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Leica バリオエルマリート24-70mm F2.8 導入話し

Leica Vario-Elmarit 24-70mm F2.8を導入してみた。

これまでカメラSLにおいては、Mレンズの50mm一本でやってきて、仕事の時は毎回パナソニックの24-105をレンタルしていた。どうせ使うのだから、ズーム一本あっても良いかもなと思って、シグマの24-70と悩んだ末え、気づけば純正の方をポチっていた。

さて、このバリオエルマリート24-70、SLレンズの中では少し稀有な立ち位置にいる。純正では24-90mmというのが初期から出ていて、昨年新たなラインナップとして発売された。SL-2Sのセットレンズとしても販売されていて、まるでSL2-Sのために作ったかのようなレンズなのである。

シグマの24-70と同じレンズ構成で、メイドインジャパン。おそらく、Lマウントアライアンスの中でライカがシグマにOEMしたものだと思われるが、その真相はオープンにはされていない。

SLレンズの価格帯は平均60万前後なので、それに比べると35万という随分リーズナブルになっている。(ライカは宗教なので、この時点で何かがバグっているのだが)対して、シグマは10万前後。なぜ、ほぼシグマレンズのこいつを純正で買ったのか、については宗教上の理由以外にもあるので後述する。

24-90とズームリングの回転が逆というのも気になるところ。キャノンとニコンのようにメーカー間でこれが異なるのは問題ないが、同じメーカーなのに回転が異なるのはいかがなものか。しかし、僕は幸い他のズームレンズを所有していないので、これは問題に値しない。

質感はカチカチの金属製で、SLボディとのマッチングがいい。その代わり、重さもフード込みで906gあり、ボディが981gなので、総重量2kというセットになる。一日中張り付くようなドキュメンタリー系の撮影には不向きかもしれないが、スタジオでは問題ないだろう。筋トレだと思って、これで鍛えることにする。

24-70と言えば、大三元レンズとされ、各メーカーがしのぎを削ってラインナップする製品だ。その理由は、最も使いやすい標準域ズームとして、万能で撮影ジャンルを問わないため単純に”売れるから”であろう。

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