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「農的暮らし」のハードルを下げてみる

「Foot know project ー足るを知る実験ー」を開始して、はじめに取り組んだのが生ゴミ排出最小化計画。

この実験をはじめて感じたのが、堆肥をつくるだけでは「もったいない」ということ。できた堆肥を使って、野菜を育てたいと思った。4人家族の全ての食糧を賄うのは無理にしろ、「スーパーに行かなくても今日は大丈夫。」っていう日を増やしていきたい。これは、どれほど作れば自給自足ができるのかの実験も兼ねているように思える。

生ゴミが出る ▶︎ 堆肥つくる ▶︎ その堆肥を使って畑で作物をつくる 
▶︎ 生ゴミが出る ▶︎ 堆肥をつくる

これを繰り返していきながら、4人家族にベストな量を探っていく。ちなみに、「Foot know project ー足るを知る実験ー」の説明はここでは省略するので気になる方は下の記事を読んでみてください。

Foot know project ー足るを知る実験ー

今回の家庭菜園計画も、「食」にも「住」にも重複する実験になる。堆肥化と同じように、これが循環ということだと思う。

Minimal agricultural living plan      最小限農的くらし計画


畝つくり

今年は1年目ということもあり、少し実験的に雑ではあるが「菌ちゃん農法」を試してみた。『図解でよくわかる 菌ちゃん農法(微生物の力だけで奇跡の野菜づくり)』の本を読んでやってみることにした。と言っても、できる限り無理をしない程度にやってみた。畝は100cmの幅で、両通路30cmずつと書いていた。これもおおよそでやってみた。

左から:53cm×131cm/73cm×160cm/53cm×179cm

3月9日
3つの畝を作ってみた。ちょっと遅めのスタート。この時ですでに何から何まで寸法が違っている。そして何やら、藁、落ち葉とかを上に置くと書いていた。とりあえずあるだけの落ち葉をかき集めて上に乗せてみた。

幅・長さとも不明の畝

3月10日
ラスト1本畝を作った。この時に、やっと「糸状菌」というものを発見できた。たぶんだけど、3月9日につくった畝にはこの糸状菌はいなかった。残念。
次の日は雨予報だったので、雨で畝を湿らせて明後日にはマルチを張ることにした。

ダイソー 穴なし黒マルチシート5m

3月12日
マルチをかける作業。お気づきだろうか?畝幅に対してマルチの幅が足りず、通気性抜群になってしまった。これでもめげずに続けようとする。

3月13日
結局、その後強風に煽られてマルチは無惨な姿になっていた。仕方なく、マルチ留めを買うことにした。あとは、キャンプで使っていたタープを固定する杭。(これでもうまくいかなっかた)

ダイソー 園芸用スチール杭

4月中旬
「風通しの良い畝は、うまく発酵しないでしょ?」という家族からのやっかみも無視し続けた。しかし、家を片付けている時に、だいぶ前に使っていたマルチを発見した。これも幅的には足りないが、今張っているマルチと2枚使いしてみることにした。これが大成功。マルチにゆとりができたので、端っこは土を被せた。風も入らずにいい感じになった。
この時、片づけで有機発酵鶏糞15kg×4袋も出てきていた。菌ちゃん農法はいろんな要素で、たぶん難しいと考えて畝を解体して1袋ずつ鶏糞をまぜては、畝を作り直しマルチを貼り直すという荒技をした。写真を撮り忘れたことを後悔。

植えるもの計画

3月15日

畑の図面

畑に作った畝に対して、どのように作物を植えていくかを計画した。当初は、とりあえず買って植えればいいと思っていた。しかし、植え合わせの良し悪しがあることを知った。また、畑の周りには植木が植っており影ができるとこが結構ある。日当たりなども考えた上での配置でいきたい。

「共栄作物」ともいう。自然の中で植物は、お互いに影響し合って生きている。私たち人間の社会と同じように、作物の世界にも好き嫌いがあり、混植・混作などでこれを利用したもの。組み合わせにはいろいろな型があるが、性格がちがう作物を混植しお互いに補い合うやり方が代表的。たとえば、日照を好むものと、日陰を好むもの。根を深く張るものと、浅く張るもの。養分を多量に必要とするものと、少量でよいもの。生長の早いものと、遅いものなど。

ルーラル電子図書館

今回は、実験ということで苗は1本ずつにすることにした。「もっと植えないと食べ応えがない」と言われたが、あくまで実験。あんまりお金をかけたのにうまくいかなかったでは、2年目がなくなってしまう可能性だってある。

植え付け

5月1日
1回目の苗植え
<植えたもの>
・もも太郎 中玉
・アイコ
・子どもピーマン
・ピーマン(名前忘れた)
・なす
・マリーゴルド

左:1回目の植え付け 右:2回目の植え付け

5月9日
2回目の植え付け
<植えたもの>
・きゅうり2種類
・ズッキーニ
・パセリ
・枝豆
・オクラ

この日に、徐々に大きくなりはめたトマトやナス、ピーマンに支柱を立てた。

畑の拡張

5月9日
午後からは、植木を小型チェーンソーで切って日当たりをよくする作戦に出た。使った道具はこんな感じで、出たでた枝や木の量はトラック1台分くらい。大変ではあるが、機械を触るのが大好きなので至福の時間。だいぶ、日当たりが良くなった。

スクリーン仕立て&合掌仕立て風

5月14日
少しずつ大きくなってきているので、きゅうりにはスクリーン仕立てでネット張りをして、トマトには合掌仕立てで支柱をつくることに。ここで問題が発生していることに気づく。菌ちゃん農法の畝は、高さを50cmくらい上げるが、上の面を平たくせずに高さを稼いだので苗が1本ずつしか植えられていない。
トマトの方は、合掌づくりをする意味がなくなっている。ネットは上下左右がわからなくなってなんとなくで作ってみた。と言っても、参考にしたわかりやすいYouTubeもある。

結果できたのは、こんな感じのスクリーン仕立てと合掌仕立て風。

とりあえず、この感じで経過を見守ることにしようと思います。ちなみに、なぜ個人的なこの実験や計画を記事にするのかというと。本を読んだことで、自分自身も少しやってみたいと思えたから。

「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」

農民芸術概論 宮沢賢治

この言葉を本で見つけたときに、「自分だけが幸せならいいや」って思ってても、今目の前にいる人が悲しんでいたらきっと悲しくなるなと。

会えなくてもこのnoteを伝って、「少しずつ小さくてもいいから、何かできることを始めてみませんか?」と伝えられたらいいなと思った。

最後まで読んでくださりありがとうございました。畑の経過をまた、お知らせします。

整心屋と伝記屋 店長




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