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Leica M10-D

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Leica M10-Dを中心にM型ライカの使い方や特徴を解説し、作例写真と共に紹介します。プロのフォトグラファーから見た印象と、撮影や設定のちょっとした小技も解説しています。
Leica M10に関するムックマガジンです。使い方や設定だけでなく、撮影された写真やライカにまつ… もっと詳しく
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#フィルムカメラ

夜撮とアナログダイヤル

夜もずっと首からカメラをぶらさげている。 日中のこの時期は太陽の照射角が低いので、割とどの時間帯でも良い光がある。日が暮れる時間も早いので、完全に暮れてしまうまでのマジックアワーで撮るのもいい。 夜もよい。仕事が終わり、人間が活動する時間帯だ。スナップしたいと思う場面が多いのも夜な気がする。コロナ状況で来週から再び飲食店の営業自粛がなされると発表された中でも、街は賑わっている。 x100fやLeicaのようなアナログダイヤルのカメラでは、夜でも感度を変えずに撮影している

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背面液晶の無いカメラの本当の利点

背面液晶の無いカメラを使うメリットは、撮ってすぐに確認できないことである。 先に結論を述べましたが、これだけでは?だと思います。確認できないことは不便じゃないかと。ただし、ある側面では確認できないということが重要になってくる場合があります。そして、背面液晶を廃したデジタルカメラは、まさにそのような意図を盛り込まれて作られています。 今回は、液晶の無いカメラを使うことはどのようなメリットがあるのかについて考えてみます。 まずあなたは、デジタルカメラから写真を始めたデジタル

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Leica M10-D の速写性

ライカのファインダーを覗いた写真家の友人がこう言った。 「現実よりもクリアだ」 ファインダーこそレンジファインダーの命だと言える。レンジファインダーカメラの歴史を創ってきたオリジナルなメーカーにその妥協は一切ない。それはデジタルになっても変わらない。 レンズを通した、あるいは液晶を通した像で被写体を見ることと、明度の高いガラス越しに被写体を見ることは明らかに異なる。 今でこそ、被写体と液晶画面に写る像に遅延差は無くなったものの、体験そのものが根本的に異なるものだ。

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レンジファインダーカメラを最大限に楽しむ設定

今回はレンジファインダーを楽しむための設定について考えてみます。 レンジファインダーとは? レンジファインダーカメラとは、光学視差式距離計が組み込まれており、距離測定に連動して撮影用レンズの焦点を合わせられるカメラのことである。レンズの繰り出し量などを測定することで合焦装置と光学距離計を連動させ、スプリットイメージや二重像の重ね合わせによりピント合わせを行う。- Wikipedia レンジファインダーの利点・一眼レフより断然コンパクト ・ミラーが無いので、ミラーショック

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再会して再開する、M10-D

ライカはずっとMPを使ってきた。根は真面目な性格のせいか、20代の終わり頃、ずっと敬遠していたものを手にとった。写真を仕事として扱う一人の人間として、写真自体を生み出す機械に関しては誰よりも熟知していなければならない。基本のライカを使えずしてカメラマンは名乗れないだろう。そんな過剰な思い込みもあったと思う。そして僕が好きな写真家は様々なカメラを使うタイプの人が多かったことと、35mmという写真の伝統、あるいは写真の父としてブレッソンやロバート・フランクの影響ももちろん大きい。

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