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『ざつ』 お気楽TRPG日記67。邪神忌(3/15ラヴクラフトの命日@阿佐ヶ谷ロフトA)とか、Vaesenとか、シャドウランな日々とか。

概要:還暦間際のTRPGデザイナー、朱鷺田祐介(ときた・ゆうすけ)が適当なことを『ざつ』に書くエッセイ。だいたい、TRPG関連の思い出とか雑談とか、シナリオ作成やGMの裏話。3/15に邪神忌開催しますよ。

邪神忌(3/15ラヴクラフトの命日@阿佐ヶ谷ロフトA)開催します。

ラヴクラフトの書いたクトゥルフの図

  まずは告知から。今年も3/15のラヴクラフトの命日イベント「邪神忌」を阿佐ヶ谷ロフトAにて開催します。森瀬繚さんと一緒に、ラヴクラフトやクトゥルフ神話とを語ります。

【出演】
森瀬繚(作家・翻訳者・クトゥルー神話研究家)
朱鷺田祐介(作家・ゲームクリエイター)

【ゲスト】
近日発表!!

 H・P・ラヴクラフトの命日をファンの皆様と共に偲びつつ、彼の作品並びにクトゥルー神話について語り通すトークイベント、“邪神忌”の時節が今年もやって参りました。
 今回のテーマは、“MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のクトゥルー神話要素!?”。
 5月公開予定の『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』を前に、これまでに公開されているMCU関連作品と、『ドクター・ストレンジ』の原作コミックにおけるクトゥルー神話要素について、がっつり予習してみましょう! アメコミ業界からお一人、ゲスト参加が確定しました。追って公表いたします。
 なお、実際のトーク内容が映画のネタバレになっているかどうかは、全くわかりませんのであしからず。


 お店にて、飲みながら、話を聞くことも出来ますし、配信もありますので、よろしくお願いします。

 そんな訳で、邪神忌に向け、100年前のラヴクラフトの行動を追い、「Letters to Family」を拾い読み。1922年夏、年下の友人ギャルピンに誘われ、クリーブランドに長期滞在。楽しい日々を叔母さんに報告する長文の手紙。
「初めて、ソフトカラーのシャツを買ったよ。
 帽子も被ってない! 健康!」

「Letters to Alfred Galpin and others」を拾い読み。
1922年(大正11年)11月、コーラスガールと駆け落ちした友人の穴埋めをする羽目になるラヴクラフトさん、超大変だが、同時期の日本文学界隈でも同様の駆け落ち騒ぎがあったことに気づく。

 そんな感じで準備中ですが、まずは、スパイダーマンを見に行くところからかな。いあいあ!  (『ざつ』な〆)

Vaesenを遊ぶ

Fria Liganの北欧ホラーRPG「Vaesen」

 「ザ・ループTRPG」のフリーリーグ(Fria Ligan)の北欧ホラーRPG「Vaesen」を遊ぶ。19世紀のスウェーデンで、妖精事件に取り組む。
 妖精を見ることが出来る妖精眼(Insight)を持つ人々の「結社(The Society)」の一員となり、結社を再興しつつ、妖精(Vaesen)の調査を行い、退治する。
 妖精が見える人々が幽霊事件に挑む。 ルールブック掲載シナリオ「The Dance of Dream」をプレイ。 謎解きや物語が面白い。
 システムは「ザ・ループTRPG」と同じYear Zero Engine(技能+能力値個のD6を振り、6が出れば成功を基軸に、ナラティブな仕掛けをがっつり組み込んだもの)なので、ダイスが超荒ぶりつつも、ナラティブに展開できるのは面白い。
 
 Vaesenは、学者、司祭、狩人など10種類のアーキタイプが世界観に直結しているので、軽い選択肢と数値割り振りでキャラが出来、非常に楽でよい。 今日は学者、司祭(偽)、軍人、怪しいオカルティスト、狩人の5人。軍人と狩人が魔物絶対殺すマン。ランダムにMement(思い出の品)を決めたら、オカルティストの思い出の品が「猿の髑髏」となり、GMの脳内では、「鎌倉殿の13人」に出てくる怪僧・文覚上人になってしまう。


