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リアル70年代〜洋楽女子話⑳レオン・ラッセル捜索、バート・バカラック

音楽とは腐れ縁だったかもなぁ、と。
母の私の音楽好きが災いしたのか、子供2人がポップスの作曲家と、クラッシック演奏家を目指すようになったのか?…とちょっと後悔?もなくは無いけど。

70年代半ばから音楽が生きることを助けてくれたけど、黒歴史(?)を抜けて、真面目に、洋楽にハマる。笑

その前後の、レオン・ラッセルは何者?の捜索と、バート・バカラックの話。

ソングライター作編曲家の仕事

この時期は、もうシンガーソングライターも多かったけど、まだ作曲家、ソングライターみたいな人で、作詞家と有名なコンビみたいな人たちも、活躍してた時期。
それで、よく名前を聞いたのが、バート・バカラックで。私が洋楽聴く前から、色々なヒット曲を、出してる人だったなぁ…ってなり。
1番最初に、彼の作品とわかって聴いたのは、誰のバージョンかはわからないけど、『Say a Little Prayer』
(邦題小さな願い)
か、カーペンターズの
『They Long to Be) Close to You』(邦題遥かな影)あたり。
『Say a Little Prayer』(邦題小さな願い)は、60年代の曲。
ディオンヌ・ワーウィック、アレサ・フランクリンが歌ってたのは、両方聴いたかなぁ。

が、その昔、ネスカフェのCMで流れてたような記憶があるんです。多分小学生時代かも?だから、ハッキリしないけど。
調べても、他の方も特定出来なかったみたいで。70年前後の話だけど、ネスカフェのCM曲一覧には、コレは入ってない。
CMのは、このディオンヌ・ワーウィックのより、テンポが遅かった気がする。
出だしが、朝起きたら…な歌詞で、当時は特に「朝起きたら、コーヒーを飲むのがイケてる生活」をアピールしてたような気がするんだけど。笑
私は、メロディーを何回か聴いたら、覚える能力は、まあまあ高かったから、聴いた気がするんだけど…。

ネスカフェの曲なのか?

が、私の脳裏には聴くと自動的に、ネスカフェが浮かんでくるんは、何故?ってなってて。笑
まあ、ネスカフェは、有名な他の曲もあるから、混同してる?
昔はネスカフェって、舶来モノ(死語よね〜)だった時期は、CMはオシャレな外国語の音楽が、セットだったからなぁ。平松愛理の曲も、好きだけど。笑
小学生の頃は、まだインスタントすら、各家庭に常備されてなかったのでは?
まあ、小学生にコーヒーを出す人がいないから、私が知らなかっただけかも?だけど。笑
アレサバージョンは、ファンキーな感じの歌い方。が、コレより記憶は、まだ遅い気がする。色々観たけど、コレってのは無いから、単なる思い込みの可能性があるけど。

私は早くから、コーヒーなる飲み物の存在は、自然と普通に知ってたけど。
例のJAZZ好きの叔父ちゃんは、私が物心ついた時には、飲んでた。作るのは、おばあちゃんだけど、しょっちゅう運ばされてたし。
コーヒー淹れる時は、普段は使わないちょっとオシャレな食器だった。ソーサーは使わず、カップだけだったけど。
何だか子供には怖くて、けったいに見えてた、画家のジョアン・ミロかピカソチックな線描画っぽいのが、飲み口辺りにデザインされた、奇抜な感じの食器セットの一つで。笑
多分、ミロだった気がする。どんな経緯で、誰が買ったのかは、全く知らないけど。
たまに、カレーを食べたり(他におばあちゃんの家には、深い洋風食器がなかったから)、ケーキを食べる(超たまな出来ごとだった)ぐらいしか登場しないレアで、お客様用の食器だったんだけど。

