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#人間
あなたはM気質? それともS気質? 血液型はO型A型B型AB型? それを議論することに、果たして意味はあるのだろうか。『デタラメだもの』
「ボク、歯医者が好きなんですよ」といったことを言ってのけると、周囲から、あり得ない、考えられない、信じられない、などと距離を置かれてしまうことがよくある。しかし、その実、歯医者はめっぽう好きだ。 治療にはもちろん痛みが伴う。定期検診で歯石を取り除く施術だけでも、ぞんぶんに痛みを伴う。しかし、基本的には、治療によって死ぬことはないと盲信している。別に死ぬわけではないが、めっぽう痛い。そこが歯の治療のミソなわけだ。 痛みの延長上の最果てには、死が待っているとしよう。ところが、
人間は思った通りに動いているつもりなだけで、実際のところ、思った通りに動いていない論を、日常生活の中で体感してみた。『デタラメだもの』
なるほどな。という発見をすることがある。あまり知識を持ち合わせない幼い頃は、出会うものの多くが「なるほどな」につながっていたが、年齢を重ねるとともに、それなりに知識が増えたり、既成概念を持ってしまったり、そもそも出会いたい情報にしか出会っていなかったりして、「なるほどな」の機会も減っていくように思う。 そんな折、10種競技や陸上競技のマスターズ大会など、さまざまな競技で結果を出してきた人で且つ、「百獣の王」「有名人の倒し方」など、バラエティ番組などでも活躍される武井壮氏の発
目に見える世界がすべてじゃない。むしろ、見ていない景色にこそ、広大な世界が広がっているから、思い込みは禁物。『デタラメだもの』
年齢を重ねれば重ねるほど、知っている世界がすべてだと思いこんでしまいがちだ。世界は自分が見ているフォルムで形成されていると思い込み、それ以外の世界はインターネットやテレビの中だけの出来事。そう錯覚してしまう。 広告の仕事をしていると、インターネット上にスポンサーが希望する広告を配信するお手伝いをしたりもする。インターネットとは凄まじいもので、広告が何回閲覧されただとか、何回クリックされただとかが、詳細に記録される。お手伝いする側としても、勝ち負けがハッキリと出る、ジビアな世
食べたいものを答えるという自己主張。これは決してわがままなんかじゃなく、相手への配慮だということに気づく。『デタラメだもの』
目上の方から、「飯でも食いに行くか。何が食いたい?」などと問われる機会があったとする。接待を受ける立場になったとして、「何か食べたいものはありますか?」と尋ねられたとする。 そんな折、必ずといっていいほど、「なんでもいいっすよ!」と答えてきた人生。最近になって、その解がなんだか違うのでは? と勘づきはじめた。その気づきを、ひとまずは成長と呼びたいと思う。 言いぶんとしては、こうだ。言うても奢ってもらう立場。ご馳走してもらう立場。自分勝手な我儘は言えまい。他者に代金を支払っ