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第16章 防戦買い

投げ踏みは地場の宿命。証券会社に電話をしてバイカイを頼んだ。私は「買うぞ」と誰にともなく言った。「125円までみんな買った、あとは125円で指値を入れてくれ」もう130円まで売物がない。140円を抜くと過去新高値になる。私は125円買いの指値を続けていた方がいいのかと思った。130円の売物を買うと15円高になる。

「よし買ってくれ」140円までの売りものをみんな買った。売物は無し、「150円までみんな買え、160円まで買ってくれ」」場の状況は完全な真空地帯だった。

その後へ何人かの新聞記者が取材に押しかけた。私は、会社も知らない材料があって買っていると発表した。

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