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恒例になりつつある7月のお稽古 グリーンをいける 最近のお稽古でふと思ったこと
いけばなで使う花材
普段のお稽古ではお花をいけています。
以前は(かなり前ですが)、必ず枝物が入っていたものですが
近年、だいぶ少なくなりましたね。
それは市場への出荷状態の関係なのか、それともお稽古で使用するお花の
値段のせいなのか(枝物が高くて、それほど高いお花代を払っていないお教室では
枝物を入れると金額内に収まらないとか)わかりませんが
私が習い始めた頃のお花の組み合わせとはだいぶ違ったなあ、
という印象です。
現在のお教室
今、通っているお教室になってから、夏にグリーンをいける、というテーマで
木も花もない、グリーンだけの花材をいけるお稽古が
年に1回はいるようになりました。
今年は7種類のグリーンの葉を全種類1本は使うことが条件です。
今回の花材
1 モンステラ
2 グレビレアアイバンホー
3 ニューサイラン
4 ゴッドセフィアナ
5 キイチゴ(ベビーハンズ)
6 ドラセナサンデリアーナ
7 グニユーカリ
グリーンだけの葉っぱだけとなると案外難しいものですね。
アレンジメントなら、もう少し楽にできるかもしれませんが
グリーンのみであっても「いけばな」であることを
意識して花器を選び、いけることが必要です。
投げ入れ
今回は私は薄水色の花瓶にしました。
広口なので花留をいれるか悩みますが
本数があるので大きいモンステラからいれて花留なしです。
![](https://assets.st-note.com/img/1721292540592-2zzBd1PjyT.jpg?width=1200)
基本、私は与えられた花材すべてを使用するスタンスで
これまで毎回お稽古してきています。
投げ入れでも水盤でも同じです。
場合によって使わない花材もありますが
引き算でいける、と言われる華道の中で
何を引き算するか、それを目の前にある花材を見ただけで
瞬時にわかるようになるには、
あるいは、いけるイメージを作って決定するには
まだまだ修行が必要だなあ、と毎回痛感することです。
イメージ通りにはなかなか出来ない
実際、頭でイメージした通りにはいけられないのが
いけばなかなあ、と私は思ったりもしています。
これは流派によって違う部分でもあると思いますが
広山流は、自然らしさを大切にする流派なので
極端に花材の形を変えて花器に入れていくことはしません。
するとイメージ通りにいかないこともままあります。
となると、最初に思い描いたこれとこれを使う、
という決定はその通りにはいかないわけで
これは使わないはずでこっちを使いたかったのに~、となる。
それは、華道のお稽古というよりは、好きにいけているだけに
なってしまいますね。
私のいけばなとは
まず最初に与えられた花材すべてを使用するつもりで
花材たちを見極め、いかす場所を考える。
それは、いけばなは、芸術でもあり、世界観を描くものでもあり
個人のセンス・感情を表現するものでもあるとは思いますが
その前の第一前提として
目の前にある花材の「いのち」に対するあり方として
無駄な一本はない、という思いを大事にしたい
そんな気持ちからでもあります
これは、あくまで私個人の考えであり
「流派」や「華道」全体のものではありません
みなさん、様々な思いを抱いてお花をいけていると思います
もちろん、それでいいと思います。
高校の部活で出会った「華道」が私の中では
そういうものに育った、ということ。
ここに至るまで様々なことがありました。
そして、このことを誰かと語り合ったことはありません。
![](https://assets.st-note.com/img/1721308325482-qBpFAgDw6a.jpg?width=1200)
いけばなを楽しんでもらう
けれど、「道」のひとつである華道がもっと広まっていくためには
そう、そういう小難しいことよりもまずは「楽しい」ことが大事。
今のお教室で一緒に学んでいる方に聞かれました。
長く続ける秘訣、続けてきて何がわかったのか、と。
与えられた花材をいつも使い切れずに悩んでいる方は
お教室内でも結構います。
全部使うことに固執しすぎるとできなくなってしまうけれど
自分のイメージを可視化しようと花器にこだわりすぎて
進めないのでは、正直言ってお稽古になりません。
そして、花材とイメージにあった花器を選ぶことを学ぶ、
それもとても大事なことです。
好き、それが大切なこと
思い通りにいけられるようになるのは、長年続けていても難しい。
だからこそ、長く続ける秘訣は「好きだ」という気持ちよ、
と私は答えました。
優秀作品でなくてもいい、うまくできなかった!と感じてもいい。
「花が好き、華道が好き」。それが大事。
好きという感情はどんなことにも勝る、どんなときにも前が向ける
最大の心の武器だとも言えますよね。
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