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短歌の感想を伝える 瑞野透さん

瑞野透さん 
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気持ちいい言葉ばかりを吐いて吐く嘘をつくたび錆びる舌の根

(note2022年9月6日掲載「2020年短歌まとめ」より)
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以前から完成をさせていた
瑞野さんへの感想。
なぜこの文章をこの状態で完成とさせたのか
思考に確信が持てないままでした。
そこで、この感想をお送りする前に
過去皆さんへ送った感想を
全て読み直していました。
その過程で自分の中にある思考を
消化し感想をお送りします。
(そう申し上げても未だに
 上手く説明は出来ないかもしれません
 ごめんなさい。)

作中の主体は何かがわからないのですが
何かに対して「優しくなりたい」
「守りたい」と感じているのではないでしょうか。
そしてそのためなら
自分を犠牲にしても構わないと
思っているのではないかと感じます。
そうであればそれが良いか悪いかを
私がどう思うかを、感想として述べられません。

しあわせをつかんでいいなんてうそでしょう、わたしなんかが、わたしなんかが
まだ淡いきみの心のキャンバスに色をつけるまず透明に塗る
かみさまが絵の具の量をまちがえて空の青さが鈍く死んでる

(全てnote2022年9月6日掲載「2019年短歌まとめ」より)
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きみの肺満たしては白い息になる副流煙にあこがれていた

(note2022年9月6日掲載「2020年短歌まとめ」より)
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色水が腐るみたい このひとにだけはわたしを残したくない
しあわせの青い鳥がしあわせになれる世界となれない世界
音楽が好きな自分が好きだった ぬるい雨これは頭痛ではない
            

(全てnote2022年12月31日掲載「2022年短歌まとめ」より)
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他の方に感想をお送りした際
別の言葉でお伝えをしたのですが
私は自分自身と似ていると
感じる人に対して「分かります・頑張って」
という類の言葉を伝えたくても
それを伝えてしまうと
相手の何かが壊れてしまうと感じ
伝えられない人間です。

本当に勝手なことばかりで申し訳ないのですが
瑞野さんが創る短歌の主体に対し
そのような感情を抱いています。
ですので正直に「分らない」
ままこの感想を書きました。

他者との関係において
完全に分かり合える日が
訪れることは無いと私は思っています。
耳触りの良い言葉だけを選んで
「感想」と名札をつけお渡しすることが
私にはどうしてもできませんでした。
ごめんなさい。

それでも瑞野さんが創る
短歌の主体のことを分かりたい
分かろうとし続けたいと今も感じています。

「短歌の感想を伝える」掲載の経緯は
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