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令和版粋なゲーマー養成講座:ダークサイド10:ゲーマーの老後問題

解説:昔々、だいたい25年ほど前、エンターブレインのTRPG専門誌『ログアウト』で連載していた『粋なゲーマー養成講座』の続編的な何か。今回は、ゲーマーの老後に関して、ベテラン・ゲーマーたち(酔っ払い)が語り合います。一応、ライトサイトの続き。

文:朱鷺田祐介 イラスト:田中としひさ

ようこそ、私の研究室へ。

 TRPG誕生から半世紀が過ぎ、日本のTRPG業界も40年を超えた。それはすなわち初期世代が老後を迎えているという現実である。ゲームという、やや若い者向けの趣味ではあるが、決して、老人になったからやめなくてはならないというものでもない。とはいえ、仕事の都合でゲームの時間が取れなくなったり、健康上の問題を抱えてプレイに支障が出たりすれば、遠ざからざるをえないかもしれない。そもそも、新型コロナという致死率の高い疫病が流行っている。残念ながら、人は死ぬのである。講師自身、還暦を過ぎ、この数年ほどで多くの知人や親族を失った。フリーランスの物書きなので、定年などないが、カタギの暮らしをしてきた訳でもないので、年相応の身体の劣化はやむを得ない。老眼も進んでいる。
 さて、老境という現実に対して、ゲーマーはどう対応すればいいのか?

 なお、今回、本件に関して、Xにて意見を募ったところ、ゲーマーの老後に関して、多数のコメントをいただきました。本当に、ありがとうございます。 粋なゲーマー養成講座はTRPG向けのnote連載ですが、TRPG以外のボードゲーム、マダミス、デジタルゲーム、漫画やアニメの関係までレスポンスいただきました。参考にさせていただきました。

令和6年2月


【主な登場人物】


難解好夫(なんかい・すきお。60歳、フリーランス、TRPG歴41年)
少々梶理(ちょっと・かじり、14歳、CoC大好き中学生、TRPG歴半年、通過リスト50+)
色々知照(いろいろ・しってる。53歳、政府外郭団体系NPO管理職、TRPG歴36年。なんだかんだ言って、難解さんと30年以上ゲームをしている古株ゲーマー。世話好きだが、なぜか独身)
少々梶郎(ちょっと・かじろう、48歳、邪神系コンベンション主催者、会社員、TRPG歴35年。梶理の父で、親ばかが高じて、娘のためにTRPGコンベンションを開催する)
難解ひろこ(なんかい・ひろこ。難解の妻、旧姓・曖昧(あいまい)。46歳。自営業。和装小物製作、TRPG歴27年)

邪神CON打ち上げにて

「今年最初の邪神CON(*1)終了! お疲れさまでした!」
 イベント主催者の少々梶郎(ちょっと・かじろう)の挨拶を皮切り(*2)に、皆が乾杯(*3)。都内某所の中華料理店(*4)を貸し切り、新年会が始まる。

「いや、この一杯のために生きている!」(*5)
 邪神系コンベンションの初心者枠で「深淵SEED DESTINY」(*6)を回した難解好夫(なんかい・すきお)は、生ビールを一杯。

 そこで、少々がさらに手を上げて、皆の注目を集める。

少々「ここで、もう一言、悲しいお知らせがあります」
難解「げ、もしかして、この会、終わり?」(*7)
少々「違います! いや、難解さん、知っているでしょ?」
難解「いや、すまん」
少々「このコンベンションでも以前、DMをしてくださった迷宮踏破さんが先日、亡くなられました。『ダンジョンズ&ドラゴンズ』(*8)草創期からのベテランで、我々にとっても師匠、まさにダンジョンのマエストロというべき存在でした。この場を借りて、献杯したいと思います」
一同「献杯」

ゲーマーの死

 その後、亡くなった先輩ゲーマーの思い出話になった。

色々「難解さんは葬式も行ったんでしょ?」
難解「ああ、部屋も見せてもらったよ。あの人、俺より5歳も上なのに、最新版まで、ルールをかっちり揃えていてなあ。美しい本棚やった
色々「難解さんの師匠みたいな人?」
難解「俺が社会人になった頃に、DM向けの勉強会を開いていて(*9)な、よく喧嘩したもんだ」
色々「喧嘩!?」
難解「俺は、あのTHAC0(*10)の計算が嫌いで、もっと美しいシステムにならないのか? とか言ったら、無茶苦茶、怒られた」
色々「もう昔から、この人は・・・」
難解「それでさ、あの人、結局、結婚してなくてさ、家族でゲーマーはあの人だけなんだ」(*11)
色々「え、じゃあ、あのD&Dのルールやフィギュア(*12)のコレクションはどうなるんですか? 散逸させるには惜しいですよ」(*13)
難解「結局、俺が買い取ることになって……まあ、本来の価値からすれば安いんだが、貯金が消えたんで(*14)、ひろこがなあ」

 それで、難解の妻、ひろこは別の卓にいるのか?

