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市谷の杜 本と活字館

市谷の杜 本と活字館へ見学に行ってきました。

まず市谷の杜 本と活字館って何?となると思います。要は大日本印刷の企業博物館です。
以前に凸版印刷の企業博物館である印刷博物館へ行った事があったので、凸版へ行ったのだから大日本も行ってみようと思い行ってきました。

市谷の杜 本と活字館
https://ichigaya-letterpress.jp/
印刷博物館
https://www.printing-museum.org/
私の日記 印刷博物館
https://note.com/tokoshie/n/n41b88ee92675

現地に着くと大きなビルが立ち並ぶ中に小さいクラシックな建物があります。
市谷の杜 本と活字館の建物は大日本印刷がこの場所に建築当初の建物を再現して建てられた物です。
再現とっても新築したわけではありません。この建物は大正末期の1926年(大正15)に建てられたものですが、増改築を繰り返し平成の末期の2016年(平成28)まで現役で使用されていました。工場などの大部分は取り壊し新築のビルとなりましたが、この部分のみを残し建築当時の形に再現したものだそうです。
私は以前大日本印刷に勤めていましたが、その当時は現役で使用されていました。なので私にとっては懐かしいという感覚の方が強かったです。中身はすっかり変わっていましたけど。

建物の再現は古いうえに元の資料がほとんどないのでかなり苦労があったそうです。曳家(建築物をそのままの状態で移動する建築工法)をして基礎工事からやり直したそうですが、基礎に使用されていた杭はなんと木材。現在ならありえませんが大正時代の建物ですから不思議ではありません。この基礎の杭も展示されていました。

建物は2階建てになっていました。
1階は活版印刷で使用する活字とそれを動かす印刷機が展示されていました。この印刷機はデモンストレーションとして毎日社員が活字を組み印刷を行っているそうです。

市谷4

珍しかったのは活字の元となる母型が置かれていました。活版印刷に使用する活字自体は見たことがありましたが、活字を作るための母型は初めて見ました。
またここでは活字を拾う体験的な事も出来ます。活字が並べて展示されているのですが、前面がタッチパネルになっていて夏目漱石の坊ちゃんの冒頭1文で体験することが可能です。

市谷2

どこに文字があるか見当もつきませんが、一定時間ごとにこの範囲にありますとディスプレイにヒントが出る仕組みになっています。実際にやってみるとかなり時間がかかります。自分で行った後に熟練工はこのくらいのスピードで文字を拾っていましたとディスプレイに表示されますが信じられないくらい早いです。この文字を拾う仕事は1文字いくらの出来高だったと聞いたことがあったので、このくらい早くないと割が合わなかったのかもしれません。

他に1階にはカフェがあり休憩することが可能です。

2階はワークショップと展示が行われていました。
ワークショップでは活字を組み、手動の印刷機で名刺などを1枚づつ印刷体験することができます。印刷機と言っても卓上に置けるような小型なものです。現在はコロナの影響でワークショップは休業中でしたが、実際に動かして見せてもらえました。

市谷5

展示は印刷関係の機械が数台展示してありましたが、特にコンセプトはないようです。ガイドツアーはないので説明文を読むだけですが、印刷関係の仕事でもやっていない限り解りにくい印象を受けました。
それ以外の展示はこの建物の復元の様子がパネルと模型で展示してありました。映像も流れていたのですが、音声がないのはどうかと思いました。

2階にはこのほかに購買もありお土産を買う事ができます。

見学場所はこれで終わりでした。活版印刷をメインにしていますが、かなりこじんまりしている感じです。ワークショップがないと物足りないと思います。都内の便の良い場所にありますので、ちょっとのぞく程度には良いのかもしれません。

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