で、『Baby It's You』は、初期のビートルズも、カバーで歌ってる。

ビートルズも歌ったけど、甘めで上品な、時代の流行りとは、少し違うテイストの曲を作る人だった感じ。
まあ、中学生には上品過ぎたし、大人なムードだったから、ハマりはしなかったけど、リスペクトな感じで。
皆んなが、どこかで聴いたことがあって、サビを口ずさめる率が高い曲が多いのも、特徴って言うのは、凄いなぁって。

映画作品にも強い

『Raindrops Keep Fallin' On My Head)』(邦題雨に濡れても)
で、アカデミー賞の主題歌賞も。

映画の「明日に向かって撃て」も、後の時期に観て面白かったけど、この曲が鳴ってたシーンには、実は全く覚えがない。笑

70年代は、ちょっと低迷したりもあったみたいだけど、80年代も良き曲を書いてて。
AORの代名詞みたいな、この曲はご本人のクリストファー・クロスを含めて、バカラックも関係した曲だったみたいで。映画のテーマ曲、『Arthur's Theme』(邦題ニューヨーク・シティ・セレナーデ)。

映画「ミスター・アーサー」の主題歌だし、最近も何かの映画かドラマでも流れてた。♪ニューヨーク・シティって部分とかは、つい歌ってしまう。笑

ディオンヌ・ワーウィックの曲を、まあまあ書いてるから、彼女経由で、注目した感じもあったなぁ。
彼女の歌い方も、ゴスペル系とかファンキーじゃなく、オーソドックスで上品だったから、バカラック作品と相性が良かったのかも?

今ならヒットボカロPか?


今は、こう言うタイプの作・編曲家のお仕事は、ある意味少ないかも?オーケストレーションまで書いてみたいな。
が、考えたらやってることは、いわゆるボカロPと、同じ感じなんだよね〜。笑
アーティストと組んで、作詞はしないけど、曲とサウンドを作る。
なんなら、歌も音源使えば、歌って貰わなくても良いし。やってることは変わらない感じ。生バンドに、生オケ使わずに、音源使ったりする違いはあっても。
今なら、スーパーなボカロPになってたかも?笑

で、カーペンターズの 
『They Long to Be) Close to You』(邦題遥かなる影)。

歌う人も良いからかも?だけど、曲が良いよね〜、って。アレンジもごくごくシンプルで、甘さの中に、苦さが混じるような曲に合ってて。

80年代には、ブラコンのこんな曲も。
『That's What Friends Are For』。
ディオンヌ&フレンズ名義で、スティービー・ワンダー、エルトン・ジョン、グラディス・ナイトが一緒にやってる曲。
この曲は、まあまあ聴いたかなぁ。
どれもバカラック作品は、私が積極的に聴いたと言うより、知らない間に聴かされてた感じ。笑

パティ・ラベルのこの曲も。

『On My Own』マイケル・マクドナルドもフューチャリングされてるし。
実際、60年代から80年代って、聴けば聴くほど、めちゃくちゃに変化が激しかった時代。
特に音楽は、テクノロジー含めて色々変わっても、結局は良いメロディー作る人は強い!笑

レオン・ラッセル捜索日誌

レオンラッセルは、中3のある日、ラジオから流れた
『A Song for You』に、やられた。
もう、鷲掴みな感じ。
圧倒的な、熱量を感じる歌に。
リリースはかなり前の70年とかだし、聴いた77年とかには、アルバムが日本のラジオから流れることもなく。
この人のジャンルが、どれなのかがわからず、かなり後に輸入レコード店でも探せず、彼に巡り会えずにいた。
いったいこの人は、他にどんな曲をやってるのか?知りたかったんだけど。
コレしか聴けないから、勝手に中学生は、一発屋のオジサンかと思ってて。笑

で、その後しばらくして、たまたま聴いたラジオで、今度は、あのお上品なカーペンターズの曲の作者が、レオンラッセルって聞いて、ビックリだった。勝手な思い込みだと、ポップス界の両端にいる感じの組み合わせだったから。笑
あの『Superstar』。

