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リアル70年代〜洋楽女子話㉞カーラ・ボノフ見〜つけた

音楽とは腐れ縁だったかもなぁ、と。
母の私の音楽好きが災いしたのか、子供2人がポップスの作曲家と、クラッシック演奏家を目指すようになったのか?…とちょっと後悔?もなくは無いけど。

70年代半ばから音楽が生きることを助けてくれたけど、黒歴史(?)を抜けて、真面目に洋楽にハマる原因にもなった、カーラ・ボノフの話。

77年が豊作だったのは、映画だけじゃないんです。笑
私は、フュージョンに足を踏み入れてスタッフも聴けたし。
カーラ・ボノフを知った時期だし、ビリージョエルにも出会ったし、色々と重要な年かなぁ。
彼氏も出来たけど。笑

カーラ・ボノフを見つけた幸せ

カーラ・ボノフは、もうアルバムの1曲目を、偶然聴いて、やられたタイプ。
ファーストアルバムが77年リリース。
『Someone To Lay Down Beside Me」(邦題誰か私のそばに)

「なんや!このもの悲しい曲は!」な感じで、何回も聴いて。アルバムの他の曲が聴きたくて、ラジオ番組を漁り、見事に掘り当てられたパターンの人。笑
レオン・ラッセル捜索とは違って、わりとあっさり、すぐに巡り会えて。
それから、しばらくは、このアルバムを聴きまくったかなぁ。

実はその前に、人にも曲を提供してたりしたのは、その時には知らず。
この曲も、当時はあまり熱心には、聴かなくなってたリンダ・ロンシュタットとか、まだ聴いてなかったボニー・レイットが、録音してるとは知らずに。
良い曲を書く人だし、声が好きで。
前に紹介した、ジェニファー・ウォーンズに、ちょっと雰囲気が似てる感じ、って思ってたかなぁ。
関係のあった人が、リンダや、ジャクソン・ブラウンや、イーグルスのメンバーだったなら、そりゃ私には好みになるって、な感じ。笑

リンダのバージョンは、76年だから、カーラの前の年。先にリンダがリリースしてるし、2人は声もわりと近い。アレンジもほぼ同じ。全体に似てる。
なんなら、歌はリンダは上手いから、ちゃんと歌を歌ってる。笑
ここまで同じにしなくても…ぐらい似てるし、バックの参加メンバーも、かなり被ってる。リンダもいるし。笑
が、ここまで、同じにするには、カーラボノフは、やっぱりこの曲はこんなイメージにしたかったのか?ってなる。
わざわざ、真っ向勝負にいくような人には、見えないけど。笑
実は、私が知らないだけで、めちゃくちゃに勝ち気だったとか?かもだけど。
私には、ちょっとだけ寂しい感じや、ひとりぼっち感は、カーラが強い感じはする。
ま、好みは人それぞれだしね。笑

当時は、ここら辺の皆さんの関係性も、知らなかったから、(DJが色々話す番組じゃなかったから)、凄い好みの人を新しく発掘した感じで、真面目に嬉しかった。
だって、学校じゃ誰も知らないし、まだチャートにも全く出て来ない人だったし。
「私が見つけた感」はめちゃくちゃあった。勝手に思ってただけだけど。
人間、色々知らないのも、幸せかも。笑

A面は人に提供した曲の、セルフカバーが多め。
それもあって、アルバムの当時の評価はあまり高くなかったみたいだけど、それも知らなかったから、私は幸せ。笑

ピアノ弾き語り的な『Lose Again』
(邦題またひとりぼっち)は、リンダのバージョンは、途中からバンドとコーラスが入ってて、歌もやっぱり上手い。
が、私は弾き語り的な、カーラも好きで。

カントリーテイストの『Home』(邦題故郷)はボニー・レイットに提供。
ボニーのバージョンもカントリーテイストだけど、テンポがちょっと早め。サビからコーラスが入ったり、歌も上手い。
歌にちょっと聴き惚れちゃう感じ。笑
声に力があるしね。ボニー・レイットには。

