私とクローゼット
私の愛用品の一つに、エルメスのストールがあります。
望月順子さんのオンラインのファッション講座を受けたことがあります。
ブログで見つけた、綺麗で可愛くて素敵ファッションをされ、素敵な文章を書かれるその方は、今でも私の憧れの人です。
当時、素敵なストールが欲しいと、その講座の中で相談をしており、先生から勧められたのがこのストールです。
これは、素敵だわ。
一目惚れでした。
合わせたい服を着て店舗に足を運び、気になっていたストールを探して試着しました。
夢にも自分がそのストールを巻いている姿が出てきました。
しかし、買おうか悩みました。
悩んだ理由は、高価格であること、エルメス とは地位財に当てはまりそう、かなり断捨離したとはいえ、いままでに沢山の洋服を購入してきていたということでした。
私が講座を受講したきっかけは、たくさんある洋服を減らしてクローゼットを整理して素敵な自分になる服を残したい、今後買い物の選別が自分でできるようになりたかったからでした。
受講はじめの私は、先生も受講生の皆さんもびっくりの服の量でしたが、結果半分ほど服を減らす事が出来ました。
似合う服の残りの中からさらに厳選するためには、先生のアドバイス無しには、かなり難しかったと思います。
とても似合う服も、とても似合わない服もわかりますが、その中間が難しいのです。
第三者の客観的な目はとてもありがたいです。
いつ、誰と、どんな天気、どんな気候、どんな場所で、何をして過ごし、自分はどんな気持ちでいる時の服なのか。
その服は、どのような頻度で必要なのか。
1週間、1か月の自分は普段どのように過ごしているのか。
自分はどんな自分になりたいのか。
なぜ、たくさんある洋服を減らしてクローゼットを整理したいのか。
テンションのあがる、今着たい好きな服はどんな服か。
自分と向き合って考えました。
ファッションを使っての認知行動療法と呼べたかもしれません。
私はファッションが好きです。
その結果、溢れるほどのクローゼットだったわけで、そんな自分にとても罪悪感がありました。
無駄遣いをしている、ものを大切にできていないという思いがありました。
自分に自信が無くて、街でみる素敵な服や店員さんが着ている服を自分が着飾る事で、自分も素敵になれるという錯覚をして、誤魔化して生きてきたように思います。
お気に入りの服ばかりなのであれば、無理にクローゼットを減らさなくても良いのでは?と先生から指摘を受けながらも、本当にお気に入りなのか、着ていてテンションがあがる服なのかを考えてクローゼットの選別をさらに始めていた最中の私でしたから、ストールを試着しましたが、ひとまず頭を冷やそうとお店を出ました。
数日後、何気にストールがまた気になりなんとなく携帯をみていました。
すると、某フリマアプリサイトに新品未使用で、私が欲しかったストールが定価よりかなり可愛いお値段で出ていたのです!
出品者の方は、高価な買い物をして、理由はわかりませんが、いつかの私みたいに、おそらく悩んで買ったまたは頂いて、使えないでいる事を後悔しているかもしれません。
私が購入したらこの出品者は救われる、そして、私もお譲り頂いた自分の欲しいもので素敵になる、出品者の方のクローゼットは少しスッキリして、それが私のお気に入りのクローゼットの仲間入りする。そう思いました。
わたしには何だか無視できませんでした。
神様のお導。
神様は私を見て、試していたのかもしれません。
そして、微笑んでくれたような気がしました。
大切に使うなら買ってもいいんだよ。
これが似合う内面も素敵な女性になりなさい。
出品者の方の温かいメッセージとともに手元にきましたこのエルメスのストール。
今も大切に大切に使っていて、お気に入りです。
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