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【気まぐれポエム】

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時々気まぐれに書いたポエムをまとめています。
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2020年12月の記事一覧

〇〇

〇〇で楽しい。
〇〇で苦しい。
〇〇で嬉しい。
〇〇で悲しい。
〇〇で幸せ。
〇〇で寂しい。

〇〇は違うけど、遠くに離れてるけど、私達の気持ちはいつも一緒だよね。

昼下りのカフェ

昼下りのカフェ

日曜の昼下がりのカフェ。
たくさんの人がカフェを飲みながら、誰かと語り合ったり、本を読んだりリラックスする空間。微かに聴こえてくるボサノバの曲が優しく耳に触れる。

今日は久しぶりに彼に会える。穏やかな光が映るテラス席で、私は緊張と嬉しさで飛んでいきそうな心臓を優しく深呼吸しながら彼を待っていた。

「おまたせ。ごめん、まった?」私の頭部から聞こえる懐かしい彼の声。

「ぜんぜん…」小さな嘘をつき

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蜘蛛の糸

蜘蛛の糸

愛してる人に愛してると言えない苦しみを私は永遠に感じるのだろうか。

愛している人を愛し続けるこの喜びを私は永遠に感じるのだろうか。

あの人も、誰かを愛し、その喜びを今、感じているのだろうか。

壊れやすい蜘蛛の糸のようでもいい。あなたといつかどこかで繋がっていていたい。空に浮かぶ薄い雲のようでもいい。あなたの温もりを感じていたい。

あなたの声が耳元で囁く。何度も何度も。時を超えて。

空に投

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進まないボート

進まないボート

いつも何かになりたかった。いつも何かになろうとしていた。

色んな思考を張り巡らす。
自信を得ようと探し廻る。でも、いつも結局どこへも行き着かない。そんな堂々巡りをどれだけ続けただろう。

行き場のない感情は真夜中の深海へと沈んでいき、時々闇雲に浮かんでくる。チャンスという星の数をただ眺めながら。

何になる必要もなかったのに、必死にボートを創り、嵐の中をひたすら漕いだ。嵐の中じゃ、どんなボートだ

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朝

こんな清々しい朝を感じたのはいつぶりだろうか。

幾度となく私を迎えていてくれていたはずのこんな新しい朝を、私はどのくらい見過ごして来たのだろう。

気持ちよく目覚めることさえ、自分に禁じていた。そのことに気付けた今日の私は、昨日より前を向いているのだろうか。

一歩進む。もう一歩進む。一歩下がる。同じ場所で足踏みを繰り返す。

それでもいい。今日の朝が美しいから。

あの頃の君へ

あの頃の君へ

ごめんね。ありがとう。

愛していい。愛されていい。幸せになっていいんだ。

君は君でいて良いんだよ。君が今想うこと、それが君の真実。

怖くないよ。君の仲間は必ずこの宇宙のどこかにいるんだ。恐れを手放してゆっくり歩いてごらん。君が許さなければ誰も君を傷つけたりしない。

自分を責めたりしなくていい。その感情は君に必要なだけだったんだ。いつか、本当の君を生きていく瞬間のためにね。

そんなに急いで

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街角のクリスマス

街角のクリスマス

君は毎朝、信号の先の特等席に座っていた。毎朝、僕が君の側を通ると、君はいつだって、とびっきりの笑顔で「Hello」と言って手を振ってくれたね。

冷たい風が肌から身体の奥にじわじわと浸透していったあの白い朝も、君はいつもの笑顔で、あの場所にいた。あの日の君はクリスマス仕様のサンタクロースの帽子をかぶって、薄い毛布にくるまりながら。

僕達は「Hello」以外の言葉を交わしたことはなかったけど、僕は

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