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『THE GIFT』感想ネタバレあり

こんばんは、ところてんです。

先日Amazonプライムビデオで配信されている『THE GIFT』を観ました。
ジャンルとしては、スリラー、ミステリーにあたるのでしょうか。個人的にはホラーって感じでした。
ホラーと言っても、ゴースト系ではないですよ!人間が恐い方です。

※この先ネタバレがあるので、まだ観ていない方、ネタバレは避けたい方はご注意ください。


THE GIFT

ーあらすじー
新天地で幸せな家庭を築く夫婦サイモンとロビンの前に現れた、夫の同級生と名乗る男・ゴード。再会を喜び、二人に「ギフト」を贈り始めるゴードだったが、徐々にエスカレートしていくギフトに、二人は違和感を覚える。やがて夫婦のまわりに異変が起き始め…ついに二人はゴードが仕掛けた恐ろしいギフトの真相を知ることになるのだった―
写真:左からロビン(妻)、サイモン(夫)、ゴード(友人)


観る前は、単純にストーカーの話かな?くらいに思ってたのですが、観てみるとそんな簡単な話ではなく、終始感情が忙しかったですね(笑)精神的に疲れました。

ーー物語の始まりは、新居に引っ越してきたサイモンとロビン(夫婦)。ショッピング中に、サイモンの同級生を名乗る男、ゴードが現れました。ゴードはサイモンに話しかけましたが、サイモンは誰かわかっていない様子。名前を聞いて思い出しましたが、あまり話さなかった友達と話すような距離感で、この時2人の間に大して違和感はありませんでした。

その後、ゴードはサイモン夫婦を歓迎するため、様々なギフトを送ります。ゴード側はとてもサイモンのことを気に入っているように見えますが、一方のサイモンはあまり居心地が良さそうではない様子。単純に、仲良くない友達だから気を遣いすぎて疲れているのかなと思って観ていました。

ロビンが理由を聞いてみると、サイモン曰く、ゴードは学生の頃みんなから気味悪がられていたとのこと。サイモンはロビンにゴードと関わりたくないと告げますが、ロビンはとても優しい性格なので、ゴードがサイモンが言っているような人には見えないのでなかなか納得がいかない。ただ贈り物を何度も送ってくるのはさすがに違和感を感じていました。

その後もゴードの贈り物が止まらない上に、サイモンが自宅にいなくてロビンだけがいる時間にゴードが会いに来るため、ロビンに気があるのではないかと考えはじめます。我慢の限界でサイモンはゴードに絶縁を申し出しました。そこまでするサイモンに違和感を感じたロビンはサイモンとゴードの過去のことを少しずつ調べていきます。

この辺りまで、完全にゴードはストーカー、ストーカーにもお人好しなロビン、正論を言っているのはサイモンという感じで、ゴードとロビンに対してあまり良い印象を持っていませんでした。

ーー絶縁を申し出た後、サイモンとロビンに不可解な出来事が立て続けに起き、サイモンは犯人はゴードだと言い張り一歩も譲らない様子。一方ロビンはゴードだと思っていません。この時は私もゴード以外いないと思っていたのでゴードマジで恐いと思いましたね。

しかし、ロビンがサイモンについて調べていくと、過去にゴードが重大な事件に巻き込まれ退学になったことを知ります。さらに、その事件の第一発見者がサイモンだということも知ります。より深く調べるため当時のことを知っているサイモンの友人を訪れ事件のことを聞きます。なんと、その事件はサイモンの嘘が生んだ最悪の事件でした。ゴードに関する嘘をでっちあげ、その嘘のせいでゴードを退学まで追い込み、その後の彼の人生まで狂わせていました。虐めですね。

ここで、今まで正論を言っているように見えたサイモンが急に悪者に見えてきます。
なぜゴードはサイモンに対してあんなに好意を寄せているようにするのか…?
ゴードが復讐をしたいようにあまり見えなかったので、よりゴードが何をしているのかわからなくなってきました。