色々「そもそも、難解さんの家にまだアレが入る余地があるんですか? 少なくとも本棚3本分ですよね?」(*15)
難解「後、フィギュアの詰まったケースが30個ぐらい」(*16)
色々「そう言えば、迷宮さんが来る時は毎回、車だったなあ」(*17)
難解「俺としては、形見分けと香典の延長線のつもりだったけれど」
色々「まあ、仕方ないですねえ。死因は?」
難解「心臓だったらしい。倒れてそのままだったそうだ」
色々「大騒ぎですね」

遺言は必要か?


難解「まだ、迷宮さんは妹さんと同居だったからいいぞ。早速、昔の仲間に連絡が回ったから。闇市渡(やみいち・わたる)の話は聞いたか?」
色々「古本あさり(*18)が趣味だった人ですね。変なゲーム(*19)ばかり発掘してきて、面白かったけれど」
難解「あいつも、コロナの間に死んだ(*20)が、ずっと一人暮らしだったので、発見までに1週間かかった(*21)」
色々「ああ、あの人がそんな死に方を?」
難解「結局、何も知らない遠い親戚が、特殊清掃業者(*22)を頼んで一切合切捨てちまったそうだ(*23)。ああ、あの人のコレクションには絶版ゲーム(*24)がたくさんあったのに!」
色々「そこかよ!」
難解「ああいうマニアが死んで、近所の古本屋にゴミ同然で引き取られるなら、俺が引き取った方がよっぽど世の中のためだ」(*25)
色々「まあ、そうですねえ」
難解「最近、価値の分からない故買屋にレアなアニメセル(*26)がざつに飾ってあったり、資源ごみの日にごついハードカバーの写真集(*27)が紐で結んで出してあったりして、ああ、もったいないと思うよ」
色々「ヤバい、目に見えるようだ。うちの母が俺のルールブックを月曜日の資源ごみ(*28)に出しちゃう図が!」
難解「だから、俺はひろこに指示書を渡してある。ルールブックは葬式の形見分けで配れ、あれとあれは色々に押し付けろ!とか」
色々「押し付け前提ですか? 資料系の本だったら、まあ、難解さんの形見って、テプラ貼って(*29)近所の図書館に寄贈しますね(*30)」
難解「その代わり、俺が死んだら、お前は最初に整理にやってきて、エロ本関係を全部、まんだらけ(*31)に持っていけ」
色々「まんだらけ指定ですか?」
難解「最近、古本屋も不景気(*32)だそうで、近所の小さい古本屋だと、文庫は新刊以外0円、漫画もほぼ底値でしか買ってくれない。まんだらけのようなサブカルチャー専門の古本屋なら、俺の漫画揃えも理解してくれる。ボードゲームとかも買ってくれるな。TCGはダメだったよ(*33)。
 後、これこれのコマンドを打ち込め(*34)」
色々「なんすか、それ」
難解「俺が死んだ時、エロ画像をフォルダーごと破壊する」(*35)
色々「あー、俺もHDD破壊するかどうか悩んでいますよ」
難解「お前の方が深刻だな。原因不明の孤独死の場合、事件性がかけらでもあったら、残ったPCとか解読されるぞ」(*36)
色々「鑑識もののドラマの見すぎですよ?」(*37)
難解「知っているか? 『科捜研の女』(*38)(1999)の方が、『CSI:科学捜査班』(*39)(2000)より早いんだぞ?」
色々「そこですか!?」
難解「『霊障都市捜査ファイル』(*40)をGMする時に両方とも全部見た」
色々「そこまでします?」
難解「何を言う。『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』(*41)を見るために、SEED(*42)とSEED DESTINY(*43)を頭から見たしょこたん(*44)には勝てないわ」

難解さん、老後に悩む

色々「まあ、ちょっと老後のことは考えた方がいいですねえ」
難解「わしももう還暦(*45)だから」
色々「そうでしたね。誕生日おめでとうございます」
難解「還暦祝いで、赤いちゃんちゃんこ(*46)着せられそうになった身になれよ、拒絶したがな」

