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ジェネ授業研・第1期「揃わなさをいかに面白がるか」(7月,8月,9月)

先日、ふと思い立ち、見切り発車で「ジェネレーター授業研究会」を立ち上げました。急だったにも関わらず、数日で参加者は20名も集まり、「揃わない前提」や「ジェネレーター」への関心の高さと課題意識を実感させられました。やっぱり、今こそ、なんだと思います。

揃わない時代は、カオスが前提であり、中動態的な感覚でジェネレートし合いながら、次のかたちをみんなで模索していくフェーズなのでしょう。国や行政、管理職や上司からのトップダウンの質に期待している暇などなく、常に自分たちの手元で試しながら、いろいろあるけどそこそこに面白がりながら、ボトムアップで新たな可能性を暗中模索し続ける必要がある。

答えの見えない暗中模索は決して楽なことじゃない。だからこそ、どんな状況でもその状況を引き受けて生成的な場をつくる一人としてもがき続けられる「ジェネレーターシップ」が必要なのであり、それぞれの中にある「ジェネレーター性」をいかに発揮できるか、に尽きるのだと思います。辛い時にこそ、仲間と「ジェネる」ことで僕たちはどこまでも見出し続けていくことができると思うのです。

1960年代にアメリカで勃発した人間回復運動の流れから生まれた「ファシリテーション」は、2000年代以降じわじわと学校現場にも浸透し、偉大な先人たちがたくさんの方法論を編み出してきました。僕は比較的その一部の先人たちの近いところで学ばせてもらってきた一人だと思います。しかし、それも時代の移り変わりとともに、通用しなくなってきている部分も出てきているのも事実。

先人たちが、次の時代をつくる意識で切り開いてきたように、僕たちも次をつくる意識でやっていかないといけないのだと思います。そのヒントが、「ジェネレーター」にあるのでは?という直感を、この5年くらい引きづりながらここまできました。見切り発車は何も無いところから急に出てきた衝動ではなく、満を持して、ということなのです。

また、教員の労働環境や働きがいの話などが社会問題になっていますが、それらの中心的な問題は、いつも「授業」なのではないかと思っているところがあります。つまり、「授業」さえ充実すれば、「子どもたちの姿」が「子どもたちとの関わり」に手応えさえあれば、そこに関わる大人たちは元気になっていくはず。ゴキゲンな大人が増えると、「ジェネレーター」なんて言わなくて済むようになるはず。だから、「授業」の研究会と置いています。そこはブレないようにしたい。

じゃあ、充実した「授業」はいかにして実現できるのだろう。「子どもたちの姿」や「子どもたちの関わり」に手応えを感じられるような「授業」をどのように考えていけばいいのだろう。いろいろある中でも、ゴキゲンに、いかなる状況も面白がりながらやっていけるのだろう。しかも、揃わない時代にこれまでとは前提がずいぶん変わってしまったなかで。

ジェネ授業研では、そんなことも含めて、異なる地域や校種、専門を超えて、雑多な視点から「授業」について考えていきたいと思っています。第1期は、とにかく「授業」の話をたくさんします。実践の優劣ではなく、カオスから何が見えてくるのか、生まれてくるのかの方を捉えていきたい。そして、それを日曜日の夜にやります。月曜日からの活力を何とか、という僕の願いです。

ある程度、集まったメンバーでの授業についての実践発表をしたのち、最先端で模索している全国各地の実践家をゲストに迎えてお話を聞く機会も予定しております。ちなみに、授業づくりネットワークの次号は、揃わない前提の授業記録がテーマ。7月に発刊されます。僕も一本書かせてもらっています。こちらも時期的に重なるので、みんなで読めるといいですね。気になった実践家がいれば、ゲストに呼びましょう。

さらに、以下の書籍は、最低限読んでおくといいかなと思います。とはいえ、読んでなくても大丈夫なので、そのあたりはご自由に。少なくとも手元にあるといいかな。まあ、揃わなくても何とかなるので大丈夫です。笑

前置きが長くなってしまいましたが、そんなわけで「ジェネ授業研・第1期」のメンバーを募集します。テーマは「揃わなさをいかに面白がるか」。それぞれのやり方で模索していきましょう。以下の概要をご確認の上、お申し込みください。

各月ごとに、途中参加、途中退会も可能です。1ヶ月だけ参加というのも可。その他、何かあればお気軽にご連絡ください。

初回は7月7日(日)21-22時です。

みんなでワイワイ模索しましょう。お待ちしております!!!

▼概要
日 時:7,8,9月の毎週日曜21-22時(初回は7月7日!)
場 所:Zoom(お申し込み後共有します)
対 象:ピンときた方はどなたでも
定 員:先着20名
内 容:
・テーマに基づいた主催者と参加者からの実践発表
・参加者の困りごとや気になりごと相談会
・具体的な授業記録の読書会
・ゲストを招いての対談イベント
・最後にレポートを冊子にまとめる
参加費:月額3,300円(税込)
主 催:片岡利允(軽井沢風越学園、NPO授業づくりネットワーク理事)
備 考:お支払いはお申し込み後にご案内します。月ごとのお支払いでも、3ヶ月分まとめでも、どちらも可能です。その他、何か相談があれば何でも言ってみてください。可能性はいつも開かれています。

▼お申し込み方法
①まず、こちらのfacebookアカウントへ、参加希望の旨、DMください。その後、メッセンジャーグループチャット、Facebookグループへ招待します。
https://www.facebook.com/toshimitsu.kataoka.9/

②会員登録フォームにご入力をよろしくお願いします。入力いただいた情報は、参加者同士の交流のために共有させていただくこともあるので、ご了承ください。


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