take care なる温かさ【我流英語教室R-18】

 彼氏はしょっちゅう、「take care♡」と言います。LINEで言われることが多いです。ちょっと疲れたー、という時や、運転中なの、という時や、最近忙しい(泣)、という時や、なんにもなくても、「take care ne♡」と声をかけてくれます(「ne」というのは、日本語の終助詞「ね」です。彼氏はこれもよく使います)。

 take care の意味は、「注意する、気をつける」です。「take care」を使う彼氏の使用の仕方によくよく気をつけていますと、「あなた自身に(あなたの体に、とか、あなたの安全に、とか)気をつけてね」という意味なのじゃないかな、という気がしました。でも、同じような表現に「be careful」がありますね。どう違うのでしょう。

 care は名詞で、日本でも「ケア」という外来語として普通に使いますから、ニュアンスはなんとなく分かりますよね。辞典で調べると、「1.気にかかること(心配、気がかり)2.気にかけること(配慮、気配り、世話、保護)」のふたつの大きな意味があるようです。やっぱりニュアンスとしては、「気がかりなの、配慮してね、お世話してあげてね」というのが、コアな意味合いなんだと思います。英語について書かれている実践的なコラムなどを読むと、take care は、別れ際の挨拶としての「気をつけてね」「元気でね」「お疲れ様」、怪我や病気をした時の「お大事にね」、そういった慣用句として、インフォーマルに親しみをこめて使うようです。

  じゃあ careful はどうなのか。こちらは形容詞で、「注意して誤りなどのないように気をつける」というのが根本的な意味のようです。be動詞を伴うので「気をつけてあれ」、誤りなどのないように、というニュアンスが含まれていますので、通常は「否定の内容を伴って」、「(~しないように)気をつける」という形で使うようです。

 さて、わたしは結婚時、元夫にも「気をつけろ」と言われておりました。何かわたしがミスした時とか、彼の気に障ることをした時が多かったです。今思い返してみると、こちらは「be careful」に相当する意味だったと思います。要するに、「~しないように気をつけろ」。じゃあ、何をしないように気をつけろというのか。彼が意味していたのは、端的にまるめて言うと、「俺の機嫌を損ねないように気をつけろ」だったんですよね。

 同じ「気をつける」でも、この天国と地獄のニュアンスっぷり。わたしはやっぱり、自分に向けられる「take care」の温かさに感動します。

 元夫には、セックスしている時に一度、「俺を怒らせたいのか」と言われたこともあります。怒らせたくもなければ何に対して怒りたいのかもさっぱり分かりませんでしたけれども、セックス中に凄んでいる暇があったら他にやるべきことがあんじゃねえのか、という気はいたします。彼氏は、セックス中には「enjoy♡」って、言います。

アマゾンギフト券を使わないので、どうぞサポートはおやめいただくか、或いは1,000円以上で応援くださいませ。我が儘恐縮です。