正直、人に提供したセルフカバーは、今、ちゃんと聴き比べても、どの曲もまあ甲乙付け難い感じ。作者が歌ってるアドバンテージは、あまりなくて。笑
まあ、当時は他の人のを聴いてなかったから、カーラ・ボノフ最高!ってなってたけど。笑
アルバム頭の
『Someone To Lay Down Beside Me」(邦題誰か私のそばに)は、やっぱりカーラ支持だけど。笑

が、私はそれ以外の曲が、わりと気に入って聴いてたかなぁ。
ウエストコーストロックな雰囲気の
『Can't Hold On』
(邦題私は待てない)

爽やかだし、一曲目のもの悲しさとは違う感じだけど。
グッバイとか、別れるような曲だけど、メソメソ感が無いから、彼女もサバサバ系な感じだったんかも?笑
元気が出る感じで。ノレるし。
が、ジャクソン・ブラウン作のイーグルスの『Take it easy』ほど、明る過ぎない感じが、当時の私には良かったのかも?
同じ感じで、この曲も大好きだった。

『Isn't It Always Love』
(邦題恋じゃないかい)は、明るさとノリの良さが好き。
テンポ的にも、これぐらいのアップミドルな感じが、彼女には合う感じもするかなぁ。暗い曲しか書かない人は、やっぱり苦手だし、混じり具合が、私にはちょうど良くて。

静かな曲だと、
一曲目がめちゃくちゃ良かったけど、自作じゃないけど、この曲も好きで。
『Faces in the Wind』(邦題風の中の顔)

暗めだけど、ちょっと浮遊感みたいな感じもあって、大好きで。
『Falling Star』(邦題流れ星)とか、
この曲
『Rose in the Garden』(邦題庭のパラ)も、しっとり系では好きだった。
ピアノ弾き語り的なアレンジで、彼女の優しい声って言うか、控えめな声の良さが出てる感じかなぁ。

色々久しぶりに聴いたりしたら、私は基本的に、ピアノを使って曲を作るって言うか、最初の楽器かピアノとか、鍵盤楽器系だった人の曲が、好きなのかも?
色々自分の趣味を辿っていくと、割合ピアノ弾き、鍵盤弾きの曲に当たる。
この前のキャロル・キングや、ビリー・ジョエルは代表格だけど、ダリル・ホールとか、スティービー・ワンダーもだし、このカーラ・ボノフも。
意外に好きだった、ボストンもシュルツは何でもやるけど、鍵盤やるし。クイーンのフレディも鍵盤弾くし。
まあ、作曲やる人の、ピアノ、鍵盤楽器率は、高いから偶然かも?だけど。
ポール・サイモンは、ギターしか弾かないけど。笑

2枚目は輸入レコードをゲット

お金がなかった、中高時代。私がレコードを買うには、かなりのハードルがあって。マイルールは3つ。
その1・大好きでも、友達から借りられるレコードは買わない。
その2・叔父さんが持ってそうな、レコードも買わない。
その3・ヒット確実で、ラジオでアルバムの全部が、流れそうなレコードは買わない。
以上な感じで。笑

だから、大好きだったアルバムも、寂しいけど、ほとんどは今も手元にない。
家庭が貧乏、どん底だったし。多分皆さんより。
学校はお金かかるところだったけど、家にはお金はなかった。笑
真面目に、3つを実行して、そうそうライブにも行けない生活だったし。
社会人になって、一番に買ったのが、ステレオとテレビで。CDは実家では聴けなかったし。

で、条件にハマらなそうな、カーラ・ボノフは、大好きだったから、2枚目は買わないとってなり。
輸入レコード屋で、あの独特な匂いのするレコードをゲット。
買ったらファーストより、日本ではまあまあラジオで聴けたから、ちょっとアテがハズれたけど、めちゃくちゃ気に入ってたから、ガッカリはなかった。笑

79年だから、私は高2になってた。
『Trouble Again』(邦題涙に染めて)
出だしから、このアルバムは、こう来たか?の明るめのロックな感じで。
前のアルバムより、掴みはOK!一般ウケしそうな曲で。笑
が、アルバム全体の業界の評判や、チャートでは、変わらずに今一つなのは、悲しくはある。
邦題は、何故か悲しげな感じで、何だかなぁ…だけど。トラブルがまた?なタイトルだけど、「受けて立つで!」な感じだったなぁ。なんか、元気を貰えた。

