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写真集を改めて読んでみる

夜、渋谷で写真家の友人と久々に飲食した。

二冊本を持って行ったが、文庫本は既に持っていて、写真集を一冊、本テロに成功した。写真集は一人で見るのも楽しいけれど、やはり誰かと二人以上で「読む」のも面白い。

それは酒に似ている。一人よりも二人、読む、飲む。

これまで見えなかった新たな解釈が立ち現れてくる。

そういえば佐内さんは詩集も出している。写真もだけれど、同じく、言葉や音、そのような要素を時に起点にして大事にしているのではないか。

世に出る写真家の多くは、実は時代を先取りしてしまっていること。時代に歓待されていること。もちろんそれには後付けの部分もあると思うが、彼らは確かに、未来を見越して写真を撮っているように見える。狙っている部分と狙っていない部分が混ざり合っているけれど、多くはただ淡々と目の前のことをやってきた結果に過ぎないのではないだろうか。

そのようなことを考えた日だった。

佐内正史「鉄火」

この本を読むヒントは、徹火、徹カ。色にも注目してみてください。

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