 そこで難解さんはポンと手を打つ。

難解「メックナイツ(*47)だ。思い出した!」
色々「え、なんですか?」
難解「昼間、思い出せなくなったアレだよ」(*48)
色々「ああ、昼間言いかけた『エクセルがないとロボット作成が出来ないTRPG』(*49)ですね。今頃、思い出したんですか?」
難解「ああ、最近、ゲーム名がするっと出てこなくてな(*50)、俺ももう引退かな?」
色々「難解さんにしては弱気な発言を!」
難解「まあ、俺も還暦を越えて考えることが多くてな。ゲーマーを引退する時のこと(*51)とかな」
色々「難解さんでもそんなことを考えるんだ」
難解「まあ、この前、2D6の期待値(*52)がすっと出てこなかった時には脳梗塞(*53)か、ブレインフォッグ(*54)を疑ったよ」
色々「難解さん、コロナはかかってないでしょ?」
難解「ブレインフォッグ後遺症は避けたい。祖母さんがボケて徘徊した(*55)からな、ああはなりたくない」
色々「徘徊する難解さん、それはひろこさんが可哀想だ。死ぬ時はすっぱり死んでくださいね」
難解「まあ、心臓あたりですっと倒れたいな(*56)
 それはさておき、お前も他人事じゃないぞ。2D6の期待値は言えるか?」
色々「そんなもん、5に決まっているじゃないですか!」(*57)
難解「すまん、お前、ダイス目悪かったな(*58)」

求む、サイバーウェア

難解「まあ、思考実験のレベルではあるが、TRPGを引退するとしたら、どういう条件がありうるかは、何度か考えた」
色々「やめてください。
 難解さんからゲーム取ったら、何が残るんですか?」
難解「いや、残るぞ! うん、多分、いや」
色々「難解さんは生涯現役かと思っていた」
難解「まあ、趣味だからな(*59)。仕事だったら、別だ(*60)が、遊べる間は遊ぶさ」
色々「それでも考える?」
難解「まあ、老眼でボードゲームの細かいカードがしんどくなった時(*61)は、早くサイバーアイ(*62)を!とか思った」
色々「シャドウランの身体改造は早く実現してほしいですね。制眠器とか(*63)。睡眠時間を3時間に圧縮できて、必ず熟睡できる!」
難解「あれ、ディストピアの象徴みたいなバイオウェアなんだが、この話すると、日本人はみんな欲しがるな。まあ、わしも欲しい。
 ダイスが振れなくなったらとか考えたが、オンセだとツール(*64)に振らせるから大丈夫だし、どうせオープンダイスだったら、プレイヤーに振らせればいい(*65)。そもそも、Mörk Borg(*66)やソード・ワールド(*67)みたいに、GMがダイスを振らなくていいルールもたくさんある」
色々「さすがに、目が見えなくなったら、難しいですかね」
難解「オフラインは難しいだろうなあ。キャラシートに書き込めないし、GMや他のプレイヤーとのコミュニケーションが出来ない。サークルに行くにしても、サポートがいないと、きつい」
色々「目が見えない人が来たいと言われたら、少々はどうするかな?」
難解「いや、以前、問い合わせがあって、断ったそうだ。さすがに、ケアの人員もいないし、責任を持てないと」(*68)
色々「少々も成長したなあ」
難解「オンラインなら、視覚障害をサポートするスクリーンリーダーでプレイしている人がいるそうだ(*69)。試せることはあるようだな。彼こそサイバーアイが早く実現してほしいだろう。
 それはさておき(*70)。
 まあ、ボケてGMやプレイヤーの話を聞かないようになるのは潮時かもしれない(*71)。俺も老害にはなりたくない」
色々「え、難解さん、老害の自覚ないんですか?」(*72)

業界を変える?

難解「で、まあ、老眼の話なんやけれど」
色々「話が戻った」(*73)
難解「ハズキルーペ(*74)、買った」
色々「舘ひろし(*75)がCMしていた眼鏡の上に重ねる拡大鏡ですね」
難解「あれ、便利だが、なくしやすい」
色々「わははは」
難解「間違ってその上に腰をおろしてな、おお、この頑丈さは老人のためか!と感動した」
色々「正しい改良点。老人が踏んでも壊れない」
難解「電子版を拡大して読めるようにタブレットにも読み込んだ(*76)」
色々「これで物理書籍はもう卒業ですね」
難解「甘いな、電子媒体の脆弱さはオタクこそ痛感している。サブスクはサービスが終わると消える(*77)し、永続性を歌われたレーザーディスク(*78)など今やかけらもない。Blu-rayもDVDも、光学記録が繊細なので、実は日光や熱に弱い(*79)。わしが、SEEDのDVDを文字通り、擦り切れるまで見た話はしたな」(*80)
色々「HDD録画をDVDに焼いて、ヘビロテしたら、1年でノイズが出た話ですね。そこまで見ますか?」
難解「週に2周ぐらいしていたからな。SEEDは全50話だから、ED後のCMをカットするだけで、24時間で見られる(*81)」
色々「何を言っているんですか?」
難解「だから、最終的には物理よ。物理」
色々「でも、老眼なんでしょ?」
難解「ひとつ、いい話をしよう。海外SF翻訳の老舗、早川書房の文庫の文字が数年前に少し大きくなった。一部では読者層の老齢化対策とも言われている(*82)」
色々「そういや、中年のマダミスファンも、ハンドアウト(*83)の文字が小さいの辛いとか言っていたな。老人向けの『大きな文字の本』(*84)も定番商品だし」
難解「そういう訳で中年・老人マーケットでの文字拡大はすでにトレンドなので、アナログゲーム業界もその方向でよろしく」
色々「どっち向いて言っているんですか?」
難解「主に、飯田橋(*85)とか、代々木(*86)とか」

