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1年前の今日 1

1年前の今日私は憧れの国、フィンランドへと旅立った。

高校生の頃、かもめ食堂を観た。

どこかのヨーロッパのお話くらいにしか思ってなかったけど、何年か後にフィンランドが舞台だと気づいた。

マリメッコのウニッコ柄が素敵だなと思っていた。

フィンランドのテキスタイルブランドだと何年か後に気づいた。

なんだか吸い寄せられてると思った。

行ってみたくてたまらなかったから、タイミングさえ掴めればいつでも行けるようにお金を貯めた。

そして1年前の今日、私の憧れフィンランドへ飛び立ったのだ。

と言いたいところだが、飛び込むまでが長かった。

◎◎◎

1日目乗り物を乗り継ぎまくる。

1.歩いてバス停へ

のはずが父がバス停まで送りたそうにしていたので、お言葉に甘えて車で連れて行ってもらった。

遊びに関して興味津々なところが恨めない。

バス停では友人家族がお見送りをしてくれた。

入り口で手を振っていたら運転手さんに「早く乗ってください」と言われてしまう。

そうですよね、乗ってから手振ってって思うよね。

2.バスで福岡空港へ

途中で師匠(今回旅に誘ってくれた友人。何度もフィンランドへ行っているので、ここでは師匠と呼ぶ。)と合流。

師匠は仕事が終わって急いで来たので、鍵を閉めたかガスを切ったか、などなど脳内チェックに余念がなかった。

3.バスを降りて地下鉄へ

空港へ向かう。

荷物が大きくて申し訳ない気持ちになった。

4.福岡空港着

福岡から直行便は出ているのだが、スケジュールの都合で関空からフィンエアーに乗る。

そのためここからは福岡→伊丹への国内移動。

師匠は早め行動の達人なので、3時間くらい持て余す。

展望デッキに行ったが小雨で、長居できず。

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5.伊丹空港着、バスに乗る

伊丹空港には着いたが、関空まで行かなければならない。

直行バスに乗る。

もうこの時点で21時を過ぎている。

師匠はバスの中で地元の話や昔付き合っていた人の話をしていた。

師匠、私眠たくなったきたよ。

6.関空着、フィンエアーへ乗れる…!

やっと、やっとフィンエアーへ乗れる!

でもフィンランド行きの便が出るのは日にちをまたいでからである。

2時間ちょっと空き時間がある。

チケットの絵柄や名前を書くカードのデザインが可愛くてテンションが上がる。

そのテンションのままコンビニでインスタントカメラを買う。

撮るかな?

ここで時間があるので、両替もしておく。

ドルからユーロに変えれると思いますよ、とアドバイスをもらっていたのでドルも持って行っていたができなかった。

ドルはこの旅でただのお荷物と化した。

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7.やっと搭乗!

搭乗ゲートで飛行機を眺めて待つ。

搭乗が始まった時のどきどきといったら…!

でもこのどきどき、高揚と緊張が入り混ざっている。

まず久しぶりの飛行機で、搭乗の仕方がそもそもわかっていない。

前の人の動きをじっと見つめて真似をした。

気のせいかもしれないけれど、飛行機へ乗り込む人たちの顔が全員嬉しそうに見える。

でも、見えてただけかも。

だって夜中の1時前だもの。

多分私のテンションが上がって全てがキラキラに見えていたのだろう。

緊張でどきどきもしたけど。

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◎◎◎

改めて書いてみると、こんなに乗り継いでいたのか!と今となっては感心する。

師匠、綿密な計画を立ててくれて、ありがとう。

機内食は美味しかったけど、この時点で嬉しさよりなぜか緊張が高まってきた私は、完食できなかった。

新幹線でもそうなのだけど、機内販売のお姉さんやCAさんが近づいてくるとなぜか緊張するのだ。

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せめてもの救いはペーパーナプキンと紙コップの柄がマリメッコで、うきうきしたことだった。

しかも夜中だから眠くなれると思いきや、座ったまま眠る厳しさを思い知った。

関空まで来るためのバスでは眠かったはずなのになぁ。

到着まで、浅い眠りと画面に映る現在の飛行場所の地図チェックを10時間繰り返して時間を潰した。

思い出したことを書き連ねてみたけど、この時点でまだフィンランドに入国できていない。



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