上野に吹くまんまるの風、シャンシャン
用事があり、上野方面へ。
家を出ると、ここ数日はあり得なかったような涼やかな風。天気予報を見れば、気温はほとんど上がらず、雨は降らないが日差しも少なめだと言う。そして私は思ったのだ。「ああ、こんな天気なら、外で並ぶのもつらくないだろう」。
かくして、午前中の用事ががすむや否や、私はバスに飛び乗り、熱に浮かされたように彼女の元へ走った。
そう、上野動物園のパーフェクトアイドルことシャンシャンである。
感染拡大での臨時休園、自分の引っ越し、シャンシャンのパンダ部屋の引っ越し、それに伴うお休み…などで全然会えなかったので、念願の参拝だった。双子のパンダが生まれたのでシャン列はだいぶ落ち着いたという噂も聞いていたが、そうでもなかった。まあ、そうだよね。みんなのアイドルだからね…。
気が滅入る話も多いし日常もなかなかままならないが、シャンシャンを見る時間は特別。
私が見た時は座って笹を食べていたが、食べながらゴロンと仰向けに倒れ、その姿勢のまま笹を食べていた。怠惰過ぎる…。
しかしこのキュートさとふてぶてしさ、そして愛嬌のある目。そのハーモニーこそがパーフェクト・アイドル・パンダ、シャンシャンなのだ…愛しい…。
感染拡大の影響で、シャンシャンの中国帰還がどんどん遅れているのは、勝手ながらコロナがもたらした数少ない棚ぼたハッピーだと思っている。
が、パンダの成長的にはあんまり良くないみたい。何にせよ、コロナには一刻も早くご退場いただき、シャンが彼の地で幸せなお母しゃんになれますように…。
今日の川柳
人生で 一度でいいから シャンシャンの
丸い背中を抱きしめたいよ
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