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キャプチャーワンのiPhoneでのテザリング方法

先日iPhone版のキャプチャーワンアプリがリリースされました。

早速テザリングを試してみましたが、結論を言うと接続できませんでした。シンプルにUSB-C・ライトニングケーブルでつなぎました。

その後、サポートに問い合わせるというかつぶやくと、iPhone側のカメラ変換アダプタが必要との回答。

それにしてもキャプチャーワンの公式はきちんと回答してくれてとても好感が持てます。

写真ファイルを読みこませるには、シンプルなiPhone充電ケーブルとは異なるインターフェースを必要とするみたいですね。

公式のウェビナーでも同様のことをきちんと解説していました。

充電ケーブルが普通にフィットするので、ここで接続できずに躓いてしまう人が多そうです。

iPhoneでのテザリングの実用性

使い方としては、PCでテザリングするのと同様ですが、その利点を考えてみると、持ち物が圧倒的にコンパクトで軽くなるということでしょうか。

屋外ロケでPCを繋いでテザリングするには、PCスタンドやカートを必要とします。アシスタントがいる人はアシスタントにPCを持たせて撮影しているフォトグラファーもいると思います。

ウェビナーでの使用例で、ニューヨークで活動しているBrandiとロンドンで活動しているRebeccaの使用例を見ればわかりやすいです。腰辺りにぶら下げたiPhoneか、地面に直置きしたiPhoneにケーブルを繋いで使用しています。特に、PCスタンドを設置できないような狭い店舗内などでのロケでは、iPhoneひとつで行えるのはメリットが高そうです。

懸念点としては、iPhoneのストレージ容量でしょうか。しかし256Gもあればラップトップと同等の容量を確保できるので問題はなさそうです。

ワークフローとしては、iPhoneでそのまま編集して納品までもっていくことはなかなか考えにくいので、やはり撮影した後で、PCでの作業ということになるでしょう。そうなると、ロケ撮影時の軽さとコンパクトさ以外にさほどメリットはない。スタジオでわざわざiPhoneをベースにテザリングすることは無さそうですし。

PC内とiPhone内に同時することで、バックアップとしての機能はひとつあると思います。しかしこれも、カメラ内のデュアルスロットで同時記録するのと同じような感じもします。

少し極端な例にはなりますが、PCを使用しないポストプロダクションを行う人、つまりiPhoneひとつで生きるようなミニマリストフォトグラファーにとっては強力なツールになりそうだということです。

キャプチャーワンのiPhoneアプリローンチを記念に、PCもiPadも捨てて、iPhoneひとつでフォトグラファーとして生きていく。

映画「ホームレス ニューヨークと寝た男」のマーク・レイのように、そのようなスタイルで生きるフォトグラファーがこの世界にいると思っています。

商業写真を含めたあらゆるビジュアルの、最終的なアウトプットと鑑賞先が、結局スマホになっている現在、もうPCを使わないという制作のあり方は今後ある程度の層を獲得していくかもしれません。

とはいえ、大きな画面での作業のしやすさは、何にも代えられないものがありますけどね。。

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