さっきのバカラックの曲の、次の年にこの曲をリリース。71年。
レオン・ラッセル作とは、知らずに私も既に3年は聴いてたな。笑
なんだか、この曲は凄く暗い感じがするって、感じてたけど。アレンジも、オリジナルで歌ってるグループのより、深刻そうに聴こえる感じ。
ここで、また頭が混乱した。笑
カーペンターズか?って。まあ、カバーするのは、違うジャンルの人もやるしなぁ…とはなって、放置。笑
が、引っかかってる状態は継続。

で、次がこの前に紹介した、ジョージ・ベンソンの『This Masquerade』で。
コレはこれで、JAZZ風味満載のアレンジだし、上手いし良い。再度登場の曲。

が、ベンソンの歌と、レオン・ラッセルとは、歌い方が対極では?ってなって、より混乱状態に。笑
そして勝手に、人に曲を提供する人かと思って。バカラックみたいに。笑
で、そのまま、「誰か教えて欲しい!この人が何者なのか?」状態は続いてて。
JAZZじゃなさそーだから、奥の手の叔父ちゃんに聞いても多分わからない。
友達にも、こんな感じのジャンルどころか、曲を聴いてる人もいない。
大学時代バイトした、レンタルレコード屋にもない。相変わらず輸入レコード屋にもないし。
1人で、何だかずっと気になったまま、凄い年月が経ち、ハッキリしないが、ネットで検索して、自分でもアルバムを何枚か出してるのを知った。ほぼ、20年以上が経過。笑
「一発屋じゃない。人に曲を提供するだけじゃなく、ちゃんと作品作ってたんや!」って、何となくホッとした。笑
私が知らない間に、来日もしてたんか?とか。来たのが73年だし、そら知らんわなぁ。笑
で、私が活塚内容を知る前の時期、90年代頭に来てて、また2000年代終わりまで来てない。

色々と彼には、とことん縁がなかったとしか、言いようがない。笑
本当に不思議。何故わからなかったのか?の疑問しかない。
Wikiとかにページが出来たのも、わりと遅かったし。調べる根気も、尽きてきてたが。笑
ジョー・コッカーと関係あったなら、そっちから、わかった可能性があったのに。「なんで、ジョー・コッカー聴いてて、わからなかったのか」謎な感じ。笑
今なら、名前さえわからなくても、寝転びながら、スマホですぐわかっちゃう。20年もわからんなんて話、あり得ないよね〜。笑
本人バージョンの
『This Masquerade』は、イントロなのかプロローグなのか不明の、クラッシックっぽいけど、雰囲気がちょっと不気味な感じからの、突然ギターバックに歌い出す構成。ジャケット写真も怖い。笑
このジャケ見ても、買おうってなるのは、よっぽどのファンでは?って、ちょっと思った。笑

彼には、ベンソンのあのマイルドさは、ない。求めてないけど。笑
が、最初の魂の叫びとも、ちょっと違う。声は確かに同じだけど。
で、思った。「もう、私にはあの一曲で良い!」って。
ずっと好きで聴き続けたんだし、レオンが何を作ってようが、あの曲を大事にしていけば良い!ってなって。笑
だから、知った今も、それほど深く他の曲は、聴かずにいる。笑
まあ、ファーストアルバムは全部聴いたし、『Delta Lady』とか、『Hummingbird』なんかは、好き。
『Delta Lady』は、ジョー・コッカーもカバーしてるのに、何故わからなかった?ってなる。
アルバム持ってないからか?笑
やっぱり、お金があるって力なんだ!とはなる。笑

カントリー風味のある、南部のロックとブルースな感じは、やっぱり好み。
が、あの曲の歌唱の凄味は、無いけど。
スワンプロックなんて言葉は、70年代の日本じゃ、聞かなかった気がするけど、私だけ?笑
ちょっとオシャレで、都会的になったアルバムの『Bluebird』も悪くないし。

