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#スキしてみて

クチのカタチでわかるケチ

 ひとの顔を見るとき、最初に見てしまうパーツ。私にとってそれは、口である。  もちろんそれが目のひともいれば、鼻のひともいるだろう。こんなもの、千差万別である。顔にパーツは1000個もないけれど、それでも、ひとによって好みがまったく異なるものだと思う。  私が口を気にする理由。それは口を見ることで、そのひとが普段どんなことを話しているのか、わかるような気がするからだ。  たとえばケチなひとは、それを体現したような口の形をしている。もちろん形自体に加えて、その動かし方、開

”ツウ”ぶるために、地名に冠したい3パターンの言葉

「きのうはどこで飲んでたの?」 という質問に対し、 「青山だよ」「浅草です」 と答えるよりも、 「北青山だよ」「東浅草です」 と答えるほうが、なんだか“ツウ”っぽい雰囲気がでる。  そもそも、なにかの“ツウ”であることが「いい/悪い」は置いといて、この記事では、“ツウっぽい”アトモスフィアをクリエイトできるメソッドをスピーディーにレクチャーしたいと思う。  別になんの”ツウ”でもないけれど、ひとにナメられると嫌だから”ツウっぽい”雰囲気を手軽にゲットしたい方へ(

猫カフェ、これはもうキャバクラである

 きのう、猫カフェを訪れた。  場所は池袋。きのうは東京芸術劇場にて、『だからビリーは東京で』という演劇の18:30~の回を観る予定があった。しかし、私が池袋駅で電車をおりたのは17:20ごろ。ちょっと早めに着いてしまった。  うーむ、喫茶店でも行って、コーヒー飲むか。  グーグルマップで、辺りを検索する。  すると地図上に、「猫cafe」なる文字を見つけた。むむ。猫カフェですか……。以前から興味はあった。なにせ私は、実家で猫を飼っている。なかなか彼に会えないフラスト

猫論者は寝転んじゃいけない

 仕事に追われていると、どうしてもカリカリした気分になる。そんなときは、ダメだとわかっていながら、意味のないことをしてしまう。  家が揺れるほどの貧乏ゆすり。胃痛を倍増させるブラックコーヒー。カロリー摂取のためだけに頼む、ウーバーイーツ。  そうした、「カリカリモード」の不毛な行動のなかでも、私がいちばんやりがちなのが、「キーボードを見ないで叩く」というものだ。  私はブラインドタッチができない。なので、「キーボードを見ないで叩く」なんてことをすれば、とうぜん画面上に現

GOGOカウンターを買ったので、六本木でハゲを数えてみた

 先日、アマゾンでGOGOカウンターを買った。  購入の理由はとくにない。  なんとなく昔から、いちど使ってみたいと思っていた。それだけの話である。  しかし、いざ商品が家に届いてこまった。はて、私はいったい、このカウンターでなにを数えればいいのだろう、と。  ええと、車の交通量でも計るか…? いやいや、委託もされていないのに、そんなことをする必要がない。じゃあ、どこかの施設の入場者数…? うーん、そんなもの、計ったところでなんの意味もないじゃないか。  私は考え

マッサージチェアで気持ちいい顔してる人は嘘つき

「コーヒーをブラックで飲むのはヤセ我慢」とか、「ビールなんて苦いのによく飲めるよね」みたいなセリフを、一度は聞いたことがないだろうか。  私自身の話でいえば、コーヒーはブラックで飲むし、ビールを苦いとは思わない。きっと世の中には、苦みをウリにしている「こだわりのビール」みたいなのもあるだろう。そういった商品はもちろん苦い。しかしここで言っているのは、あくまで「ビールって苦いよね」という文脈で想起される一般的な日本製ビールのことである。  いつからコーヒーとビールを飲めるよ

フォントの本当の魅力

 おもしろい形の文字が好きである。  世の中には明朝体とかゴシック体など、誰でも一度は耳にしたことのあるフォントが数多く存在する。なかでも私は、「なにそれ?」と思わず聞きたくなるような、一風変わったテイストのフォントが好きだ。  たとえば、この記事の見出し画像にある「あ」。なんとも言えない幽霊みたいな雰囲気を持つこのフォントは、その名を「吐き溜」という。グラフィックデザインを作成するWebサービス上で発見した。なかなか味わい深い。作者の青春時代が気になるところである。

スキンヘッドのトリセツ A to Z

女性1「久しぶり~。え、ちょっと待って。超バッサリいってんじゃん!」 女性2「うそ? 変かなあ」 女性1「ううん、可愛い。似合ってるよ」 女性2「ホント? ちょっと切りすぎたかな~って思ってたから嬉しい」 女性1「でもショートってラクそうでいいよね」 女性2「いや、意外とね、髪短いほうが手入れ面倒くさいよ」 **********************  先日、新宿駅の東口でこんな会話が聞こえて来た。私は信号待ちで立っていたのだが、その背後で、どうやら彼女らは待

3面記事

(平成2年2月22日 第2種郵便物認可 ©NEKO SHINBUNSHA all rights reserved) アメショーへの厚遇許さない「餌規制の撤回・体制整備を」八百屋前で抗議  2021年(令和3年)3月に商店街理事会で可決された「アメリカン・ショートヘアー促進法」を巡り、猫たちの間に波紋が広がっている。事の発端は1匹のアメリカン・ショートヘアー(=1歳・雄)だ。この猫が今年1月頃から商店街の八百屋で飼われ始めた。「それからは、全てがあっという間に変わった」と近所

ど忘れ de 438円

今の家に引っ越してから鍵を携帯しなくなった。玄関ドアがダイアル錠なのだ。 仕組みは至って簡単で、ドアに設置されたボタンをカチカチと押すだけ。それで解除できる。出かけるときに鍵を持たなくていいので、ラッキーだと思った。酔っぱらって無くす心配もない。 それがこの間、解除の番号をど忘れしてしまった。 解除番号は7桁で、いつも何となくリズムでボタンを押しているので、改めて「何番だっけ?」と思い返してみても、さっぱり浮かんでこないのだ。 一応当時の状況を説明する。私は既に缶ビー