ーロビンは本当のことを知ったため、サイモンからゴードに謝って終わらせないと気が済まない様子。わかります、気になるんですよね他人のことなんですけど…。
サイモンはゴードに謝るため会いに行きましたが、ゴードはサイモンの謝罪を受け入れませんでした。すると、サイモンがかなり高圧的な態度で、謝っているのを受け入れろと脅し、殴り、同じようなことを繰り返していました。サイモンが本当に悪でしかない。見ていて気分が悪いです。

帰宅したサイモンは、しっかり謝ることができゴードとも和解できたと嘘をロビンに伝えます。
ロビンは一度流産をしていましたが、無事妊娠することができ、この時お腹にはサイモンの子どもがいました。ロビンは和解したのだと思ったので、これでストレスも軽減され、幸せに暮らしていくように見えた2人。

そんなある日、自宅でパーティーを開いていると突然何者かに窓が割られ、外に出るとゴードとは全く関係のない、サイモンの仕事関係の人がいました。
なんと、サイモンにとって自分の地位を上げるためにその人が邪魔だったため、その人に関する嘘をばらまきサイモンのせいで職を失っていたのです。やはり人は簡単に変わりませんね。

そんな時、ロビンに陣痛が…!!なんてタイミング!
ロビンは無事出産を終えましたが、サイモンが何ひとつ変わっていないことにショックを受け、もうサイモンとは一緒にいたくなさそうな雰囲気。
1人で帰宅して欲しいと言われたサイモンはひとまず家に戻ります。

すると、またゴードからのプレゼントが玄関に置いてありました。

中身は、ベビー用品、数字が書かれた謎の箱がありました。箱を開けると、なんとサイモン宅の鍵が。その他にもゴードについてよくないことを言っているサイモン夫妻の音声が記録されたディスク、そして最後には、自宅にいる時にロビンが過度のストレスで倒れてしまったところにゴードが侵入し、ベッドで襲っている…のか…??みたいなところが撮影されたもの。

ここまで観て、新たな疑問が。

ロビンのお腹の子は誰の子??
ということですね。

もしかしたらサイモンの子どもではないのかも。
慌てたサイモンは病院に引き返します。

既に、ロビンの病室にはゴードの姿が。
特にロビンには攻撃することはなく、お花を渡しおめでとうと伝えていました。それからすぐ病室を去るゴード。

そして、サイモンが病院についてゴードと電話を。
サイモンは思っていることを全て話します。
ゴードも思っていることは全て話しました。
もうこの2人の関係はどうしようもないのですね…。
はじめは謝ってくれれば許そうと思っていたゴード、だが態度を変えないサイモンに対しやはり許す気など無くなっていたのです。

よく聞くことがあるのですが、

“虐めた側は覚えていないけど、虐められた側は一生忘れない”

サイモンとゴードの関係はまさにこの関係です。

そして最後のギフトについて。
それは、生まれた子どもが自分の子かわからない恐怖なのかなと私は思いました。

ゴードは嘘で人生をめちゃくちゃにされました。嘘だと言っても誰も信じてくれない。
真実がわからないというのはとても恐いこと。
同じことをサイモンにしたのです。

ゴードがサイモンに告げた言葉があるのですが、

(生まれた子供の)“目を見ればわかる”

と伝えていました。

急いで赤ちゃんの元に行き、目を確かめていましたが、恐らく目の色ではなく、赤ちゃんは純粋なので良くないものを見透かす力があるから、自分が子供の前に立った時どう見られるかで確かめろってことだったんですかね…。

難しい…。

この映画、どんでん返しですね。
観ているとなかなか感情が忙しいのです。
映画でこんなにイライラできるのですから、作品としては素晴らしいことですよね!

私の下手な説明ではわからないと思うので、人間が恐い系の物語が苦手でない方は、ぜひ一度観てみてください。後味悪めですが、作品としては素晴らしいです。

次は何を観ようかワクワクしています(笑)

それでは、また次回→

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