨンで塗って色を変えるというのが彼の中で流行っていたのだ。そのあと、お風呂で歯ブラシで磨いて洗車するという時期があったものの、落としきれないクレヨンがついたまま。片付ける時も大きなかごにガチャンガチャンと投げ込んでいたせいか、傷だらけで塗装が剥げているところもある。

持っているトミカを見ると性格が分かりそうだ。
そんな違ったタイプの二人にも共通の車があった。ダンプトラックだ。その状態の違いに息子も驚いていた。
「ぼくのトミカはボロボロ」
「そうだね、でもママはボロボロのトミカも好き。」
だって息子がいっぱい遊んだ証拠なのだ。毎日毎日、並べたり走らせたり、トミカ同士が会話をし物語が生まれたり、生協のチラシの小さな注文番号を切り抜いてテープで貼りつけナンバープレートをつけたり、小さな赤いレゴのブロックをサイレンのようにテープで貼りつけて緊急車両にしたり、新車が納車された時は一緒に寝たりしたのだ。
「いっぱい働いたみたいね」と息子が言った。
ほんとだね。キレイなトミカもボロボロのトミカもどっちも大事にされたおもちゃなんだなと思った。

そんなトミカもいつか卒業するのかと思うとさみしくなる。
頭の中の95%ぐらい車のことしか考えていなかった息子も、最近は動物や生き物に興味が出てきて、図鑑に付いていたDVDを何回も見たりしている。
今度はどんな遊びをするのだろうか。
わたしは楽しみにしている。

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