『When You Walk in the Room』
(邦題眩しい人)
明るいロックな感じだと、この曲も好きで。
曲は、ジャッキー・デシャノンの作品。
少し前の時代から活躍した、キャロル・キングと、ちょっと経歴が似た感じ人。
たくさんヒット曲を書いてたみたいだけど、個人的にはあまり気に入った曲がなかったかも?な感じかなぁ。
自分でも歌うし、曲も提供する女性アーティスト。経歴読んだだけで、頭が混乱するぐらい、色々な人と曲作りしたり。ビートルズのアメリカ初公演を、ライ・クーダーとサポートしたり、凄い幅が広い。彼女をよく知らなかったけど、掘り下げてみたくなるような人。笑
この曲は、彼女の曲で、イギリスのサーチャーズのカバー曲だけど、カーラには合ってた感じ。
この後にも、色々なカバーが出て、そっちはヒットしたりしてたなぁ。

同じく、アップテンポな感じだと、この曲も好きで。『Loving You』。
サビの「loving you〜」から、サビ後の辺りのメロディーが好きで。ちょっと独特な感じがするかなぁ。
コレ以上ごちゃごちゃしたアレンジだと、声が埋もれそうな感じもするから、アレンジもコレぐらいが、良き感じ。

同じ、コーラスから始まって、アップテンポの、この曲も好きだった。
やっぱり、基本ウエストコースト的なのは、好物な感じだし。
すがりつくような、演歌な感じで「行かないで」って、言わない女性が好きなのかも?笑
散々、小さい頃に、ド演歌とかを聴かされた反動か?都はるみ、五木ひろしの全盛期が、小学生時代だったし。笑

シンプルな曲を歌うと味かある

やっぱり彼女は、シンプルなサウンドのほうが合うかも?は、私もあって。
前に紹介した、ジェニファー・ウォーンズと、雰囲気も被る感じ。
彼女については、ここ。↓

カーラの曲は、その後カバーされたり、また人にも提供してるから、曲のライターとしては、良いのか?
仲間の人気アーティストが取り上げてくれたりする、支えもあるかも?だけど。

おやすみ前に、聴きたいこの曲。
『The Letter』(邦題手紙)なんかは、ほっこりするし、大好きなんだけど。

歌の迫力で、迫ってくる感じじゃなく、
聴く人に、ちょっと寄り添ってくれるような感じで。優しい。
個人的には歌も、上手ければ良いってモノでも無い感じはしていて。
心を動かされるかが、かなり大事な気もする。
穏やかな気分とか、ほっとするも、心は動いてるのでは?って。
屁理屈かも?だけど。笑

で、当時は何も知らなかった女子中高生の、勝手な脳内のここら辺の、男女相関図は、笑えるぐらい実際とは違う。
今は、そりゃ色々と知りましたし。あの時代の交流とかも、映画も観たし知ったけど。昔はわりと付き合ってたとか、あんまり興味は、なかったんだけど。笑
私が勝手に思ってたのは、ペアは
リンダ・ロンシュタットとジャクソン・ブラウン。
キャロル・キングとジェームス・テイラー。
カーラ・ボノフとJDサウザー。
笑えるぐらい、全部外れてるけど、音楽の相性的には、良い組み合わせだと思うんだけど。笑
皆んな、美男美女な感じだし。
ま、音楽の相性と、男女の相性は違うってことの証明みたいな感じ?笑

アルバムのタイトル曲も、しっとり系の
『Restless Nights』(邦題ささやく夜)
夜がささやくかは、知らないけど、夜に聴きたくなるアルバムだったのは、確か。
高校生女子が、そう思ってたんだから、まあ当時の世の中の男性陣は、夜聴いてた人が多かったか?な感じ。笑
ほっこりするし、一日お疲れ様って、彼女が語りかけてくるような、雰囲気で。