体力問題

難解「まあ、体力問題は大きいかな。最近、深夜アニメもきついし、もう徹夜でゲームとかできんわ(*87)」
色々「昔は、一晩に2セッションとか出来ましたけれどねえ。
 そういう意味で平成になって、3-4時間で回せるシステム(*88)が増えたのはありがたいです。体力の余裕が出来るし、朝も余裕がある」
難解「午後集まってさらっと遊んで、夕飯食って解散。FEAR(*89)がこのスタイルを言い出した時は、なんや?とか思ったが、年取るとその価値が分かるな。軽量スタイルは一般化に欠かせない」
色々「なんか悔しそう」
難解「まあ、わし的には5-6時間遊びたいんやが。
 それはさておき、老化対策は必要や。
 ルールブックをたくさん持ち運ぶのも体力いるしな」
色々「海外RPGとか揃え始めると重さがシャレになりませんね。迷宮さんがいつも車で来ていたのは、埼玉のご実家から、D&D一揃えを運ぶためでしたね」(*90)
難解「だからさ、迷宮さんが言っていたよ。『地方のゲーマーはさ、車に乗れなくなったら、やばいよな』(*91)と。まあ、年齢関係なく、会場までいけない場合すらあるからな。
 本人、その前に、ぎっくり腰になるとは思ってなかったようだが」
色々「そう言いつつ、難解さんの鞄も今日はヤバい大きさですね」
難解「インフィニットジャスティス(*92)が入っているからな」
色々「は? 『深淵』ですよね? あれこそナラティブ系では?」(*93)
難解「どうも勘違いしているようだが、『深淵』こそマップ上でバトルすると面白いぞ?」(*94)
色々「まあ、否定はしませんが」

TRPG老人ホーム

色々「俺も老後のことは考えましたよ。
 定年退職したら、独身組のゲーマー仲間でシェアハウスして、コレクションを持ち寄ってTRPG老人ホームみたいにしようかと」
難解「老後も仲間とゆったりTRPGか」
色々「介護職の友人が言っていたんですよ。真面目な人が『もう老人だし、趣味を辞める』とか言い出すと、たいていボケるって。
 趣味をやめない方がボケにくいと」
難解「老人ホームで麻雀やって、ボケ防止とかよく言うな(*95)。
 じゃあ、俺もそこでGMやってやろう」
色々「え、俺、老後も難解さんの無茶振りに付き合うんですか?」
難解「まあ、その前に、ボケた色々でも遊べるように改造したライトなTRPGシステム(*96)を用意しないとな」
色々「GM出来る若い介護職を雇った方がいいんじゃないかな?(*97)
 いや、それより、難解さんは妻子持ちなんだから、ちゃんと介護されてください(*98)」
難解「そこもなあ」
色々「まさか、熟年離婚?
 確かに、迷宮さんの形見問題は大きそうだ」

 そうこうしていると、別のテーブルで話しいた難解の妻ひろこと少々梶郎、その娘、梶理が難解たちのテーブルに近づいてくる。

色々「アレですかね?」
難解「むむむ」
色々「ほら、土下座の準備を」
難解「何だ、それ」
色々「3土下座ぐらいで行けるでしょ?」
難解「なんだ、その計算は? 俺は土下座奉行か!(*99)」

 そして、真面目な顔をしたひろこと梶理がこう言った。

「ハッピーヴァレンタイン!(*100)」

電撃奇襲作戦

どうやら、ひろこが別の卓にいたのは、何かの悪巧みをしていたのであり、難解さんとの離婚の相談をしていた訳ではないようだ。
ちなみに、新年1回目の邪神コンベンションは1月末の設定なので、まあ、ちょっと速いヴァレンタインデーだが、こういう会は月1だったりするので、こういうこともある。

ひろこ「まずは、好夫さんには梶理ちゃんから」
梶理「いつもお世話になってます!」
難解「おお、ありがとう!」
ひろこ「いつもうちの旦那がお世話になっている色々さんに」
色々「いえ、こちらこそ」

 そして、少々が皆に向かって叫ぶ。

少々「はい、注目! ここで発表です。
 次回の邪神コンベンションは、『難解さん還暦記念』(*101)になります。皆さん、そのつもりでよろしくお願いします」
難解「な、なんだとーーー」

解説っぽい何か

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