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【評論】アイドル現場の独自性と事情

これまで400公演以上ライブイベントに参加してきました。もう同じところだけで、新しい現場に行くなんて思ってなかったけど、今年になって新しい現場に行くようになった。

いろんな現場を見ていると、同じところもあれば違うところもある。直近で参加したアイドル現場がこれまで参加したどの現場と全くと言っていいぐらいに違う印象を受けた。それはいい面よりも、もったいない、悪い面が見受けられたのでどうしても語りたいので文字として起こしてみた。

参加したのがこの現場、詳しくはこちらの記事をご覧ください。

イベント自体は楽しかった、また行きたいとも思った。そこまでは良かった感想。
ここからは悪いとおもった所とこうした方がいい、なってほしい、なればいいな、それなりに現場を経験してきたウチから見えたこと。


・ファンの質
これはどの現場にもいえること、まともな人もいれば、厄介もいる。特にそれを感じたのが、ステミレイツのスタンバイ中、ステージ転換の時。ウチの席からは見えなかったんだけども、おそらく2階の関係者席に、出演者が来たんだろうね。控室のモニターじゃなくて現場で見ようとしてね。それを見つけたファンが席に向かって名前を呼ぶという行為をしました。マナー違反です。ステージ上ならまだしも、関係者席にいる時は観客のひとり。見つけたからって名前を呼ぶのはNGです。それが数人いたことが残念。

・ファン層ともったいなさ
 アイドル現場って大体の年齢層、客層が偏るものなんだけだ、YouTuber×アイドル・ガールズバンドだからなのかここまでバラバラなのは見たことない。
 それはまだいい。気になったのはアイドルなのに特有のノリがないこと。ガチ勢がMIXをやったりはしているが本当に少数派。何回もライブをやれば各曲での合いの手、サイリウムの振りなんかも揃うものだが、全く揃っていない。
 前回は最前列にいたからよくわからなかったが今回は後ろから見ていたからよくわかる。サイリウムは振ってはいる、本当にただ振っているだけなのだ。曲に合わせるでもなく、ただ同じリズムで振るだけで、中には変なタイミングでクラップしている人もいて、一体感がない。それで思ったのは、アイドル現場のライブ参加経験がないのでは?この現場しか来ていないからノリがわからず、結果成長もしない。これが原因かは断定できないが、せっかく盛り上がる曲、合いの手を入れるタイミング、サイリウムをグッズとして出しているのにあまりにももったいない!
 そう言った意味ではステミレイツはわかりやすい。かなちが煽ってくるから基本的にそれに合わせればいい。4グループの中で1番盛り上がってたと思ったもの。

・独特な運営体系
 大体この手のアイドルグループの現場って横の繋がりが強いもの。2回しか参加していないからなんとも言えないが、なんとなくそれが弱いように感じられた。各自推しメンがいるのは当然、それでも箱推しとして、全体が一つの顔見知りみたいなホーム感があったりする。そうすると新参者はかなり苦労するのだけどね(体験談)。で、ここの現場はメンバー推しで固まっているように感じた。その一つにFaniconが理由ではないかと思った。
 グループにファンクラブがあるのはわかるが、メンバーそれぞれがファンクラブを持つというのは初めてだ。で、各メンバーが自由配信したりして交流をはかってる。配信を積極的にやるのは今風だなと思うが、結果小さなコミュニティがそこで形成されて、それぞれのメンバーで独立しているのが、この雰囲気を作り出しているのではと思った。結果として一つ前の項目に繋がるのだが、一体感が生まれないのはこれにも要因があるのではと考える。

 あとはチェキかな。地下アイドルにとってチェキは大事な収入源。グッズよりもこっちの方が大切だったりする。で、ここの現場はすごいと思った。チェキに当たりがついてて、当たるとツーショット、グループショットの権利が得られる。当たるためには数十枚買わなければならないのだ。そのぐらい買って2、3枚。運が良ければもっとという感じだ。こういうやり方をしているのは見たことない。エゴサすると数十枚、中には50枚とか買っている猛者もいた。1枚千円だから、五万とか・・・まだまだ知らない世界があるものだ。

 まだ2回しか来たことのない新参者が何を言っているのかと思うだろう。各現場には様々な形がある。基本的は深く干渉はしないし、郷に入れば郷に従う。ただ、ライブを見ていて、現場に行ってみて、モヤモヤするのを感じたのでこうして文字に起こしてみた次第です。

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