 実際、ゲーム中、占い用の水晶玉と猿の髑髏を振り回して、あれやこれや言うのが楽しそうだった。

 動機、トラウマ、暗い秘密、思い出の品、タレント、他のPCとの関係性など、キャラを演じやすい要素が多いのもよい。

 今後の課題は、アドバンテージの活用かな。
 Vaesenでは、妖精事件解決の依頼を受けて、旅に出る。本拠地である古都ウプサラでの事前調査、旅の途中での出来事で、物語的な心象を取り上げて思い出や学び、成長に変え、アドバンテージとして回収する流れは美しいので、そこをちゃんと解説したいなあ。

キャラメイク

 北欧ホラーTRPG「Veasen」。 実はアーキタイプを使った、日本的に言えばクイックスタートではないダイス&チャート式のキャラメイクもある。

1:社会階層を決める。 例:D66=65 Aristocrat(貴族) 資産5

2:階層ごとの幼少期で能力値と技能 例:D6=3 反抗的
能力値 Physique4 Precision4 Logic3 Empathy4
技能 Learning1 Vigilance1 Inspiration2 Manipulation1 Observation1

3:専門を決める。
D66=36 Public Servant(公務員)  
Academicとして扱い、該当の表を参照 Resource(資産)+3
貴族生まれ(資産5)なので、現在の資産は8(大金持ち)

4:人生のイベント  
Academicで表4を参照。
D6=3  専門分野で生涯のライバルを得る。  
技能 Stealth1 Learning1  
追加装備:強い毒  
ここまでが若い頃、後、中年、老年に進む。

5:人生のイベント(中年)  表4でD6=5 愛する者を得る。  Observation1 Learning1  追加装備:オペラグラス

中年になったところで、能力値1個を選び、-1。
学者系になったので、Physiqueを4から3へ。
また、能力値が下がるのがいやなので、老年に行くのを辞める。
ここで能力値調整のチャンスを得たので、Physiqueを2に下げて、Academicで重要なLogicへ1点移動。
Physique2 Precision4 Logic4 Empathy4

6:技能値2点を自由に割り振る。 (現状)技能 Stealth1 Learning3 Vigilance1 Inspiration2 Manipulation1 Observation2 専門のLearning(学問)がすでに初期上限の3なので、Investigation1、Medicine1とサポート技能を強化。

7:最後に、対応アーキタイプ(この場合はAcademic/学者)で動機、トラウマ、暗い秘密をランダムに決定。
追加装備も得る。
動機:D3=2 ・私への評価が間違いだったことを立証する。
トラウマ:D3=3 Giant(巨人)によって、あなたのパートナーがバラバラにされるのを見た。
・暗い秘密:D3=3 ・Vaesen(妖精)に追われている。 装備:筆記用具、地図の本、リキュール 毒とか酒を使う貴族出身の学者公務員。 妖精に追われ、愛する人が巨人に殺された。 ライバルがおり、自分へのひどい評価を正そうとしている。

シャドウランな日々


 そんな状況でも、何かあるとシャドウランで遊ぶ方法を考える。

 シャドウランで「幼女戦記」の航空魔導大隊を再現する。〈空中浮揚〉の呪文+魔力収束具&精霊の移動パワーで高速飛行。ライフル型の戦闘呪文収束具で、火力UP。ターニャほどの火力と連射性能を生み出すのは厳しい。
 精霊砲か、やはり。

*注釈:精霊の元素属性攻撃は、射撃兵器として射程が短いものの、火力が【フォース】✕2、AP-【フォース】と、やたら火力が高い。あらかじめ、オーバーキャストで召喚された【フォース】10以上の精霊の攻撃は、ドラゴンすら真っ二つにする(汗)。

 防御力に関しては、シャドウラン4版の未訳サプリメント「War!」には、Slowという極悪呪文があり、これでHALO降下&対高速弾防御が出来るようになる。 周辺の空間に干渉して物体の移動速度を極端に下げる。
 おい。
 5版だと、精霊に護衛をしてもらうのがベストか。
 やっぱり、精霊とオーバーキャストがバランスブレイカーだな。

さて、最後にもうひとつ告知。
最新作の「玉座の闇 シーズン4 魔王復活」の公演が3月26日、埼玉県に行われます。進行役は朱鷺田が務めます。詳しくは以下を参照。


 とっぴんぱらりのぷぅ


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