好きなタイプの曲の『Tight Rope 』も良いし。あの怖いジャケのアルバムの曲。

何故か気に入った
ウェディングアルバム

が、意外に気に入ったのは、以前の色が薄い、なんと結婚し奥さんと2人で出した、ウェディングアルバムで。
結婚したから、嫁と一緒にアルバム出すとか、「痛い人のやることやん!」って、なってたが。笑
レオンはジャケ写真で、スーツを着てて、力の抜けた歌を歌ってる。私の勝手なイメージと真逆だから、むしろ聴いてみたんだけど、予想外で。
魂のこもった歌い方じゃないなら、この方向は悪くないなぁって。何様?笑だけど、曲もメロディーも良いし。
曲を作る能力は、やっぱりかなり高いのでは?って。何様だけど。笑

『Rainbow in Your Eyes』で、アルバム頭から、女性のキレイな声のコーラスとか、意表をつかれた。
考えたら、奥さん、スライ&ファミリーストーンのコーラスだった人だから、そらやるわな、だけど。笑

『Love's Supposed to Be That Way』は、2人の掛け合いが良き。
アルバムのタイトルも、全部に愛が、好きが溢れてる曲名ばっかりで。
ま、「結婚したばっかりやと、こんな感じよね〜」はあったが、曲は良いし、サウンドも聴きやすいから、文句はない。笑
この『Windsong』に至っては、AORか?な雰囲気で、別人か?ってなるけど、こう言うのも悪くないかな。笑
76年リリースだから、先取り感あるぐらいで。

が、ジョン・レノンと言い、女子目線だと、あんまりにもあからさまに、特定の人を、色々と制作面でもフューチャーしちゃうと、ちょっと「何だかなぁ…」ってなりがちだけど。
「1人で曲が作れんのかい?」みたいな。笑
男にありがちな感じ?

ボーカリストは必聴かも?
A Song For You

代表曲的なのは聴いた。
が、この曲と、「人生で巡り会えて良かった」レベルで好きだし、まあもう、いいっかってなった。笑
マジで、カーペンターズと、ジョージ・ベンソンは、ミスリードしてくれた。
彼らには、何の罪もないけど。笑
子育てて忙しかったし、お金がなかったりしたのもあるけど。笑

『A Song For You』は、コレを聴いたら、「ボーカリストを目指すのを諦めたくならない?」ぐらいの破壊力。
上手さとかじゃない、熱量の伝わり方がヤバい曲だと、昔から勝手に感じてて。曲そのものも、凄く好きだし。

で、この人の曲も、上手い人がカバる認定でもある。独断だけど。笑
この曲だけでなく、他もカバーしてる人が多くて、カバーのほうが知られてるアーティストの1人かも?
ご本人は、バリバリの南部の白人のルックス。しれっとZZトップに混じってても、違和感はない。笑
音楽はカントリー風味もあるのに、カバーはブラック系の人が、わりと多めな印象。
『This Masquerade』は、欧陽菲菲もカバーしてて、ちょっと驚いた。
今回、この曲のカバーも色々聴いてみました〜。
イントロ部分も印象深いから、この部分は、そのまま率が高い。全体のアレンジも、わりとそのままが多め。
まあ、イジると変わってしまう感はある曲かなぁ。
ダニー・ハサウェイや、レイ・チャールズがやってるのは、有名だしお上手なのも当たり前?女性も歌ってるし、今も愛されてるんだなぁ…って。

昔に観た記憶があったけど、忘れてた、久保田利伸が若い時に歌ってたのは、かなり驚いたかなぁ。デビューした年の映像。
日本にも、こんな感じに歌える人が出て来て嬉しい感が、いっぱいだった。

時間はかかったけど、とにかく、亡くなる前に、どんな人かわかって良かった。笑

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