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わからない映画

GYAO!が今月で終了するので、せっかくだしと思って色々見ています。その記録…。

■まぼろしの市街戦
ずっと前に誰かがおすすめしていたので見たんですが、本当に良かった!!

舞台は、フランスの小さな街。戦争で避難のために人がいなくなり、取り残された精神病院の患者たちが病院を抜け出して街でパーティのような大騒ぎをする…というのがざっくりしたストーリーなんですが、これがなんとも素敵でおしゃれでカラフルで、楽しい!

楽しいながらもシニカルに、パーティーなのにうら寂しく、クレイジーながら真っ当に戦争を描いた、反戦映画?ファンタジーコメディ…?
自分がほしい要素が全部入っていて大変なことでした。

ネットで見ると「カルト映画」と書かれてるんですが、精神病院というキーワードがそう思わせるのかしら。
個人的には、割と多くの人が愉快なれる映画だと思ったけどな。
31日まで配信しています。Blu-rayなどもあります。

■ファンタスティック・プラネット

ファンシーとグロテスクさと、不気味さとおしゃれさを、ミキサーにかけてミントの葉を添えたような作品…。ある惑星の中で、そこに住んでいる宇宙人と、そこでは虫ケラのように扱われている人間の生存をかけた(たぶん?)戦いの話です。

ふつう、共感される要素とか、難解であっても“何かの暗喩”であるというニュアンスを漂わせると思うんですが、これは全編を通して“なんだかよくわからない”という画面が登場し続けるのがすごい。
しかもそれが、まとまりのないぐちゃぐちゃではなくて「きちんとしているけどそれが何なのかよくわからない」という感じなのがすごい。

何度か見ているんですが、いつもなんとなく見始めて、ああ、怖い…とか、何これ、わけわかんない…とか文句を言いながら最後まで見てしまいます。
これも、31日まで配信しています。

生活のほとんどのものって皆、基本的には理解や共感ができるようにある程度お膳立てされているものだと思います。その前提で意見を言ったりする。


でも、こういう予想外の方向から予想外の方向へ飛んでいる球に時々出会うことがあって、そういう時すごい「生きてる!」って思うんですよね…。
生きるエネルギーの源泉って、人によって怒りだったり楽しさだったりすると思うんですが私の場合それは「なんで?」という感覚なのかもしれません。答えがわかったら驚きがある。わからなくっても面白い。

しかし、若い時は「人と違う感性の私かっこいい」と思っていたけど今は普通に「え、またメインストリームからズレてしまった。しかも気づかなかった」と若干凹みます。
大人は、人と同じ方が生きやすい…ような気がする。


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イースターは私が「国内で流行らせるのは無理があるんじゃないか」と思っている行事の筆頭です。

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