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全盲の僕が、企業向け研修講師としてデビューしてみた話

みなさんこんにちは。日向です。

今日は、先日私が初めて外部のお客様向けに「研修」を実施しましたので、その時の感想を書いてみたいと思います。

トーコンが受注した、コミュニケーションスキル向上を図ることを目的にした複数回の研修プログラムの1コマとして、以前もお伝えした「autonomy(オートノミー)」のエッセンスを活かしたコンテンツを実施しました。
こちら、これまでも学生向けや社員向けには何度も実施してきたものになりますが、顧客向けには経験がありませんでした。

もともとは、他部署の方や同部署内でのコミュニケーションを活性化したいとの要望をいただいての研修実施でした。複数回の研修の中の1コマとしての実施ですので、お伝えする内容も普段以上にブラッシュアップして、よりコミュニケーションスキルにつながる要素に絞ってポイントをお伝えしました。
今までよりも意識したことは

・競技の話や私自身の話を最低限とし、伝えたいことのポイントをより強調して参加者へ伝える
・抽象的な表現を避けてよりイメージしやすい具体的な事例を挙げて話す
の2点です。

結果として

・ブラインドサッカーの日本代表チームとしてコミュニケーションを図るうえで意識していることや実践していることを3点にしぼって伝える
・グループワークの中で受講者の方にコミュニケーションの中での「伝える」と「伝わる」の工夫についての気づきを実感してもらう

というオートノミーの核となるポイントが今まで以上にスムーズに伝わったように思います。

準備の部分についても今まで以上に念入りに打ち合わせとリハーサルを行いました。
最初いつもよりもグループワークが少ないプログラム構成であったこともあって受講者の方が内容を淡白に感じてしまうのではないかと思った部分もあったのですが、結果としてはより一つ一つの要素を深く理解していただけた実感があります。
ブレイクアウトルームでのグループワークの際に各ルームを少しずつ回ったのですが、各グループ密なコミュニケーションがとれていると感じました。
製造業のお客様でエンジニアなど順序だてて物事を伝えたり考えることに慣れている方が多いのか、とてもスムーズに課題に取り組んでおられました。

余談ですが、ブラインドサッカーについても興味を持ってくださっている方が多く、とても嬉しく思いました。
せっかく興味をもってくださり、いろいろ質問などもしていただいたのですが、時間の都合などもありゆっくり話せず残念でした。

今までよりも念入りに準備をしたこと、ポイントがうまく伝わるよう工夫したこと、コンテンツを整理したことなどが重なり、結果的にオートノミーを今まで以上によいプログラムにすることができました。
今回のようにお客様にあわせてカスタマイズも可能ですので、少しでも興味を持っていただけましたらお問い合わせいただけると嬉しく思います。


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