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そこそこ真面目なやつ

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#毎日note

自分のnoteをGoogle広告に出稿したら、東京23区をジャックした気分になった

 人はなにかをつくると、他人にその成果物を見せたくなるのだと思う。  たとえば私の亡き祖父。彼は俳句を趣味として生きていた。近所の友達とサークルをつくって互いに句を詠みあったり、晩年には数百の句を書き留めた本を自費出版した。何部刷ったのかは知らないが、おそらく知り合い全員に配っていたのではないだろうか。とうぜん孫の私にも手渡された。当時はそのよさがわからなかったが、いまでは彼の句を読むのが面白かったりもする。  また、もうひとりの祖父も似たようなものだ。現在83歳の彼は、

NYで銃撃されかけた私がシェアする、ピンチ回避の逆転術

 西暦2014〜2015年、私はアメリカのニューヨーク市に住んでいた。  とは言ってもただの語学留学である。期間は11か月ほど。その短い間に、私はピストルの鉛玉を喰らいそうになった。当時の状況をふり返るといまでも冷や汗が出るのだが、「危機から脱する技術」を共有できればと思い、今回この記事を書く。これから圧迫面接に立ち向かう就活生や、重要なプレゼン5分前の胃痛を抱えた会社員などの方々は、ぜひ参考にしてほしい。 発砲未遂事件が起こった場所 当時私が暮らしていたのは、ニューヨー

「今日の注目記事」に選ばれてnoteが90倍面白くなった

 きのうの夕方、note編集部が選ぶ「今日の注目記事」に自分の記事を載せてもらった。  その効果は絶大である。PM16:30にこの通知が来たのだが、AM2:30の時点でPV数は通常記事の20倍まで上がった。SNSの魔力を知った気がする。とは言っても、まだ何万PVとかではないので、精進していかないといけないのだが…。  ただそれでも、思わずヒンズースクワットをするほど嬉しかった。嬉しかったのだが、「ああ〜残念!残念すぎる!」という現象を発見してしまったのだ。それを説明してい

個人事業主になり、地獄の名刺を作ってしまった

 仕事をしていれば、名刺が必要となる。  もちろん特殊な職業に就いている人はのぞく。たとえば芸能人とか野球選手とか(意外と持っているのか?)は、顔が名刺みたいなものだろう。そうした特殊なケースは除外するにしても、基本的に、仕事中に新しい人と出会うときは互いに名刺を交換するのが一般的だと思う。相手の素性がわかったほうが、なにかとスムーズに物事が進むからだ。  かくいう私も、これまでに2種類の名刺を所持してきた。すなわち、会社員として2社に勤めた経験がある。どちらも入社と同時

ぬか漬けドロボウとの心理戦

 空き巣に入られた。  つい先週のことだ。気づいたきっかけはぬか漬けだった。数日前に仕込んだはずのキュウリが、魔法のように消えていたのだ。同じ容器に漬けていたナスやニンジンは無事——。犯人はカッパだと思った。大都会・東京の街中で、空腹のカッパが盗みを働いたのだと私は考えた。 ✳︎✳︎✳︎  ぬか漬けを始めたのはひと月前だった。無印良品のぬか漬けキット。税込890円。野菜を洗って漬けるだけ。その手軽さに惹かれた。  毎日まいにち、新しい野菜を八百屋で手に入れてぬか床に漬け

どうせなら眠る才能が欲しかった

 コウモリは逆さまに寝るらしい。  上の写真を見てもらえるだろうか。これは、マントを綺麗に折り畳んで、逆さになって眠るコウモリの写真だ。フリー素材を提供するサイトでダウンロードした。この写真のコメント欄が面白く、「おいおい何だこの写真は! 俺は生まれた時からこんな1枚を待ってたんだよ!(ドイツ語)」や、「待て、待て、待て。ちょっと待ってくれ。今日、俺はとことんツイていない日だった。But、このBatの写真を見たらBadな気分もどこかへ吹き飛んだよ(英語)」といった、なぜかテ

胃薬と駆け抜けた青春を忘れない

『ちびまる子ちゃん』の山根は胃腸が弱い。刈り上げ高めのツーブロックにも関わらず、だ。  山根は細身で、面長で、ロンTを着ていて、いかにも胃弱体質のツラをしている。それでいて下の名前は強(つよし)。まったく、人生とは皮肉なものである。  かくいう私も胃弱だ。ロンTこそ着ないが、身長183cmで細身、面長。胃弱者であるための条件は、ひと通り備えている。  思えば、幼少期から胃弱だった。牛乳を飲むと毎度のように腹を壊した。冷たいアイスクリームは好きだったが、トイレに行けないと怖

資生堂とライト兄弟

歴史に関する数字が好きである。つまり、西暦20XX年みたいなものだ。 いつから好きになったのか定かではないが、たぶん、受験のときに日本史で色々な年号を暗記したことがきっかけだと思う。 たとえば、538年の仏教伝来や、1543年の鉄砲伝来。それと、我が国のターニングポイントである明治政府の樹立=1867年も捨てがたい。 このように、興味の有無を問わず、私は歴史にまつわる様々な数字を記憶してしまっている。これはもう、自転車の乗り方とか泳ぎ方みたいなもので、忘れようとしても忘