TBS系列局の統合移転、赤坂の新築オフィスに／移転

TBS系列の地方局グループ各社が赤坂の新築オフィスに移転する。各地方に放送局を持つ系列会社が拠点統合して、コスト圧縮及びグループ企業の集約やシナジーを狙った模様だ。

すでに情報は公開されており順次移転を行っていくというリリースが出ている。

移転先グループ

移転を行うのは主にTBSを親会社に持つ地方局の東京支店である。現在、東京に支店を置いてある放送局各社が統合やコスト圧縮の移転を行っている。

理由はコロナによる財務改善と、テレビ局そのものが抱えている高コストやインターネット放送などによる視聴率低下やテレビ離れなどだ。

今回はTBSを親会社に持つ地方局数社がTBS本社のある赤坂に移転、新築のオフィスビルである、ヒューリックJP赤坂ビル内にあるSPACESに移転を決めた模様だ。

SPACESとは

SPACESとはイギリスのレンタルオフィスブランドであるリージャスが運営するハイブランドレンタルオフィスの総称である。従来のレンタルオフィスよりもコワーキングスペースやオープンスペースを広くとる事でレンタルオフィスそのものが持つ閉塞感やクローズ感を無くす狙いとコミュニケーションの闊達化が注目される。

比較対象としてはWeworkがあげられるが、日本法人においては貸し会議室の最大手TKPを親会社に持ち、貸し会議室とレンタルオフィス運営というシナジーを持つ仕組みで運営されている。

ヒューリックJP赤坂は2021年新築のオフィスビルになりヒューリックと日本郵政の共同プロジェクトのビルである。3階~6階をSPACESが使い、７、8階をTKPの貸会議室となっている。

統合する企業概要

TBSは現在複数の地方局を移動させているさなかである。（株）北陸チューリップなどはすでに新規営業を同ビル内で開始している。

TBSをキー局とするJNN系列の約半数にあたる地方局13社は2021年3月から順次、東京支社を「Spaces赤坂」に移転します。

銀座エリアなどにオフィスを構えていた局もあり、年間で賃料の削減効果が1000万円以上になる放送局もある。

東北放送、静岡放送、南日本放送、北陸チューリップなどが移転（移転済みを含む）

現在のJNN系放送局各支社

※太字はすでに移転が決定、もしくは移転済みのjnn系企業の東京支社

・北陸放送
東京都港区赤坂2-17-69　赤坂フェニックスビル2Ｆ
・tys テレビ山口
東京都中央区銀座3-15-10 菱進銀座イーストミラービル5階
・HBC東京支社
東京都港区新橋3丁目1－9　301新橋ビルディング8階
・青森テレビ
東京都中央区銀座3丁目9-11　紙パルプ会館7階
・IBC岩手放送
東京都中央区銀座5-14-10 第10矢野新ビル2F
・tbc東北放送
東京都中央区銀座五丁目15番1号　南海東京ビル
・南日本放送
東京都中央区銀座8-8-5　太陽ビル
・新潟放送
東京都中央区銀座5-15-1　南海東京ビル
・北陸チューリップ
東京都港区赤坂3-2-6　 赤坂中央ビル6階
・静岡放送
東京都中央区銀座8-3-7