カーラ・ボノフは、知らない人はあんまり知らないかも?な人。
いわゆるシングルが、バンバンチャートに入るような人じゃなかったけど、日本ではわりとウケてた感じはする。
3枚目のアルバム以降も、気になって聴いたりはしたけど、私の中では1、2枚目がやっぱり好きだった。圧倒的に、個人的な好みだと。笑

で、一曲ってなると、彼女の曲じゃないけど、やっぱりこの曲の歌い方が好きで。
『The Water Is Wide』(邦題悲しみの水辺)
穏やかで、ほっこりする。切々と歌うけど、素朴な感じ。
技巧的じゃない歌い方が、響く時ってある気もしてて。
私も、自分が個人的に、色々話せずに、辛い感じが続いてたし。この曲は、そんな人に寄り添ってくれるって、感じてたかなぁ。
鳥になって、飛んで行って、今のゴタゴタから、全部解き放たれたい…みたいな、歌詞もちょうど良かった感じで。
ポール・サイモンとか、何曲かおやすみ前に…って言ってる曲と、今でもコンピアルバムを作りたいぐらい。笑
今の世の中、昔以上に疲れたり、気分が落ちて、なかなか眠れない人が増殖してる感じだし。笑

かなり後に関西限定では、しばらくCMでも流れてて、テレビで聴いて、ビックリした。
競艇とカーラ・ボノフのイメージが遠すぎて、ちょっと??だったけど。
競艇のイメージは、多分アップした。笑
それ以外にも、曲にはまあまあ遭遇する。民謡だから、他のバージョンも聴くけど。カーラバージョンは、愛されてる感じはするかなぁ。
韓国の人気俳優さんの、ソン・ジュンギ。彼の昔の映画を観てたら、エンドロールは、彼がこの曲を歌ってて。
作品はイマイチだったけど、歌は素朴な感じで、それがめちゃくちゃ印象に残ってて。「チリも積もればロマンス」って、節約女子と、何も考えてない馬鹿な男子のロマコメ。
曲は女性とデュエットなんだけど、サウンド、アレンジは、カーラ・ボノフっぽい感じで。
カンザスのところでも紹介した、韓国映画の「純情」では、このカーラ・ボノフの曲が、ストーリーの鍵になってる。
この映画では、何回か曲はかかってたと思う。青春幼なじみ、恋愛ストーリーだけど、泣ける。二回観て二回泣いた。笑

この曲がリリースされた、70年代は、韓国はまだ、かなり所得も低かったし、何より政治的な色々があった時代だったから、カーラ・ボノフがどれくらい聴かれてたかは、よくわからないけど。
彼女の歌うこの曲に、この歌詞に共感した人が、それなりにいないと、多分映画の題材にならないだろうし。
日本以外でも、思わぬところで、愛されてた、カーラ・ボノフを発見して、ちょっと嬉しかったかなぁ。

素敵な曲をたくさん書いてるのに、民謡?トラディショナルのカバーが、代表作的な感じになってるのは、ちょっと気の毒な感じはする。私も選んでるけど。笑
レコードをバックに、この曲をよく歌ったなぁ。カーラ・ボノフになったつもりで。
時期が同じころだから、リッキー・リー・ジョーンズと、カーラを交互に歌ってたか?な感じ。高校時代。笑

で、最近も彼女と一緒にライブをしてて、つい先日にも、新たな予定が発表されたところだったのに、急に亡くなってしまった、友人の(私の妄想では、ラブな相手だった)J.D.サウザー。

2人は仲が良かったみたいだし、私なんか以上に、彼女も悲しんでるんかなぁ…ってなり。
仲間と言うより、相棒か?ジョイントでライブやるとかは。
他の仲間の皆んなも、そうなんだろうけど。

そんな素敵な、助け合うような仲間と一緒に、音楽がやれたのは、カーラもだけど、J.D.サウザーもお幸せだったかも?とも。

また、違う世界に行っても、皆んなで輪になって、曲作ったり、歌ったりしてそう…。笑
彼らには、そんな強い絆を感じるかなぁ。
ちょっと、羨ましくもある。

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