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スマブラ親子大会に出たら親子関係が…

スマブラ親子大会に出よう

息子が唯一やっている習い事、ゲムトレ。
息子は、トレーナーとゲームを一緒にする時間を心待ちにしています。


そのゲムトレ内で親子スマブラ大会をしようという企画がありました。
息子がゲムトレでやっているゲームはスマブラではありませんが、
一時期は私が腱鞘炎になりかけるほど、私と息子とでスマブラをやっていたことがありました。

何しろゲーム音痴な私。
当時は息子にボロボロにやられるだけの毎日が続いていました。


でも、今回の親子スマブラ大会の知らせを受けて、
「これはもしかしたらその日々が報われるチャンスではないのか!!」と
私は目を輝かせたわけです。

出たくなかった息子

息子も喜ぶだろうと
意気揚々とスマブラ親子大会のことを息子に伝えると、
「俺は出ない」というまさかの返事・・・。

「えっ??なんで?」

「前回出た大会でプレッシャーがめちゃかかることを思い知ったし、
そんなエネルギーないわ。」

ガーン。

息子が出たくないなら仕方がないかと一旦はあきらめました。

でも、私自身が力試しをしてみたい気持ちがすでに膨らんでいました。
そこで、息子ではなく、娘に打診。
「負けてもいいから一緒に出てほしい」と説得し、

娘は渋々了承してくれました。

(親VS親が2戦、子VS子が1戦、というルールだったので、
子どもが負けても親が2戦とも勝てばいいという仕組み)

そして大会当日


大会は、午後から。
午前中に練習しておこうと思い、
息子にスマブラの相手をお願いしました。
息子は、昼夜逆転サイクルになっていて、
前日の夕方から起きている状態でしたので、
昼ごろには寝てしまいそうでした。

試合本番で使うキャラクター選びをしたかっただけなのですが、
本番のルールで何度も何度も対戦してみるうちに、
キャラの選定だけでなく、ある程度戦略も立てられました。
息子からのアドバイスもだんだんと熱を帯びてきました。

戦略を練ったことで、自信が湧いてきて、
2人でハイテンションになっていました。


そこで、息子に、「このまま本番に出てほしい」とお願いすると、
眠いながらも了承してもらえました!

そして迎えた本番。

予想以上に緊張しました!
ほんと、手が震えるくらいのプレッシャー。

息子の言っていた重圧を自ら体感しました。

作戦が思い通りにうまくいったり、勝ったときの大興奮も想像以上!

危なっかしい試合もありつつも、なんとか勝ち進み、
なんとベスト4へ!!

試合の待ち時間中にほぼ寝かけている息子。

ハッ!やばい!24時間くらい起きてる!

なんとか踏ん張ってもらいながら、試合に臨みましたが、
さすがに相手も強豪揃い。


そこからは敗戦がつづき、3位を逃しました。


試合後の重い空気

負けた後、息子はめっちゃ怒っていました。
悔しい気持ちをどうしていいかわからないという感じ。
さらに眠気Max・・・。


まぁたしかに3位以上にはプリペイドカードという賞品が用意されてましたしね…。
私が全勝すれば勝てたんですがね…。

耐えきれない重苦しい空気。

散々責められて、私にも怒りが湧いてきました。

眠気Maxの息子は不機嫌なまま眠りにつきました。

息子が寝た後で冷静に考えました。
「そもそも出たかったのは私だし、
トレーニングしてもらったのも私だし、
まぁそりゃ私のせいにしたい気持ちもあるわなぁ。
負けた悔しさをどう消化していいのかわからないというのが
正直な気持ちだろうなぁ。」
と。


さらに「大会に出なかったらよかったのかなぁ?」
と自問。
でも、
「私は悔しい気持ちももちろんあるけど、
それよりも息子がトレーニングに付き合ってくれたり、
試合中も横にいてくれたことが、とっても心強くて楽しくて。
そんな時間を過ごせたことにとても満足だ。」
と感じていました。


翌日…


まだひきずっているかなぁと思いつつ、起きてきた
息子と顔を合わせると、すっかり機嫌は治っていて、
「昨日の反省を生かしてスマブラやるで!」と誘われ、
スマブラの特訓?!が再び始まりました。

私としてはもう燃え尽きた感じだったのですが、
息子からすると、この教訓を生かして!というところが大きかったようです。
悔しさをバネにするってこういうことだなと、改めて息子に教わりました。
(とはいえ、私は目標がないとなかなかモチベーションが上がらないんですけど)


奇跡が起こる

私としては貴重な時間を過ごせたことに満足していたのに、
負けたことがくやしかった息子に、
「一日スマブラで過ごした時間が無駄だった」と
言われたことにはハッとしました。

たしかに、息子にとっては、

出ないと言った大会に向けてのトレーニングに付き合った上、

大会にも出ることになり、

眠いながらもがんばったけど、

目に見えて得るものはなかったということ。


報われていない気がするのも、わかるな。

そして、賞品はもらえなかったという事実。


そこに、タイミングよく、

ゲームの良さ(ゲームは人生の役に立つ)を
伝えるツイート募集を目にしたので、

(賞品はプリペイドカード!)


「大会では賞品をもらえなかったけど、
違うアプローチでプリペイドカードをゲットするために応募してみない?」

と息子に伝えました。


「まぁやってみるか」ということで、
息子の話を聞き取り、私がまとめてツイート応募しました。
(普段あまり胸の内を話すことのない息子でしたが、このときの聞き取りによって、これまで私が知らなかった内容をカミングアウトしました!)

そして2週間後くらい経ったころ。


応募したツイートが入選したという連絡が!
しかも5000円分のプリペイドカード!
(あまり詳しくは知らず、入選通知時に金額を知りました)

スマブラ大会3位だったとしても、
500円分のプリペイドカードでした。
(これは、今調べて知りました。)

なんてこった!

親子スマブラ大会に出て、負けたからこそ、ツイートに応募しました。
まさかそれが入選してプリペイドカードをいただけるとは!

あらゆる意味で、
スマブラ大会が私にとってこんなに思い出深いものになるとは夢にも思いませんでした。

ゲームの意義

私はゲームと聞いただけで顔をしかめるようなアンチゲーム派でしたが、
今は、あらゆる物事と同じく、ゲームにもデメリットだけでなくメリットがあることを実感しています。
何より息子は、ゲームのおかげで生きる力を呼び戻したと感じていますし、
私にとっては、息子との親子関係を紡ぎなおすツールとして、ゲームを活用させてもらえることがとてもありがたいです。


相変わらず、ゲームは得意ではないし大好きとはいえない私ですが、

大切な人が大切にしているものは大切にしたい

その一心でゲームと向き合ってきた結果、

予想もしないような経験をさせてもらっています。

よきよき・・・。


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