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♯001~♯009まとめ

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「家族が精神疾患かもしれない……」まずはどこに相談に行くべき?病院はどうやって見つけるの?という基本事項に関する記事をまとめました。
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#精神障害者移送

♯001 家族が精神疾患かもしれない……まずはどこに相談に行けばいいの?

弊社では長年、精神疾患の問題を抱える家族からの相談に応じてきました。その経験を活かし、noteでは本人との向き合い方だけでなく、行政機関や医療機関の利用の仕方といったノウハウもお伝えします。記事の一覧を見たい方は、トキワ精神保健事務所HP(http://www.tokiwahoken.com/tokiwanote.html)へどうぞ。 「家族が精神疾患かもしれない……まずはどこに相談に行けばいいの?」 弊社への問い合わせで、意外と多いのが上記のご相談です。このようなご相談

♯002 行政機関や医療機関に相談する際、必要不可欠な「エビデンス」とは?

病識のない精神疾患の患者においては、その病気の特殊性から自身の判断能力に障害が生じている可能性が高く、自分の医療的利益を選択する能力が欠如・減退していることもあります。病識のない方を、どのようにして精神科医療につなげるか。それは、家族にとって最大の悩みです。 いっぽうで、2014年の改正精神保健福祉法により保護者制度が廃止されたこともあり、「本人の意思」が最大限に尊重されるようになりました。治療でいうところの「インフォームドコンセント」の尊重はもちろん大切ですが、本人が望ま

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♯003 専門機関に相談する前に~家族の心構え

長く相談業務をしておりますと、問い合わせをいただいた時点で「この家族には、専門家も介入しにくいだろうな」と分かることがあります。専門家がアドバイスをしにくい、介入しにくい状況を、相談者である家族が作ってしまっているのです。 こんな家族は、専門家から敬遠されます!●専門家に「丸投げ」したい姿勢が垣間見られる 入院治療を受けさせるか否かの決断一つをとっても、「どうしたらいいんですかね」などと言って、自分から答えを出そうとしません。精神疾患は「心」の問題だからこそ、「絶対」の解

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♯004 本当に「ひきこもり」ですか?

精神疾患に関するご相談を主に受けている弊社ですが、近年には問い合わせの始めに、家族の口から「長期間のひきこもり」というワードが聞かれる機会が増えました。 それは、本当にひきこもりですか?家族は「働きもせずにずっと家にいるのだが、どうしたら自立(就労)できるのか」とおっしゃいますが、10年以上もひきこもっているケースでは、これまでの経緯を時系列で聞いていくと、「精神疾患の疑いがあるのではないか?」と思われることが大半です。 実際に最近の統計では、ひきこもりとされる方々の中に

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♯008 病識のない家族のために、入院治療が受けられる精神科病院を探す方法

ここでは、精神疾患(疑い含む)をもつ子供(もしくは配偶者、きょうだいなど……以下、「本人」とする)に入院治療を受けさせたいと考える家族のために、精神科病院を見つける方法について、弊社の経験をもとにお伝えします。 なお、このテキストでは未治療のケースが主となります。「過去に通院歴はあるが受療中断してしまい症状が悪化、入院治療を検討している」というケースについては、次回(♯009)解説します。  ステップ① 入院治療が受けられる精神科病院を探す本人に精神疾患の疑いがありな

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♯009 本人に精神科通院歴はあるが症状が悪化している、あるいは受療中断していることにより、入院治療を検討する家族がすべきこと

「本人は精神科に通院しているが、症状が悪化している」または、「過去に通院していたが、受療中断してしまった」とき、どうすればいいのでしょうか。まずは、本人の病状や治療方針について、主治医に相談することです。もし、主治医が治療に消極的であるなど、その治療方針に疑問が生じたならば、病院を変えるという選択肢もあります。受療中断している場合も同様で、本人ともよく話をした上で、適切な医療につなげることが望ましいと言えます。

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