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#14 噛む

今、あなたは奥歯を噛みしめていませんか?

もしあなたがトレーニングをしていたり重たい荷物を持っていないのならば、本来今その必要はありません。

上下の奥歯は通常時1~2ミリ離れているのが自然で、
24時間中、奥歯を噛みしめている時間は1時間もなく、15分程度とも言われています。

そしてそんな「噛みしめ過ぎ」は肩こりや頭痛、顎関節症の原因にもなります。もっと言うとふくらはぎの緊張の元にもなりますし、腰痛などにも関連してきます。

それでもどうしても噛まずにいられない。

と、いうあなたはもしかしたら今「重たい荷物を持っている」のかもしれません。

力が抜けないという事は、からだが「力を入れなければいけない」と思っているということ。
ぐっと奥歯を噛みしめなくては、力が入らない。崩れてしまう。
そうからだが判断しています。

考え方は2つ。

「私はいったい何を背負っているのだろう」

自分が今強く奥歯を噛みしめなくてはならないくらいに力を入れていて背負っているものはなんだろう。

頭部の重さ?両腕の重さ?上半身の重さ?身体全体の不安定さ?
毎日のプレッシャー?責任感?

からだにかかる負担を支えようと必死になっているのかもしれません。
異常やストレスによる負担に耐えるためにしっかりと噛みしめる。
そうでなければ崩れてしまう。痛めてしまう。
それならばその原因や要素を取り除いてあげれば自然とアゴの力も緩んでくれるはずです。

それともうひとつは
「今何も背負ってないのに背負わなくてはいけないと思い込んでる」
ということです。

たとえば夜眠る時というのも、本来であればアゴを噛みしめる必要はありません。
からだは休まるポジションにあり、誰も邪魔するものもありません。

ですがからだはそれを信じません。力を入れなくてはならないと思い込んでいます。または自分の緩み方を忘れています。

そんな時は自分自身に教えてあげる必要があります。

眠りに就く時、あるいは特に頑張る必要もなく何でもない時に意図的にアゴの力を抜きます。
はじめはアゴも「そんなはずはない」とうずうずとしてうまく緩んでくれませんが、そんな時は深呼吸を繰り返したり、アゴの周りの筋肉をマッサージしてみてもいいかもしれません。
そして自分が本当に心からリラックスを望んでいる事をイメージします。
そうするとだんだんからだも理解していきます。
「スイッチがオフになるべき時にオフになる」というのもからだの大切な機能です。

もちろん力を入れる時はしっかり噛んでいた方が負担に耐える準備を作ることになるので大切なことです。

ですがそうでないという時は、力を抜きリラックスを愉しみ、その時間を心の奥でゆっくり噛みしめる事も大切です。

来るべきタイミングの為に、アゴも自分自身も、休ませてあげてください。

もしそれができないということはからだのエラー。それもからだのヘルプの声です。信頼できる医療機関や接骨院などに是非相談してみてください。

アゴも実は「よくしゃべる」場所です。ん?と思ったら意識を傾けてあげてみてください。

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