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AputureのLED照明から考えること

朝から編集作業をして4キロを走る。走るリズムが戻ってきたせいか随分楽に感じる。お昼は小松菜としめじの炊き込みご飯と鯖缶。というか、小松菜としめじしか食べていないな本当に。部屋の気温が下がってきたので、食材が長持ちするようになったのは嬉しい。冬こそが冷蔵庫なし男の本領を発揮できる季節。

都内で様々な撮影隊に遭遇するが、最近はAputureのLEDライト使いが本当に増えた。CM等の予算規模であればARRIなのだろうが、電源や携帯性や価格を考慮すればAputureのようなアジア系定常光がもっぱら優位だ。というか、テレビCMの需要と制作自体が減っている。

また、最近はあからさまな現場感というのが市場やクリエイターに倦厭される傾向があり、テレンスマリックの撮る映画のように自然光だけでドキュメンタリー的なアプローチに潜在するリアリティを追求するような動きがある。

いつも現場で照明を見てる身からすると、映画や広告で人口照明が使われていることに敏感になるので、確かにそれだけで萎える。

世界の映像は今やハリウッドではなくてYouTubeやティックトックが牽引していて、その重力には凄まじいものがある。自然光によるアマチュアリズムの勃興はインスタグラムを主軸にまず写真領域で広がったが、そのムーブメントが動画にまで派生している状況だと言える。

iPhoneのHDR撮影と編集も4分の動画の10bit書き出しで20ギガ近くになる処理を、現在のマシンは安易とやってのけてしまう。5年前では考えられないようなことが、今は考えられる。照明だけでなく、そのようなマシンの指数関数的進化が、あらゆるクリエイティブやマーケットに影響を及ぼしている真っ只中なのだ。

経済が不安定で先行きの暗い時代にルネッサンスは起こる。今その渦中いると考えれば、実はそんなに暗くもないのではないか。

写真日記より

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