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Tour of Japan 第1ステージ 富士山

大会名: Tour of Japan 第1ステージ 富士山  

開催日: 2021年5月28日

距離 : 13.0km×4周 + 9.4km + 17.4km=78.8km

天 候:晴れ

リザルト:20位

ロードレース2戦目にしていきなり国内最高峰のステージレース、ツアーオブジャパンを走ることになった。まずは受け入れてくれたロードチームメンバーとスタッフの方々、送り出して頂いたMTBチームの小林監督、そしてこの大変な情勢の中で大会を開催して頂いた主催者の方々に感謝致します。

チームメンバーは前回の群馬と同じ4名。エースの徳田選手の総合優勝を目標として、自分はアシストする立場で臨んだ。しかし第一ステージの富士山はほぼヒルクライムレースと言っても過言ではないレイアウトで、問われるのはチーム力よりも選手個人の単純な登坂力である。富士山に至るまでの周回コースのみ河野選手にアシストしてもらい、登りに入ってからは徳田選手、山本選手、自分の3人は個々で最も速く登れるペースを刻んで山頂を目指すプランであった。

2週間前に周回コースと富士山のヒルクライムも試走していたが、自分がこれまで登った峠の中で最もハードなものだった。とにかく急勾配が延々と続いており、登坂力がある選手がこのステージだけで総合成績をほぼ確定してしまうことは容易に想像できた。個人的には徳田選手と一緒に最後まで登り切り、トップ10に入ることを目標にしていた。

前日に降っていた雨も上がり、快晴の中レースがスタート。周回コースもそれなりにアップダウンがあるが、富士山のヒルクライムに向けて体力を温存しておきたいのはどの選手も同じ。前半はかなりゆっくりとしたペースで進む。ポイント賞狙いの少数の逃げも形成されたが、有力チームがしっかりとタイム差をコントロールしていた。自分は慣れない集団走行で後ろ過ぎる位置に下がってしまうこともあったが、その度に河野選手がしっかりと前に引き上げてくれて非常に助かった。できるだけチームの4名で固まって走るようにしながら周回コースを消化していく。富士山に入れば補給を取る余裕もないので、意識的に水分とエネルギーを摂取するようにした。

周回コースを終えて富士山に向かうまでに集団のペースはどんどんと上がっていく。逃げも吸収し、あとは長く険しい11kmのヒルクライムで勝負が決まる。しかし自分はこの時点で体力的には余裕があるのに何度か脚が攣りかける兆候があり、これから始まるヒルクライムに対して不安になっていた。どうやら前日のマッサージが効き過ぎてしまったようで、筋肉の張りがいつもと違っていたように思う。いつも悩まされる腰痛が全く出ないのは良いことなのだが、登り始めるとやはり脚が攣ってしまう。

この時点で先頭集団に拘らずにペースを落とせば良かったのだが、10数名まで絞られた集団に無理に残ろうとしたことで千切れると同時に大きくペースダウンしてしまう。後続から登ってきた選手達に抜かれて順位を落とすが、ここで無理に付いて行こうとすると馬返しと呼ばれる急勾配区間で完全に脚が止まってしまうため、とにかく呼吸だけは落ち着けるようにペース配分した。

前腿、ハムストリング、ふくらはぎ、お尻とあらゆる脚の筋肉が攣り、延々と終わらない急勾配に心が折れそうになる。後半も少し順位を落としたが粘って20位でフィニッシュ。酸素が薄くて気持ちが悪く、とにかく脚が痛いのでゴールしてからしばらくも本当に辛かった。

期待していたパフォーマンスは出せず、個人的には残念なレースとなった。脚の状態をマッサーに報告し、翌日を万全の状態で走れるように調整してもらった。富士山ヒルクライム単体のタイムはレース後にストラバで確認したが、馬返し区間に至るまでのタイムは試走の時より1分半ほど速いにも関わらず、全体のタイムでは試走時より2分も遅い。つまり前半の先頭集団のペースは自分にとってはオーバーペースだったということだ。付いていくかいかないかの判断力の精度を上げるためにも、日頃から自分より速い選手に前を引いてもらって本当の意味での自分の限界を知る経験を積んでいくことが今後必要だと感じた。

また周回コース内での位置取りでも慣れていない自分にとっては脚を使ってしまっている場面が多々ある。これは圧倒的に経験が足りていないので今は仕方がないが、チームメイトはみんな位置取りが上手いのでしっかりと教えてもらいながら学んでいきたい。

翌日の相模原ステージでほぼ総合成績が決定するため、レース後はマッサージ以外にもアイスバスに入るなどしてしっかりと回復に努めるようにした。

相模原ステージでは各チームが逆転を狙って前半から激しい展開になると聞いたが、それにわくわくしている自分がいた。明日こそは自分の強みを発揮するステージにできるはずだ。

TEAM BRIDGESTONE Cycling

沢田 時

使用機材

バイク ANCHOR RS9s

コンポーネンツ SHIMANO DURA-ACE R9100シリーズ

シューズ SHIMANO S-PHYRE RC9

ヘルメット Kabuto IZANAGI スペシャル・チームカラー

グローブ Kabuto PRG-8(ブラック)

ウエア Wave One         

サングラス OAKLEY 

サプリメント SAVAS(株式会社明治)

ヘッドバンド HALO 


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